2018年に公開された第1作目『ブラックパンサー』が大反響を呼び、次回作への期待が高まるなか、2020年に主人公を演じたチャドウィック・ボーズマンが逝去。敬意を表しチャドウィック・ボーズマンの代役は立てないことを明言していたものの、主人公がいない状態で物語がどう進むんでいくのかはベールに包まれた状態でした。

ところが第2作目では、女性キャラクターたち、シュリ(レティシア・ライト)、オコエ(ダナイ・グリラ)、ナキア(ルピタ・ニョンゴ)、ラモンダ(アンジェラ・バセット)に焦点を当てながら物語を進めていくことが明らかに。

そこで本記事では、本作のプロデューサーのネイト・ムーアとライアン・クーグラー監督が語った、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を製作する上での決断を<デジタル・スパイ>からお届け。


ネイト・ムーア氏:

ティ・チャラの死によって最も影響を受けた人物たちは女性達でした。女性キャラクターだから前に出そうだとか、男性キャラクターたちを抑えようとしたのではなく、ストーリーにおける自然さを追求した結果、女性たちに焦点を当てることが適切だったんです。

意図的な起用だったのではと憶測を持つ人は多いですが、この選択は単に良い物語を伝えるためのものでした。素晴らしいキャストたちによって命を吹き込まれた登場人物たちにスポットを当てることは、ストーリーに対する誠実さを追求したからです。

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ライアン・クーグラー監督:

ネイトの言うとおりです。私たちが表現したかったのは、誰かを失ったとき、それが爆心地だとしたら被害半径のようなものがあり、誰がその一番近くにいたのかというテーマです。

シュリのそれまでの人生において、兄がいないことはありませんでした。兄であるティ・チャラは、シュリ自身のアイデンティティにも組み込まれていたのです。

脚本を書き役者たちと物語を作っていきながらわかったのは、シュリは兄を失ったことで自分の一部も失ったということでした。彼女はティ・チャラの妹、彼を見守る者であると認識していたため、それを失うととても不安定になるんです。

死は誰にでも訪れるものです。最悪なのは、もし自分に何かあったとして、自分が愛する人たちが、自分の死の後に喪失感で心を失うことです。私たちはこのようなテーマを探求したかっただけであって、性別の問題ではありませんでした。誰が一番影響を受けるかを描きたかったのです。


本作は、2022年11月11日に日米同時公開予定。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
 thumnail
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※この翻訳は抄訳です。
Translation: ARI
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