世界的アーティストであるアリアナ・グランデの最新の姿が現地メディアなどで捉えられてからというもの、その体型の変化についてSNSなどで「痩せすぎて不健康そう」といった声が寄せられている。

そんな不安や批判を払拭するように、アリアナがTikTokでコメントを発表。見た目で他人の健康状態を判断する危険性や、ボディシェイミング(体型への一方的な批判)に関する自身の考えなどをシェアしている。

イギリスで映画版『ウィキッド』の撮影に取り組んでいる、アリアナ・グランデ。共演者のジェフ・ゴールドブラムが開催したコンサートを鑑賞するため、ロンドンのジャズクラブを訪れたときの姿などがパパラッチされると、その体型の変化について言及する声が寄せられるように。

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『ウィキッド』の撮影現場から、共演者シンシア・エリヴォとのオフショット。

この事態に対し、TikTokで自らの想いについて発信することにしたアリアナ。

「これまでの10年ほどで私の体型が話題になることが多いですが、今回は私も会話に加わろうと思います」という文章と共に、健康状態や体型批判について3分にわたって語った動画が公開されている。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「私の身体は常に注目を浴びていますが… 他人の身体について話すことについて、もっと躊躇するべきだし、不快なことだということを認識するべきじゃないかな。それがたとえ褒め言葉や善意のもとで言っていることであってもです。“健康的や不健康”、“太っているや痩せている”、“セクシーやセクシーじゃない”…。そういうことは、口にするべきじゃないと思う。言わないように努力をするべきだと思うんです。誰かを褒める方法は他にもたくさんあるし、あなたが気に入らないものを見てしまったときでも、そのことに反応しない方法だってあるはず。みんなで努力をしませんか。安全な場所を作り、互いを守るためにもね」
「美しさは、一種類ではありません。“健康的で美しい”にも、さまざまな形があります。今、みんなが私の体型を比べている過去の体型というものは、実は人生で最も不健康なときの体型です。抗うつ剤を多用していたし、食事も十分に摂らず、人生で最も苦しんでいた時期でした。それを、みんなは“あの頃の方が健康的”だと思い込んでいるんです。こうして説明をする義務もないけれど、オープンにさらけ出すことで、何か良い変化が生まれるかもしれない。“健康”には、様々な種類があることを伝えたいです」

また、「その人の本当の状況や心情は、他人には分からない」ということも強調している。

「もう一つ言いたいことは、その人がどのような状況に置かれているのかなんて分からないということ。愛を持って行動をとったのだとしても、その相手はすでに改善しようと努力しているかもしれない。サポートしてくれる人たちと一緒にすでに行動しているかもしれない。外からは分からないことなんです。だから、人に優しくね。他人にも、自分にも優しくなってね」
「誰もが、美しさを持っているんです。どんな体重でも、どんなメイクでも、整形をしていてもしていなくても、どんな時も美しいんです。私はただ、気持ちを伝えたかっただけ。素敵な1日を過ごしてね」

この投稿には、「全面的に同意するよ。あなたはいつだって自分のケアをしてきたし、人々はその姿勢に敬意をはらうべき」、「ありのままの気持ちを伝えてくれてありがとう」、「説明する義務もないのに、ファンたちと向き合ってくれる姿勢が好き」といった賛同のコメントが寄せられている。