日本だけでなく、世界中で問題視されているネット上での誹謗中傷。ラッパーのカーディ・B(29歳)は先日、ネット上の“ネガティブキャンペーン”によって、「自殺したい」と感じてしまうほど自身の精神状態に強いダメージを受けたと明かした。

YouTuberのラターシャ・ケべによって、「セックスを売る女」「夫がいるのに浮気をした」「性器ヘルペスにかかっている」など、嘘の情報をネット上に流されてきたカーディ。

そのため2019年に、「デマを拡散された」としてラターシャに対して訴訟を起こしたものの、証拠としてカーディの医療記録の提出を余儀なくされるなど、より個人的な方向に進むことに。

そして今年1月13日(現地時間)、カーディは「ラターシャがネガティブキャンペーンの一環として、自身に関する誤った情報を意図的にネットへ流した」と主張し、法廷で証言。

Billboard>によると、カーディは根も葉もない噂が広まったことによって無力さを感じ、さらには不安やうつ、体重減少、片頭痛までも引き起こしたという。また彼女は、強い自殺願望が芽生えたとも語った。

さらに<TMZ>では、こんな発言をしていたと報道されている。

「敗北感と落ち込みを感じ、夫と一緒に寝たくないと思ったこともありました」

また法廷では、自身の精神状態を悪化させたのは「ヘルペスなどの性感染症を患っている」と噂を流されたことと語ったカーディ。

過去に娘のカルチャーちゃんにキスした写真をシェアした後、「(性感染症のリスクがあるのに)3歳の子どもを危険に晒している」というコメントや質問が殺到したという。そんな批判を受けた彼女は、「自分は母親にふさわしくない」と感じてしまったとも語った

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一方のラターシャは、カーディからの告発を否定し、「彼女は自分に嫌がらせをするようファンに勧めた」と逆にカーディを提訴することに。けれど裁判官は、「カーディが嫌がらせの原因であるという証拠はない」とし、ラターシャの反訴を棄却。

カーディが名誉毀損の裁判で勝つには、ラターシャの発言がカーディの評判を傷つけただけでなく、ラターシャが“悪意を持って”噂を流したことを証明する必要があるそう。

カーディが、SNSを含むネット上との関係について話したのはこれが初めてではなく、2019年には<Harper’s Bazaar >でこのようにコメントしたことも。

「時々ネットを見て、腹が立つことがあるの。そう思ってるとカルチャーが泣き出したりして、ミルクをあげなきゃってなるからどうでもよくなるんだけどね。SNSには本当にうんざりしていて、正直私には必要ないと思ってる。SNSやネット上に上がってる情報は、時々私を混乱させるだけだし」

数々のデマを流され、精神的にもつらいと正直に明かしたカーディ。訴訟が無事終了し、一日でも早く彼女の心が安らぐことを願いたい――。


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※この翻訳は抄訳です。

Translation: ARISA ISHIMOTO

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