ランジェリーブランド、ヴィクトリアズ・シークレットのトップモデルである「エンジェル」を務めたベラ・ハディッド(25)が、その仕事が自らのメンタルヘルスと自分自身に対する自信にどのような悪影響を及ぼしたかについて、明らかにした。

ベラは自らを振り返り、有害なイメージを自分の体にもつように至ったことについて、「アンラーニング(学びほぐす、学んだことを修整すること)」の必要があったと語っている。

2016年から約2年間、ヴィクトリアズ・シークレットのモデルとして活動したベラは、2020年に契約を終了。ほかの多くのモデルたちと同じように、親会社Lブランドの元幹部だったエド・ラザークから、ハラスメントの被害を受けていたことを告白した(ラザーク本人は、そうした行動を否定している)。

だが、ヴィクトリアズ・シークレットは先ごろ、そのベラと再び契約したことを発表。「エンジェル」ではなく、複数のブランドアンバサダーたちで構成する「VSコレクティブ」のメンバーに加わったことを公表している。

アンバサダーたちは、ヴィクトリアズ・シークレットの多様性を高め、女性たちをエンパワーすることを目指して活動。そのメンバーには、モデルのヘイリー・ビーバーや女優のプリヤンカー・チョープラー、テニス選手の大坂なおみなどが含まれている。

VSコレクティブの一員になると決めたことについてベラは、『マリ・クレール』誌のインタビューで、次のように述べている。

「ビューティ業界に関わりながら育ったことは、私自身(の心の状態)をとても不安定にさせたと思います」「ですが、私にとって美しさとは、内面に持つ自信のことであり、自らのメンタルヘルスに向き合えることだということを学んだのです」

「以前は、自分の体が自分のものではないような感覚を持つまでになっていました」

bella hadid on 'unlearning' toxic body image after modelling for victoria's secretpinterest
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何より重要なのは、自分を愛すること、自分の価値はほかの誰でもなく、自分自身がもたらすものだと理解していることだと話すベラは、そう考えられるようになったのは、セラピーのおかげであることも明かしている。

「本当に何年もの間、私の人生は仕事と……ひとつのショーのためにどうやって体重を減らすか、ということだけを中心に回っていました。ですが、今はただ、私は私であるだけです。誰かのために変わる必要もありません──ネット上では、私の体についていろいろ言う人がいたり、体がどう変わったとか、ああだこうだと言う人はいますが」

ベラはまた、「ヴィクトリアズ・シークレットと最後に仕事をしてから何年かたちますが、復帰しようと思えたのは……会社が本当に大きく変わったことを、証明してみせてくれたからです」と説明している。

「私たち(ベラとほかのアンバサダーたち)は今、男性が男性のために運営していた以前のランジェリーブランドだったころとは異なり、サポートされていると感じます」

「ランジェリーを身に付けたときに、自分の体が稼ぎのための商品のように感じるのではなく、エンパワーされていると感じます」

From COSMOPOLITAN.com