歌手のアリアナ・グランデは4月11日(現地時間)、ファンから受けたボディシェイミング(体型批判)に対するメッセージをTikTokに投稿。そこで「善意であっても他人の体に関する話はするべきではない」と発言したことにモデルのベラ・ハディッドが賛同し、大きな反響を呼んでいます。

アリアナは自身のTikTokで、彼女の体型についての人々の声に対して自身の思いを発信しました。「痩せすぎ」とコメントするファンが増えたことを受けて、「簡単に他人の体型について話すべきではない」と語り、「その人の本当の状況や心情は誰にも分からない」とも主張。

これに対し、10代の頃にライム病 と診断されたことを2020年11月に公表したベラが反応。アリアナの動画をシェアするとともに、彼女を支持するメッセージをInstagramに投稿しました。

アメリカ疾病予防管理センターによるとライム病は、マダニによって媒介される感染症で、感染初期には「遊走性紅斑」と呼ばれる特徴的な的状の皮疹が現れることが多く、筋肉痛や倦怠感、めまいなどの症状を引き起こすことがあるそう。

「誰が精神的、肉体的にどんな問題を抱えているかは、はたから見て分からない。病気のつらさや憂鬱な気持ち、悲しみや心の痛みは、その人の立場になって一日過ごしてみなければ決して理解できないし、知ることもできません」
「勝手なアドバイスや意見を述べたり、判断や批判したりするのではなく、ただ手を差し伸べ、親切にしましょう。人の見た目や感じ方には必ず理由があるので、特に相手のことを知らないときや、相手がどんな経験をしてきたかを知らないときは、優しく接するようにするべきなのではないでしょうか」
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またベラは、ソーシャルメディアの利用にあたって大切なことを覚えておくようにも促しました。

「Instagramはリアルではないので、もっと深く見て、私たち一人ひとりがベストを尽くしている、ただの人間であることを意識的に再確認していくべきでしょう。今度からかうような記事を書いたり、『いいね!』をもらうために意地悪なコメントをしたりしたくなったら、そのことを思い出してください」

さらに、ボディシェイミングに対して声をあげたアリアナに感謝するとともに、批判的なコメントに加わらない方法を示し、メッセージを締めくくったベラ。

「もし誰かが他の人の悪口を言おうとしていたら、その会話にまず加わらないこと。親切にするほうが、ずっとクール。ファンのみんなも、アリアナもことも愛しています。今回声をあげたのはとても重要なことで、私はあなたをとても誇りに思います。多くの人を救うでしょう。ありがとう」

SNSでは他人のバックグラウンドも見えないなか、様々なコメントが行き交っているのが現実…。アリアナとベラのメッセージの通り、今一度自分の発言を考えるべきなのかもしれませんね。