2019年に公開され、大ヒットを記録した映画『ジョーカー』。同作は、大人気DCコミックス「バットマン」シリーズに出てくる悪役のジョーカーを主人公に展開するストーリーで、第92回アカデミー賞では、作品賞や監督賞をはじめとした最多11部門にノミネートされました。
そして、2024年に『ジョーカー』の続編が公開されることが発表され、再び注目を集めています。今回は、話題の続編の撮影風景をチラ見せ。そこから予想されるストーリーとは?
※本記事は、一部ネタバレを含みます。
群衆による抗議は、誰のため?
2019年に公開された『ジョーカー』の続編である『Joker: Folie à Deux(ジョーカー2)』は、2024年10月4日に全米で公開予定。屋外での撮影の様子を捉えた写真が公開されるたびに、ファンたちがそのストーリーを予想し盛り上がりを見せています。
たとえば、裁判所のような建物の階段で群衆が抗議しているシーン。群衆のなかには、ジョーカーの象徴とも言えるピエロのマスクやメイクを施した人たちの姿が見えます。彼らが掲げているボードには、ジョーカーの釈放を求めているとみられるものや、彼の無罪を主張しているもの、さらに彼が市長や大統領になることを希望するようなものまで。
ハービー・デントの謎
群衆のボードの一つに「ハービー・デントはピエロだ」と書かれたものを発見。ハービー・デントはジョーカーと同じくDCコミックス『バットマン』シリーズに登場するキャラクターで、作中では地方検事という設定で「トゥー フェイス」とも呼ばれます。
< Digital Spy イギリス版>のライターであるジョー・アンダートンは、このことから、ハービー・デントは間違いなくジョーカーの投獄に関係があり、「ジョーカーが市長にふさわしい」といった内容のボードから、おそらくハービーが現在の市長であるか、市長選に立候補しているのだろう、と予想しています。
原作では、ハービーは悲劇的な事故に遭ったことをきっかけに、コインに取り憑かれた悪役「トゥー フェイス」になってしまう様子が描かれています。『ジョーカー』の続編では、ハービーがどのような役柄になっているのか、原作のように悪役に姿を変えるのか、本編への期待が膨らみます。
『ジョーカー2』に出演するキャスト
現在、『ジョーカー』の続編である『Joker: Folie à Deux(ジョーカー2)』への出演が発表されているキャストは次の通り。
- アーサー・フレック(ジョーカー)役:ホアキン・フェニックス
- ハーレイ・クイン役:レディー・ガガ
- ソフィー・デュモンド役:ザジー・ビーツ
一方で、現時点で役どころが明かされていないものの出演が決まっているキャストは以下の通り。
- ブレンダン・グリーソン
- キャサリン・キーナー
- ジェイコブ・ロフランド
- ハリー・ローティ
また、監督も前作と同様にトッド・フィリップスが務めます。
「バットマン」はシリーズとして、これまでに数々の映画版がつくられてきましたが、ティム・バートンが監督を務めた、1989年公開のシリーズ第1作目『バットマン』では、ビリー・ディー・ウィリアムズがハービー・デントを演じ、その後1992年に公開された『バットマン リターンズ』には登場しませんでした。
ところが、ジョエル・シューマカー監督のシリーズ3作目『バットマン フォーエヴァー』では、役柄が再構築され、トミー・リー・ジョーンズが全く異なるバージョンのハービー・デントを熱演。2024年に公開される最新作では誰が演じることになるのか、まだ明かされていません。
一方、最新作『Folie à Deux(原題)』に登場するハーレイ・クインをレディ・ガガが演じることは公式に明かされています。3月25日(現地時間)には、レディー・ガガがハーレイ・クインの衣装に身を包み撮影している様子が公開されました。
前作に引き続き、ソフィー役を演じるザジー・ビーツは、本作についてミュージカルがコンセプトになっていることを明かしました。そして、これが本作に「ぴったりである」と話しています。
監督については「キャラクターに対して独創的なアプローチをとっている」とオリジナリティあふれる演技指導を称賛。自身が本作でソフィーを演じたことについても「私はミュージカルが大好きで、登場人物たちが悲しみであれ、喜びであれ、歌って踊ることことで多くを感じ、経験しているものだと考えているの」と語っています。
雨に打たれるジョーカーの姿が公開に
トッド・フィリップス監督は、最新作の公開まで1年を切った2023年10月4日に自身のInstagramに新たな場面写真を投稿。
画像には降りしきる雨のなか、傘を差した人々に囲まれているアーサーが写し出されています。また、監督は「Oct. 4,(10月4日)」のキャプションとともにファンへ想いを伝えました。
「たくさんのメッセージをありがとうございます。4年前、私たちはとても楽しい時間を過ごしました。素晴らしい思い出がたくさんありますが、まだまだ続いていきます」
こちらの場面写真は2023年4月に公開されたもの。ハーレイ・クインを演じるレディ・ガガと前作から引き続きアーサーを演じたホアキン・フェニックスの画像を投稿しています。
「これで終わりです。この二人と映画業界にいる最高のスタッフに感謝します。今から編集室にこもり、全てをまとめます」
最後に、すでに映像を編集する段階に入っていることも報告されています。
※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。文化的・言語的な処理を含めた抄訳や部分利用、改変を含んでいます。
Translation: Risa Tsubakihara,Reika Shimura
Digital Spy UK、Digital Spy UK