『ウォーキング・デッド』のダリル役で人気のノーマン・リーダス。Huluで配信中の『RIDE with ノーマン・リーダス』は、彼がこよなく愛するバイクで世界中をライディングする旅番組。スペインやハワイを気ままに旅し、地元の人々との触れ合うノーマンを見ているだけで、私たちまで旅したような気分になれる本シリーズ。シーズン2の公開を記念してプロモーションで来日したノーマンのインタビューをお届け。『ウォーキング・デッド』のニーガン役ジェフリー・ディーン・モーガンや、18歳の超イケメン息子ミンガスくんが登場するシーズン2で、ノーマンが一番驚いたこととは？
シーズン2で、どんなことが印象に残っていますか？
今回、女の子のバイカーグループが結構あることを初めて知った。みんなとにかくクールなんだよ。たとえば「ロリータ」とか、「The Throttle Dolls」とか、「VC London」とか、いろんなグループの女の子たちが「バイクを買ったばかりなんだけど、あなたが行ったところでライディングしてみたい」って声をかけてきてくれる。シーズン2ではそういうことが印象に残ってるな。
では、その中で特に心に残っている女性バイカーっていますか？
シーズン1のエピソード1で一緒に走ったイモジェン・レトーネン（シーズン1エピソード1のゲスト/ジュエリーデザイナー）だね。彼女とはそれ以前から友達なんだけど、「Babes Ride Out」っていう女の子のバイカーグループをやってる。ほんとにイカしたライダーで、ドライビングの技術もすごく高い。こういう番組をやってると、ロックスターとか俳優とかが「俺もバイクに乗るんだよ」なんて言ってくることがある。でもいざ「じゃあ番組出る？」って話になると、「高速に乗ることになるとちょっと…」なんて言いだしたりして、全然本物じゃないじゃん！って思うことも多い。
その点、イモジェンは本物だった。彼女とはカリフォルニアの南部から北部まで走って、ポートランドまで足を延ばしたんだけど、時速80マイルくらい出てるのに、脚を上げて、バイクの上に寝そべったままライディングとかもするんだよ。自由な精神の人だし、話しやすくて、楽しい撮影だったね。
今回のシーズンでは、エピソード1では、『ウォーキング・デッド』でニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガンさんと一緒にスペインを旅していますね。
ジェフリーとは彼が“ニーガン”になるずっと前から友達で、昔から一緒にバイクを乗り回してる仲間なんだ。ホントにやんちゃな男でね（笑）。僕らは何軒か家を持ってるんだけど、ニューヨークのマンハッタンとアップステート、それからジョージア州の家で、それぞれ近所に住んでるんだよね。
スペインでは僕が十代の頃に住んでいた関係でシッチェスに行ったんだけど、町が丸ごと新しくなってしまった感じだった。残念ながら僕が住んでいたアパートも見つからなかったし、「この辺にあったな」と記憶していた近所の教会も、探し出すのが大変で。まあでもジェフリーがいたのは楽しかった。
あとファンの数がゾンビ並みで驚いた。駆け寄ってくるわ、号泣してくるわ、バイクのミラーは奪われるわで、とんでもない状況だったよ。インタビューでもバイクのことを聞かれるかと思いきや、「スペインではすごい群衆だったけど、あれ何人くらいいたの？」って質問ばっかりされたんだよ、そのくらいすごかったね（笑）。
シーズン2で新たにチャレンジしたことは？
シーズン1はもっとガチなバイクの番組で、エンジンとかメカ的にどうなのかとかって話が中心だった。でもしばらくそれをやってたら、なんかつまんなくなってきちゃったんだよね。だってバイク系の番組なんていくらでもあるわけだし。それよりも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」っていう方向性にしていったんだ。より楽しい旅番組になったと思うし、僕もこっちのほうが気に入ってる。
実はシーズン1ではファンが「きゃー！」って近づいてきた時は、カメラを止めてたんだよ。でも今回はとにかくそういうことがあまりに多かったから、「それも撮っちゃおう」ってことにした。そんなわけで、ファンのみんな込みでの番組になってるね。
行く先はどうやって決めているんですか？
ゲストがバイクでよく回る場所、知ってる場所を選んでる。例えばピーター・フォンダはフロリダに住んでいた時があったから、フロリダを案内してもらったんだよね。シーズン3ではメリッサ・マクブライド（『ウォーキング・デッド』キャロル役）とスコットランドを回ってるんだけど、それも彼女の家族の故郷なんだ。『ウォーキング・デッド』のラストシーンの撮影の時に「君もバイクに乗ってみれば？」なんて話をしていたんだけど、その時に座っていた丘の上からの見晴らしに、彼女が「スコットランドの海を見下ろす山の上に、祖先のお墓がある」って言いだして。じゃあそこに行こうってことに。あらかじめ綿密に計算しているわけじゃなく、思いついたままを実行している感じだね。
旅、もしくは放浪することは、あなたにとってどんなものですか？
旅というか、バイクの旅が性に合ってる。僕は若い頃に家を出て、いろんな町に行っていろんな人に会うことを繰り返してきた。そういうことが好きだし、今もそれが続いている。バイクの旅の何がいいって、その土地の匂いを嗅ぎ、風を感じられることだよ。西部劇っぽい感じがするだろ？ 馬を走らせて土地を発見する、そういう感じが。
これが車だったら、携帯なんか見ちゃうからね。そういうのがイヤなんだ。だからバイク。バイカー同士の連帯感もいい。すれ違いざまに手を振ったりしてね。車じゃそういうのは味わえない。檻の中に入って移動しているようなもんだね。何も持たずに町を訪れ、ただその土地の砂埃にまみれて、何も持たずに帰ってくる。そういう自由が好きなんだ。
「ライドwithノーマン・リーダス」シーズン2 （全6話／字）
Huluにて独占配信中
