2013年に実の父親を亡くした、人気歌手のデミ・ロヴァート(28歳)。精神疾患を抱えていた父と必ずしも良好な関係を築けていたわけではないと語ったデミは、父親と一緒に「父の日」を迎えられなかった人々へもメッセージを発信。

6月20日に迎えた父の日に、今は亡き父パトリック・ロヴァートとの思い出について振り返ったデミ。Instagramストーリーに投稿した言葉が、<ET online>など海外メディアで報じられています。

「父が生きていた頃に電話をしなかったことを後悔している」と、綴ったデミ。一方で、そうしなかったのは、自分のメンタルヘルスを健やかに保つのための判断だったことから、複雑な想いを抱いているんだそう。

「悲しい気持ちで目が覚めないようにしています。父の日は、いつもとても複雑な気持ち。これは、父親を亡くした人、父親と一緒にいられない人、父親を知らない人、父親との関係に悩んでいる人のためのものです」
「私は、休日にお父さんに電話をかけるべきか、ということについて何年も悩んでいました。できることなら電話をかけてみて、とアドバイスさせてください。電話をしなかったことを後悔する日もありますが、自分と自分のメンタルヘルスのために最善のことをしていたので、そんな境界線を保っていた自分を誇りに思う日もあります」
「すごく複雑で、違った状況であったらと思うこともありますが、これが今の私を作ったのです。私の心は、まだ境界線を保っている人たちとも一緒にあります」
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また、かねてより父親が精神的な問題を抱えていたことを明かしているデミ。彼は社会にうまく適応できなかったものの、いつでもデミの幸せを願ってくれていたんだそう。

「父が亡くなったとき、私は心の中で葛藤しました。なぜなら彼は虐待的な人だったので。意地悪な人でしたが、良い人になろうとしていました。彼自身の家族を持ちたかったんだと思います」
「母が義父と結婚したときには、『新しい父親が君の面倒を見てくれて、そして自分がやりたいと思っていた仕事をできる人で、すごく嬉しいんだ』と言えるほど、大きな心を持つ一面もありました」

父親を亡くしたばかりの頃にも「父との関係は理想的なものではありませんでした。けれども、やっぱり父親だから愛していました」などと、その胸の内を語っていたデミ。そんな気持ちを歌詞に込め、2「父の死について、これ以上ないというくらいの本音を歌にした」と語った楽曲『Father』を2015年にリリース。

また、父の死後に、彼に敬意を表して「ロヴァート治療奨学金プログラム」を設立したデミ。同基金では、メンタルヘルスや依存症の問題に悩む人々の治療費を支援しています。

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Demi Lovato - "Father" Live
Demi Lovato - "Father" Live thumnail
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自身が経験したように、父親との関係に悩む人々へアドバイスを贈ったデミ。デミの言葉をきっかけに、週末に疎遠だった父親と会話を交わしたファンもいたかもしれません。