2024年1月14日(現地時間)に開催された第29回クリティクス・チョイス・アワードで、SeeHer賞を受賞したアメリカ・フェレーラ。ラテン系俳優であるアメリカの力強いスピーチに、多くの感動の声がセレブたちからも集まっている。

授賞スピーチを披露

ドラマ『アグリー・ベティ』でコメディ部門のエミー賞主演女優賞を受賞した、“最初かつ唯一”のラテン系俳優であるアメリカ・フェレーラ。

第29回クリティクス・チョイス・アワードでは、ジェンダー平等を訴え、その境界線を押し広げるようなリアルなキャラクターを演じた女性に贈られるSeeHer賞を受賞し、「私にとってこれほど意義深いことはない」と力強いスピーチを披露した。

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「...ホンジュラス系アメリカ人一世として育った私は、テレビや映画、舞台が大好きで、自分自身が映し出されることのない物語のレガシーの一部になりたいと強く願っていました」
「...もちろん、パワフルで複雑な登場人物に自分を感じることもできたけれど、私に似ていることはほとんどなかった。だから自分のような人間が、ひとりの人間としてスクリーンに映し出されることに憧れていました。けれど20年以上前に仕事を始めたとき、それは不可能に思えた」
「...時代遅れのストーリーを変えたり、深く根付いた偏見に異議を唱えることへの挑戦を恐れなかった脚本家、監督、プロデューサー、エグゼクティブたちのおかげもあって、私や何人かのラティーナ仲間は、激しさもある素晴らしい女性たちに命を吹き込むことができ、最高に幸せでした」

自身も出演する映画『バービー』の監督を務めたグレタ・ガーウィグにもメッセージを贈った

「女性の物語が、映画史に残る偉業と興行成績を同時に達成するのは難しいことではないと、映画監督としての素晴らしい手腕によって証明してくれてありがとう」

セレブたちからも称賛の声が

授賞式でのアメリカのスピーチは多くの女性の心に響いたようで、<People>によるとブリー・ラーソンは涙を流し、タラジ・P・ヘンソンはうなずいていたという。そんな彼女にもとには、多くのセレブたちから称賛の声が届いている。

ブレイク・ライヴリー

 
Rabbani and Solimene Photography//Getty Images

2005年公開の映画『旅するジーンズと16歳の夏』でアメリカと共演し、今でも姉妹のような関係を築いているブレイク・ライヴリーは、自身のInstagramストーリーズで彼女のスピーチの動画をアップし、このように綴ったと<E! News>が報じている。

「この女性にすべてのステージ、すべてのトロフィー、すべてのマイクを永遠に与えてください。私たちは、姉妹であるあなたと同じ時代を歩むことができて幸せです」

シャロン・ストーン

1980年に映画デビューを果たし、数多くの作品に出演してきたシャロン・ストーンは、アメリカのInstagramのコメント欄でメッセージを贈った

「私が90年代にバービーの社長の許可を得て、アイデアを提案したときはスタジオから笑われました。よくぞここまできた。女性たちの勇気と忍耐力にありがとう」

ジェナ・オルテガ

75th primetime emmy awards arrivals
Gilbert Flores//Getty Images

Netflixドラマ『ウェンズデー』でブレイクを果たした、メキシコとプエルトリコにルーツをもつジェナ・オルテガ。アメリカはスピーチで、次世代の才能が拡大していくのを目の当たりにしていると語り、ラテン系のひとりとしてジェナの名前を挙げた。

そんなジェナも、彼女のInstagramにコメントを残している。

「道を切り拓いてくれてありがとう。おめでとう、あなたを尊敬しています!」

アメリカが投稿したスピーチの動画には、4,800件以上ものコメントが集まっており、キューバ出身の両親をもつジーナ・トーレスやドミニカ共和国にルーツをもつジュディ・レイエス、ハリウッドでのエイジズム(年齢差別)に対して声をあげているジュディス・ライトなどからも、コメントが寄せられている。