レーザーにワックスと様々な脱毛法があふれる今、もっとも注目を集めているのが「シュガーリング脱毛」。使用するのは、砂糖とレモンと水というとてもシンプルなもので、肌にはもちろん、環境にもやさしいとサステナブルな観点でも話題に。
そこで今回は、オーガニックシュガーリング脱毛スタジオ「SUGARISTA TOKYO」のHikariさんに、シュガーリング脱毛の効果や痛み、どんな方に向いているのか聞いてみました！
【INDEX】
シュガーリング脱毛とは？
Hikariさんによると、「砂糖とレモン、水で出来たレモンキャンディを溶かし、肌に塗布して剥がす脱毛法」のこと。
シュガーリング脱毛は、新しい脱毛法のように聞こえるけれど、実はとても歴史があり、4000年ほど前から行われているそう。
「昔は、肌を滑らかにする目的で行われていました。新しいものだと思われることが多いですが、歴史のある古い脱毛法なんです」
SUGARISTA TOKYOで使用しているペーストは、業界初となるUSDAオーガニック国際認定というという世界で最も厳しいと言われる基準をクリアしたTAMARA‘S SUGARのプロダクトを使用しており、無農薬レモン、無農薬シュガー、お水のみで作られたものなんだとか。
ワックス脱毛との違いは？
レーザー脱毛が主流になる前、日本でもトレンドとなった「ブラジリアンワックス」。実際にシュガーリング脱毛とワックス脱毛では、どのような点が違うのでしょうか？
使用する素材
シュガーリング脱毛で使用するのは、砂糖・レモン・水とセラピストの手のみ。一方でワックス脱毛は、ハードワックス・ソフトワックスで扱うものも変わってくるけれど、だいたいの場合は固形のワードワックス、ペーパー、木べらを使用しているとのこと。
またワックス剤が容器や家具についてしまったときは、専用のクリーナーなどで拭く必要があり、洋服についてしまった場合は全く落ちないなんてことも。
「シュガーリング脱毛の場合は、ペーストがついてしまってもぬるま湯で簡単に落とせるのでそういったリスクを回避できます」
環境への配慮
蜂が地球から減ってきていることが原因で、蜜蝋が採れなくなってきた今、石油由来のプラスチックが原料のワックス脱毛を取り入れているサロンが多いんだとか。
「ワックス脱毛のプロダクトは近年キラキラとしたグリッターや香料、カラフルにして気分をあげて楽しませてくれる、ポップなものが増えてきました。一方そういったプロダクトでは、ほとんどがプラスチック素材を使用しているため、ダイオキシンの発生や環境破壊が気になるところではあります 」
「シュガーリングは原料にプラスチックを使用していない、これからの未来に残していきたい素晴らしいツール。自分たちの健康だけではなく、地球環境にも配慮しなければならない時代に突入したのではないかと考えています」
仕上がり
毛根から抜けているように見えるワックス脱毛だけれど、途中で毛が切れている場合も。Hikariさんによると、シュガーリング脱毛のほうが毛根から毛を抜きやすいとのこと。
「ペーストを肌の上でじんわりと溶かしていくことで、毛穴まで入り込み、毛根から抜くことができます。毛だけでなく、ベイビースキンは残して古い角質も一緒に取り除いてくれるんです。そのためベルベットのように、滑らかな触り心地のお肌を楽しんでいただけます 」
シュガーリング脱毛に向いてる人とは？
肌にも環境にもやさしい「シュガーリング脱毛」。様々な脱毛法がある中で、どのような方に向いてるのか、Hikariさんに聞いてみました！
- ヴィーガン、または環境に配慮している方
- 甲状腺の病気を抱えている方、アトピー体質の方、マタニティの方
- 機械的な対応に疲れてしまった方
ヴィーガン、または環境に配慮している方
「プラントベースの材料で行っている脱毛法なので、ヴィーガンや環境に関して関心の高い方が多いですね」とHikariさん。
さらにSUGARISTA TOKYOでは、土に還る手袋を使用していたり、ベッドのシーツも紙シーツではなく、布シーツを一回一回洗って使用しているそう。
甲状腺の病気を抱えている方、アトピー体質の方、妊娠中の方
甲状腺の病気を抱えていたり、アトピー体質だと、レーザー脱毛を断られることも。けれどHikariさんによると、「シュガーリング脱毛であれば、問題なくできます」とのこと。
「凹凸のあった肌が滑らかになった、赤くなりにくくなったという声も頂きます。逆にシュガーリング脱毛をすることで、より肌が綺麗になったりもするんです」
また、レーザー脱毛を受けられないマタニティの方も、シュガーリング脱毛は問題なく施術が可能。
機械的な対応に疲れてしまった方
これまでレーザー脱毛をやっていたけれど、ローンを組んだり数カ月先の予約をしたり…機械的な対応に疲れてしまったという方もお客さんの中には多いんだとか。
「脱毛は、行きたいときに行ける環境が大事だと思うんです。その方のストレスになってほしくないので、私たちも来たいときに来てほしいと思っています」
「私たちは、スタジオに来ていただいたお客さまには『最後はハッピーな気分で帰っていただきたい』という想いでお迎えしています。キャンセルを繰り返すというような悪質な場合を除き、キャンセルポリシーは設けていません。トラブルや体調不良で来られなくなった場合は遠慮なくお伝えいただくようにして、お客さまとの信頼関係を大切にしています」
またセラピストとの距離が近く、アットホームな空間での施術により、自身の悩みやセンシティブな話をしてくれるお客さんもいるそう。
「大事なところをケアさせてもらっているので、真剣に向き合ってお客さまとお話ししています。セラピスト全員が同じ気持ちを持って、元気になって帰ってもらいたい一心で施術しています」
シュガーリング脱毛を受ける際の注意点
Hikariさんによると、シュガーリング脱毛を受けられない人はほとんどいないそう。甲状腺の病気を抱えている方も、アトピー体質の方でも施術が可能だけど、“毛の長さ”には少し注意が必要。
より綺麗に施術するのに必要な毛の長さ
- シュガーリング脱毛…3ミリ～5ミリぐらい
「毛の長さがある場合は、施術前にこちらで長さを調整します。そのためお客さまがご自身でカットをするお手間もリスクもありません。痛みがでやすい箇所は極力痛みが少なくなるよう、SUGARISTA TOKYOオリジナルの技法で施術を進めていきます 」
また毛が短すぎると施術が難しくなる場合も。けれど数日前に剃ってしまった、またレーザー脱毛に行く際と同じような感覚でケアしてきてしまったという方でも、お客さん側に施術したいという気持ちがあれば、相談のうえ行っているそう。
「シュガーリング脱毛の場合、プロフェッショナルな技術を持つ方であれば、1ミリでも施術可能です。ニキビなどのトラブルの原因になってしまうので、私たちは無理にピンセットで抜くということはしてません」
またピーリングなどを定期的に行っており、 あまりにも皮膚が薄い場合はできないこともあるそう。カウンセリングで肌の状態を確認し施術が可能か判断するので、まずはセラピストに相談を。
シュガーリング脱毛の痛みは？
様々な脱毛法があるけれど、気になるのはやっぱり痛みの部分。Hikariさんによると、やはりシュガーリング脱毛でも「デリケートゾーン」は痛みを感じやすいよう。
「デリケートゾーンの毛を抜くのは、どうしても痛みを伴います。人によって感じ方は異なりますが、長年ワックス脱毛をしてる方には、『シュガーリング脱毛は痛くない』と言われることもありますね」
また手を使って施術していくので、お客さんからは「マッサージみたいで気持ちいい」と言われることもあるんだとか！
シュガーリング脱毛の効果やアフターケア
「定期的にシュガーリング脱毛をすると、毛量が減ってきます」とHikariさん。最初の1、2週間は生えこず、2週間経ったぐらいから1、2ミリふわふわとした毛が生えてくるそう。
「個人差はありますが、2週間ぐらいは生えてこないですね。もともと薄い方であれば、ほとんど毛が生えなくなる方もいます」
シュガーリング脱毛を行った後は、埋もれ毛を防ぐためにも1週間に2回ぐらいを目安にスクラブでのケアを行うのがおすすめなんだとか。
「サロンで取り扱っている、竹の成分を使用した『バンブースクラブ』もおすすめです。デリケートゾーン用に開発されたものですが、全身に使えて、持ちも良くなりますし、肌も滑らかになります」
「サロンでは、興味を持ってくださった方にご案内をしていますが、お客さまのなかには学生さんなどもいますので、手に入りやすく自分でも作れる 『ココナッツシュガーのスクラブ』もおすすめですよと伝えています」
ビキニラインの埋もれ毛やニキビが気になる人は、定期的にケアするのが◎。またその後はしっかり保湿するのも大切！
最後に
まるでマッサージを受けているかのように心地よく、どんな人でも受けられる「シュガーリング脱毛」。Hikariさんは、「清潔感を保つという意味でも、シュガーリング脱毛はおすすめです」と説明。
「婦人科の先生もおっしゃっていたのですが、体の中で一番汗をかくのはデリケートゾーンだそうです。毛がないことでよりデリケートゾーンを清潔に保つことができますし、日々忙しくされている方が多い中、デリケートゾーンをシュガーリングでケアすることは、 毎日をより気持ち良く過ごすのに最適なトリートメントだと思います」
また施術後すぐに肌が滑らかになることから、「触ってみて！」とパートナーとのコミュニケーションも増えたという方も。
「シュガーリング脱毛がきっかけで、相手とのコミュニケーションが増え、セックスレスが解消したという話も聞きますね。他にも女性だけでなく、男性、夫婦で来られる方もいます。また親御さんの許可を得た方であれば、18歳以下の施術も可能です」
最後に、「毛のことでストレスを溜めないでほしい」と話すHikariさん。
「レーザー脱毛でも、産後などホルモンの変化で毛が生えてくることはあります。ニードル脱毛ですと永久脱毛が期待できますが、痛みや刺激が強く高額という点から、ダンサーなどのお仕事をされていて永久的な脱毛がどうしても必要という方にはよいかもしれませんね 」
「どの脱毛法が一番良い・悪いではなく、自分のライフスタイルに合った方法を見つけてみてください！」
SUGARISTA TOKYO
東京都港区南青山3-8-9 Room 青山201
