マイケル・ジャクソンの長女であり、モデルやアクティビストとしても活躍しているパリス・ジャクソン(19歳)。昨夏に行われたMTV VMAsでプレゼンターとして登壇した際には、白人至上主義を痛烈に批判するスピーチを行うなど、思ったことはハッキリと言葉にする正義感の強い女性として知られている。そんな彼女が先日、自らのファンにお願いしたこととは…?

2世セレブということもあって、常日頃から衆目に晒されてきたパリス。時には、心ない体型批判を浴びせられることもあるようで、そんな風潮を「バカバカしい」と一蹴したことも。

「私は整っているわけじゃないし、サイズゼロ(スーパーモデル体型)ってわけでもない。ハンバーガーだってピザだって、ものすごい量を食べるわ。ランウェイに登場するような服は入らないし、ストレッチマーク(肉割れ)だって、セルライトやニキビだって、過去の傷跡だってある。なぜなら人間だから。<中略> それに“完璧さ”なんて所詮、個人の主観でしかないからね」

そんなパリス、SNSを通じてファンと活発に交流を図ることでも知られている。その主なコミュニケーションツールとなるのが、ファンから寄せられる写真の数々。気に入ったものをパリス本人が度々シェアしてきたこともあって、ファンたちもコラージュや写真加工に熱が入るよう。

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2月28日にリツイートした写真。宇宙のような場所にいる3つ目のパリス。

ファンとの交流の場としてパリス自身も楽しんでいるようだけれど、彼女にはずっと気になっていたことがあったそう。それは“肌色”の加工。

「みんなが作ってくれる写真に感謝してるわ。すべての作品を気に入ってるの。でも、私の肌を明るく加工して白人に近づけるようなことはどうかやめてほしいの。それに、肌を濃い色にして、よりミックスらしく見えるようにするのもやめてほしいな。だって、私は私だから。自分がどんな外見なのかも分かっているし、ようやくそんな自分を好きになれたから…」

意外と知られていないけれど、パリスのお母さんは元看護士である白人女性のデビー・ロウ。マイケルの死後に初めてパリスから連絡を取り、一時は疎遠になったこともあったものの、デビーが乳がんを患ったことで再び交流を持つようになったそう。

そんな背景から、パリスは自身のアイデンティティについてこう考えているよう。

「私は自分のことを、黒人だと思ってるの。パパが私の目を見て、『君は黒人だ。自分のルーツを誇りに思うんだよ』と言ったことがあったわ。私の知っている限りでは、パパは嘘をつかない。だから、本当に黒人なのよ」

また、白人だと勘違いされることや、同じような経験をしているミックスの子どもたちが多いことにも触れたパリス。

「ルーツを知らない人は、私のことを白人だと思うみたい。肌の色が明るいし、髪もブロンドに染めてるから、フィンランド人とかと勘違いされるわ」

アイデンティティを確立していく途中で悩まされていたこともあったようだけど、自身のルーツを理解し誇りに思っている今は、自らの外見を加工されることに違和感を覚えたよう。

そんなパリスは、シャーリーズ・セロンがプロデュースを務めた『Gringo(原題)』で映画デビューを果たしたばかり。シャーリーズによると、完璧な準備をしてオーディションに挑んだ彼女の姿勢を気に入ったんだそう。アクティビスト、モデル、そして女優としてのキャリアを着実に積んでいるパリスの今後から目が離せない!