スーパーモデルでファッションアイコンのベラ・ハディッドは、メンタルヘルスについての発信を続けているセレブの一人。

過去には不安解消方法としてアルコールに頼りすぎていたと感じたことがあったと明かし、ノンアルコールドリンクのブランドも立ち上げています。そんな彼女がファッション業界に身を置くことでのメンタルヘルスの苦悩について語ったこととは――。

i-D>のインタビューでベラは、若い頃からメンタルヘルスに悩んでいたことを告白。

「若い頃から慢性的な不安と解離に悩まされていました。毎日泣いて、自分が誰だかわからなくなるのは普通のことだと思っていたんです。摂食障害や14歳の頃からタバコ1箱を吸っていることなども、『みんなそうでしょ』と思っていました」

メンタルヘルスチャリティ団体「Mind」の専門家によると、心理学でいう「解離」とは、自分が自分であるという感覚が失われている状態と表現することができるそう。 自分が自分の身体から切り離されていると感じたり、現実を現実とは感じられなくなることが例として挙げられます。

解離症状は脳のトラウマとストレスに対する反応の一つで、数時間、数日間、数週間、数カ月続くこともあります。

proenza schouler   runway   september 2022 new york fashion week the shows
Arturo Holmes//Getty Images

さらにベラは、元々悩んでいたメンタルヘルスの症状は、ファッション業界に入ってから悪化したとも話しました。

「ファッション業界に入った当時、度々解離症状になっていました。人々からの見られ方に困惑していたんです。今でもソファに座りながらInstagramのコメントを見て、『これって私の話をしているの?』となることがあります。人々に感謝されたり、誰だか知られていたり…どうやってここまで来たかわかりません」
tom ford   september 2022 new york fashion week
Taylor Hill//Getty Images

また何年間もショーの前には泣いていたことも明かし、声を掛けてくれる人がいても話す環境ではなかったそう。

「自分の苦悩をオープンにしたり、他の人が歓迎されたり、苦悩を話したりできるような場所ではありませんでした」

今では自分のメンタルヘルスについてもオープンに話すことが増えているベラは、昨年11月にもInstagramで「あなたは、ひとりではありません」とメッセージを送ったことも。

華やかに見えるファッション業界の裏で、さまざまな葛藤と戦っていたベラ。彼女が明かした経験は、多くの人の心に届いたはず。

※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel
COSMOPOLITAN UK