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パリ出身のベティ・オウティエは、ブロガーの先駆者として2007年に自身のサイトをオープン。「日々の出来事や好きなものをシェアしていただけ」と語るベティですが、そのセンスと才能は瞬く間にファッション業界で話題になり、シャネルやルイ・ヴィトン、イヴ・サンローランといったトップブランドからも、ブロガーとして初めて仕事のオファーがかかるようになりました。2012年に人気仏ブランド、ランカスターとコラボして販売したバッグはベストセラーを記録したほど。今回、そんな彼女が仕事で東京を訪れると聞きつけ、コスモポリタンがインタビューすることに成功! 売れっ子ブロガーが明かす、写真を撮るときのコツや旅のマストアイテムとは…?

――ブログを始めたきっかけを教えてください。

「2007年に初めて自分のブログを立ち上げたわ。そのときはまだ『ブロガー』や『インフルエンサー』『SNSキュレーター』なんていなかった。パリに住んでいて、クール・フロランという学校で演技を学んでいた私にとって、何か新しいことをスタートするのにちょうどいい時期だったの。自分で撮った写真や洋服のコーディネート、その日の気分や悩みとか、私の経験を誰かとシェアしたいと思ってブログを始めて、日々のたわいないことをを綴っていたのよ。正直、自分の好きなことをシェアしていただけでこんなに注目を集めて、それが仕事に繋がるなんて思ってもみなかったわ!」

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カメラの前ではクールにポーズを決めるけれど、実際に会った彼女はちょっぴりシャイ。

――もともと写真を撮ることが好きなんですね。インスグラム用に素敵な1枚を撮影するコツを教えて下さい!

「写真を撮るときに一番こだわるのは、ベストな光が当たっている場所を見つけること。暗すぎたり、オレンジ色の光の下で撮ることは避けているわ。自然光を使うのが一番きれいに映るかな。あとは、たとえ屋外の撮影であっても、持ち運びができるフラッシュを使っているの。インスタグラムを見てもらったらわかる通り、撮影にはできるだけカラフルな洋服を選んでいるわよ。モノトーンだとちょっとつまらないから(笑)。あとは、一緒にいて盛り上がる、素敵なフォトグラファーを選ぶことも楽しく仕事をする上で譲れないポイントね」

――今回、日本での滞在はどうでしたか?

「東京に来るのは2回目なの。再び訪れることができて本当に嬉しいわ! 東京に来るとなんだか安心した気分になれるのよね。街の雰囲気や親切な人々、伝統的なのにモダンなスタイルもミックスされた東京が大好き。今回は富士フィルムの「instax SQUARE SQ10」の仕事で2日間箱根にも滞在したんだけれど、竹林を散策したり富士山を見たり、昔ながらの旅館にも宿泊したわ。信じられないくらい素敵な経験だった。またすぐに日本に戻ってきたい!」

箱根ではサングラスをコーデの主役に。竹林を初めて見て感動した様子。

――ブロガーとして世界各地を訪れたと思いますが、お気に入りのバカンス先は?

「アメリカ西海岸をロードトリップで周るのが最高! テキサスとかユタ、ニューメキシコあたりね。それか、メキシコのトゥルム遺跡や南アフリカの島国、モーリシャスでターコイズブルーの海と白い砂浜を目の前にリラックスするのもいいわ」

――旅先に必ず持って行くアイテムはありますか?

「いつもメイクアップ製品を沢山持って行くの! 時差ボケで疲れた顔をカバーするのに、高機能なファンデーションは必須よね。私のお気に入りはイヴ・サンローラン・ボーテの「アンクル ド ポー オール アワーズ ファンデーション」。目の下のクマを隠すために「ラディアント タッチ」も外せない。ヘアケア製品にもこだわりがあって、ホテルに置いてあるアメニティは絶対使わないように自分で持参するの。ケラスターゼには素晴らしい製品が揃っているわよ。あと、旅行中の楽しみのひとつとして、毎回現地のデパートを訪れてその国のビューティプロダクトを試してみるわ。特にシートマスクを旅先でチェックするのが好きで、売ってるものを全部買いたくなっちゃうほど! 日本にはクオリティもよくて面白いパッケージのマスクが沢山揃っているわよね」

ブロガーになっていなければ特殊メイクの勉強をしていたというほどコスメフリークなベティ。広告塔を務めるイヴ・サンローラン・ボーテのアイテムが特にお気に入り。

――旅行用のアウトフィットを選ぶポイントを教えてください。

「あらかじめ沢山オプションを用意しておくわ。好きなブランドの洋服を詰めて、旅先をイメージしたコーディネートが組めるようにアクセサリーも新しく買いに行くほど。結果、旅行のときはいつも沢山スーツケースを持って行くことになるの(笑)」

――今秋はアパレルブランドも立ち上げると聞いていますが?

「キュートでガーリーなスタイルを好む、ミレニアル世代をターゲットにしたコレクションを準備中よ! スパンコールやグリッター、ピンクを基調とした、フェミニンなんだけれど、ロックなスピリットもある雰囲気に仕上げたいと思っているの。着ていて楽しくて、ハッピーになる洋服ね!」

来日時にトライした着物も、大好きなピンクをチョイス♡

――最後に、コスモポリタン読者にメッセージをお願いします!

「みんな、こんなに素敵な国に住んでいるなんて本当にラッキーだわ! 近代的な面がある一方、伝統的なカルチャーも尊重している日本が大好き。私の出身地、パリも素敵な街だから是非遊びに来てね。私もまたすぐに日本に戻ってくるつもりだから、インスタグラムをフォローして待っていてね!」