不安解消や集中力を高めるために取り入れる人も多い、「瞑想」。でも、もしもそれがスキンケアとしてもメリットがあるとしたら…? 本記事では、そんな疑問を明らかにするべく、自ら1カ月にわたって瞑想を続けた女性によるレポートをお届けします。


【INDEX】


ストレスが肌に与える影響

身体がストレスを感じると分泌される、「コルチゾール」というホルモン。このホルモン値が長期間にわたって高いレベルになると、心身にとって様々な悪い影響が出ると言われています。

「現代の生活では、多くの人々が慢性的なストレスを経験しているため、身体は絶えず高レベルのコルチゾールにさらされていることになります。これは、肌にとっても良くないことなのです」と語るのは、皮膚科医で精神科医のエイミー・ウェクスラーさん。

ウェクスラーさんによれば、コルチゾール値が上がると、肌が乾燥し、コラーゲンが破壊されて肌の老化が早まるのだそう。

また、「体内の炎症(=お肌の最大の敵)が強まり、毛穴の皮脂の分泌を促すため、ホワイトヘッドやブラックヘッド、そしてニキビができることもあります」と語るのは、医療エステティシャンのパメラ・マーシャルさん。

そこで注目したいのが、「瞑想」。5日間の瞑想によってコルチゾールの反応が低くなったという研究もあり、ホルモンバランスを整えることができるとマーシャルさんは言います。

瞑想をするメリット

日々のスキンケアにメンタルヘルスケアを組み込んだ「精神皮膚科学」を推奨している、ウェスクラー医師。

「瞑想によって、ストレスに対する炎症反応を最小限にすることで、皮膚バリアを守り、酒さやニキビなどを抑えることができると考えています」

自律神経を整え、睡眠の質を向上させるとも言われている、瞑想。ウェスクラー医師は、「睡眠中に皮膚の修復や再生が行われるため、健康的な肌づくりには良質な睡眠が欠かせない」と強調しています。

瞑想によるメリット
primipil//Getty Images

1カ月の体験レポート

ここからは、筆者が実際に1カ月にわたって瞑想をつづけたことによる、肌状態の変化についてお届け。取り入れたのは、イギリスのスキンケアブランド「Wild Source」が提唱する、毎日10分間の瞑想法です。

1週目

「Wild Source」によれば、瞑想はどの時間帯に実施しても良いとのこと。なので私が、就寝前に行うことにしました。リラックスをして、眠りの質を上げることを目的としたのです。

10分の瞑想を終えると気分がすっきりし、幸せな気持ちになりました。活用していた瞑想プログラムの講師の声も安心感がある穏やかな声だったので、無理せずついていきやすかったです。

この時点では肌の変化はあまり感じませんでしたが、少なくともメンタルヘルスに良い影響があることは確かでした。

2週目

この頃から、瞑想を夜ではなく朝に変更しました。というのも、「寝る前に瞑想をしなきゃ」という気持ちがタスクのように感じはじめたからです。リラックスするためにやっているはずが、義務感によってストレスを感じてしまったら本末転倒なはず。

この週は特に忙しかったため、朝の穏やかな10分間が精神の安定につながりましたし、集中力も高まったように感じました。瞑想をしながら顔をマッサージして、筋肉の強張りをとることもできました。

残念ながらまだ肌に変化は見られませんでしたが、この習慣をやめようとは思いませんでした。

3週目

わずかに肌に変化を感じ始めた頃。トーンやきめに目立った変化はないものの、顔が穏やかになり、焦りが薄れた気がしました。瞑想をつづけている間、新しいニキビができていないことにも気づきました。

さらなる変化を期待して、翌週へ。

4週目

トーンや肌のきめには目立った変化はないものの、肌のうるおいが少し増したような気がしました。でも、いつもより水分補給をしたわけでもないし、化粧水を変えたということでもなかったので驚きました。

たった1カ月の短い実験でしたが、続けることで肌にとっては良い影響があるのだろうということは理解できました。魔法のように急に肌がスベスベになったり、毛穴が消えたりするわけではありませんが、肌が生き生きとして健康的になったと感じます。また、実際にストレスを感じにくくなったとも思います。

フェイシャルマッサージ
Maria Korneeva//Getty Images

結論

私の体験談をウェスクラー医師やマーシャルさんに伝えたところ、その結果に納得している様子でした。瞑想はストレス軽減に実際に役立つ可能性が高く、それが肌の健康につながるのは不思議ではないとのこと。

一方で、整骨医のケミー・ギチバさんは「ストレス軽減において最も大切なのは、自分に合った方法を見つけること」だと言います。もちろん瞑想は、あなたに合っていれば素晴らしい方法ですが、散歩をしたり読書を楽しんだり…と、ストレス解消には他にも様々な手段があることを覚えておきましょう。

※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
COSMOPOLITAN US


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