元NBA選手のドウェイン・ウェイドを父に、俳優のガブリエル・ユニオンを母にもつザヤ・ウェイド(15歳)。12歳のときにトランスジェンダーであることを公表した彼女は、LGBTQ+に関するエンターテイメントを提供する<Logo>のインタビューで、“本当の自分として生きる”ことについて語った。

今年で5回目の開催となり、セレブや活動家などを紹介する「Logo30」に選ばれたザヤ。

彼女は、<TODAY>独占で公開されたプレビュー動画で、カミングアウトが自分に与えた影響について語った。

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「本当の自分でいることは、自由なのだと感じられます。自分が誰であるか、自分自身にも他人にもオープンであり、正直であるのはまさに自由なこと。その気持ちは、世界中の人と分かち合える美しいものなのです」

また彼女は、トランスジェンダーに対する否定的な態度や言動、嫌悪を示す「トランスフォビア」についてもコメント。

「トランスフォビアはまだ存在し、広く浸透しています。世の中には、あなたを子どもだと思っている人もいれば、今はひとつの段階だと思っている人もいて、何の話をしているのか理解できない人もいます」

「私は自分がトランスジェンダーであると理解していますし、ある日突然『トランスジェンダーになってみたい』と思ったわけでもありません。だから文句なんか言わないで。私たちは私たちだから」

さらに彼女は、人生に悩むトランスジェンダーの若者たちのロールモデルになるために、自身のプラットフォームを活用しているという。人々にインスピレーションを与えることを目指すだけでなく、スポットライトが当たらない世界でも自分自身の人生を送りたいと考えているそう。

「トランスジェンダーであることは、私にとって最も重要な部分の一つ。だからみなさんにインスピレーションを与えられる存在になることが、私の希望です」

「でも高校を卒業して、大学に行って、学位を取って、『トランスジェンダーのザヤ・ウェイド』ではなく、『ザヤ』としても生きたい思っています。ただの『ザヤ』だけでね」

ザヤは、マイアミで初めてプライドパレードに参加したそうで、そのときのことを「変革的な体験」「節目の瞬間」と表現。そして、 パレードでの経験について次のように語った。

「多くの人が集まり、自分自身とお互いを祝福し、とてもカラフルで活気に満ちているのを見ると、とても心温まりました」

2020年2月には、父のドウェインがトーク番組『エレンの部屋』に出演し、彼女が家族にカミングアウトしたときのことを明らかに

「12歳のザヤが家族の前にきて、『みんなに話があるんだ』と言いました。みんなは知ってるかわからないけれど、ザヤはザイオンという名で男の子として生まれました」

「そして彼女は、『これから私は自分の真実を生きる準備ができたと思う。女の子として接してほしい。みんなには“ザヤ”と呼んでもらいたい』と打ち明けてくれました」

本当の自分として生きるとはどういうことかという質問に対しては、「幸せを感じる」と回答したザヤ。自身の想いを率直に語った彼女からは、勇気をもらえる人もいるはず。

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cosmopolitan / getty images