ヘアカットをした後に「切りすぎたかも…」と焦った経験、誰にでも一度はあるのでは? 元に戻したいと思ってももう遅い…! あとはとにかく、髪が伸びるのを待つしかないのだけれど、少しでも早く伸ばす方法って何かないの?

髪の毛は、1カ月に0.6~1.3センチほど伸びるのが一般的です」と言うのは、セレブリティ・ヘアスタイリストのマーク・タウンゼントさん。彼によれば、平均より髪が伸びるのが遅いと感じる場合でも、スピードアップ効果を期待できる方法は存在するそう。

そこで本記事では、「髪を早く伸ばしたい」と切望する人のためのヒントを専門家が解説します。


【INDEX】


髪の毛を早く伸ばす方法

「Philip Kingsley Trichology Clinic」の毛髪学者エリザベス・カナネ・フィリップスさんが<コスモポリタン アメリカ版>に伝えたところによると、髪の毛は体の健康のバロメーターになるとのこと。

そのため、甲状腺の病気やホルモンバランスの乱れなどは、髪の成長を妨げる要因に。そのほか、激しい食事制限や体重の変化、タンパク質の不足や鉄欠乏、ストレスなども、例に挙げられます。

また、髪をきつく縛ったり、高温のヘアアイロンを使用したり、強くブラッシングをしたりするなどの外部的な要因も注意が必要! その理由は、髪にダメージを与えて、成長を妨げてしまうから。

セレブリティ・ヘアスタイリストのマーク・タウンゼントさんも、「髪を長く伸ばしたいなら、枝毛のない健康な髪の毛を保つことが必須です」と推奨しています。

早く伸ばすための5つのコツ

十分な栄養を摂取する

バランスの良い食生活を心がけていれば、髪を強くするための栄養素(ビオチン、葉酸、ビタミンD、A、C、Eなど)はおのずと摂取できているはず。

サプリメントは効果的ではあるものの、量を増やしたからといって効果が倍増するなどということは期待できないので要注意。また、残念ながら、「髪を早く伸ばす」効果のあるビタミンは存在しないそう。そのように謳った商品を見つけても、実際には奇跡は起こらないので気をつけて。

「(栄養素は)体内に必要な分だけを蓄え、あとは排出されてしまうものなのです」と語るのは、毛髪学者でありヘアケアブランド「エボリスプロフェッショナル」のチーフ・サイエンティストであるドミニク・バーグさん。

しかしながら、必要な栄養素をバランスよく摂れていなかったり、強いストレスにさいなまれている場合は、髪を長く伸ばすための栄養がいきわたらない可能性も。この場合、内臓への栄養補給が優先されるため、髪にまで栄養素が行きわたらにそう。つまり、髪にまで行きわたる程度に、十分な栄養素を摂取するのが大切に!

woman hand showing omega 3 capsule
zest_marina//Getty Images

数カ月に1度髪を切る

これは昔から言われている話だけど、真偽のほどは専門家の中でも意見が分かれるそう。でも、長髪の人はこまめに毛先を切ることが大切。切れ毛や枝毛がある場合、髪は細く見えるだけでなく、それ以上伸びなくなってしまうものなんだそう。

「こまめに毛先を切って整えていれば、ある日(傷んだ髪を)バッサリ切るようなことをしなくてすみますよ」とマークさん。10~12週に1度、2センチ程度毛先を切り、枝毛や切れ毛を防止するのがおすすめなんだとか。

保湿する

  • 日々のコンディショナー

髪を早く伸ばしたいなら、コンディショナーは必須。マークさんによれば、入浴のたびにコンディショナーで髪を保湿するのがおすすめなんだとか。

また「カラーリングやドライヤーは髪を根元から細くしてしまいます」と指摘。髪の表面のキューティクルを保護し、脂質やたんぱく質を補給するなど、髪の健康を守るためにもコンディショナーは重要なのだそう。

つまり、コンディショナーは「髪を伸ばすために避けるべきダメージ」から守ってくれる「保護剤」のようなものだと考えて!

  • 手作りコンディショナーにチャレンジ

髪が肩にかかる長さ以上の毛は、発毛から2~3年が経過しているもの。年数が長ければ、それだけに通常のコンディショナー以上のお手入れが必要。そこでマークさんは、手作りできる「ディープ・コンディショナー」を推奨。

「天然のオイルで作ったトリートメントを作り、クライアントに『シャンプーする前に使ってね』とアドバイスして渡しています」

レシピは簡単で、下記材料を混ぜるだけ!

材料

  • 精製していないココナッツオイル:1カップ
  • ホホバオイル:小さじ1
  • アーモンドオイル:小さじ1
  • マカデミアナッツオイル:小さじ1

オイルには残留物が残っている可能性があるため、濡れた髪ではなく、湿った髪につけたほうが良いそう。シャンプーとコンディショナーをする前に、このトリートメントを10分間髪につけたまま放置して。洗い流した後も、脂肪酸が髪と髪の間を埋めてくれて、脂肪酸は髪が伸びるため必要な強さと、保護力をプラスしてくれるんだとか!

woman with conditioner in hair, rear view
Getty Images//Getty Images
  • 最後に冷水をかける

シャワーの最後に冷水で髪を洗い流すと、髪に刺激を与えるので効果的なんだとか。

「冷水は髪の外皮部分をなめらかにします。また保湿効果をキープするだけでなく、髪のごわつきや紫外線を防止してくれるのです。冷水をかけるのはほんの数秒で構いませんが、このひと手間で髪が変わりますよ」

丁寧なブラッシング

髪をブラッシングすることは大切。でも、あまりにやりすぎるとダメージの原因に。ブラッシングするときにきしみを感じる場合、それは髪が荒れているサイン。また濡れているときにとかしすぎると、髪が切れやすくなるので注意が必要。

「濡れた髪をときほぐす場合は、必ずゆっくりと下から上に向かってとかしてください」とマークさん。

「頭皮からブラッシングする人は多いですが、その方法では小さなもつれを大きなからまりに押し込んでしまうので、抜け毛を助長してしまうのです」

イノシシ毛のブラシは、頭皮の天然オイルを毛幹に優しく浸透させることができるのでおすすめだなのそう!

master bedroom
TriggerPhoto//Getty Images

シルクやサテン製のまくらを使う

朝起きたとき、髪につやがなくもつれてしまっているとしたら、その犯人は枕カバーの可能性が。マークさんのおすすめはシルク、またはサテン製の枕カバー。表面がやわらかいため、コットン性のカバーのように髪が摩擦することもないとか。

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健康的な髪の毛を保つ方法

シャンプーを使いすぎない

シャンプーとは、髪の汚れを落とすために作られた製品。けれど、ほとんどのシャンプーには「硝酸塩」という物質が含有されており、髪を伸ばすために必要な自然の油分を流し去ってしまうのだそう。

できるだけ硝酸塩が入っていないシャンプーを選び、頭皮部分でのみ泡立てて、あとは泡が髪を流れ落ちるようにすすぐのがベストとのこと。

ドライヤーやヘアアイロンは時間を空けて使う

ドライヤーやヘアアイロンなどで熱を与える施術は、1回ごとに時間を空けるほうがベター。ストレートやカールアイロン、縮毛矯正などはダメージの原因に。

髪は健康であればあるほど長く伸びるものだけど、こうしたダメージを与える施術は逆効果。もしどうしてもヘアアイロンなどを避けられない場合は、ヒートプロテクト剤を使用して。

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ブリーチしない

髪をブリーチするとキューティクルが開いてしまい、特に地毛が黒や茶色の濃い髪色の人はそのダメージが大きいのだそう。

またカラーリングやケミカル処理を受けた髪は折れたり切れやすくなるので、毛先を切る頻度も高くなりがち。髪をより長く、より早く伸ばしたいのであれば、ブリーチについてはトライする前によく考えて。

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Lena Ivanova / EyeEm//Getty Images

バスタオルで髪の毛を巻かない

また、濡れた髪をバスタオルで巻く人が多いけれど、「これはダメージの元です」と指摘。

「バスタオルをきつく髪に巻く女性は多いですが、髪が繊維に巻き込まれてしまいます。繊細で細い髪がひっぱられ、破損してしまうのです」

バスタオルの代わりにTシャツでふわりと巻いたり、極薄のマイクロファイバーでできたヘアタオルを使うのがベター。

髪を結ぶのを控える

「結ぶ」「束ねる」のは、髪にはあまり良いことではないそう。たとえば長髪をゴムバンドでひとつに束ねると、ゴムが巻かれた部分に緊張を与え、切れ毛につながってしまいます。ゴムの代わりにヘアクリップやピンを使ってまとめた方が、髪には優しいんだとか。

また、毎日同じ位置でポニーテールをしたり髪を編んだりすると、常に同じ場所に緊張を強いていることになり、これが折れ毛の原因に。結ぶ位置を頻繁に変えてダメージを防ぐ意識を。そうすることで、髪の伸びる速度も保てるはず。

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Sebastian Arning / EyeEm//Getty Images

毎日のルーティンを見直そう!

一夜で髪を伸ばすことはできないけれど、髪の健康を保つためのルーティーンを意識することが大切。保湿を忘れず、ヘアアイロンなどの使用は最小限に止め、カラーリングもなるべく避けること。

それでもあまりに「髪の伸びる速度が遅すぎる」と感じる場合は、皮膚科医か毛髪の専門家に相談を。

※この翻訳は抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US