米国では最近、肌のたるみを改善する世界初の全自動フェイシャルタイトニングマシン「Evoke」による施術が、皮膚科やエステサロンで提供されているのだとか! 患者は楽な姿勢で座ったまま器具を装着するだけで、施術を受けることができるそう。


ニューヨークの皮膚科医、ブルース・カッツは「Evokeはパンデミックにぴったりの技術ですね。プライベートな空間で施術できますし、ハンズフリーなので、技術者がそばにいなくとも、そこに座ってメールの返信をしたり、本を読んだり、音楽を聴いたりすることができるからです」と話します。

米国のビューティ業界では、人の手を極力使わずにフェイスやボディに施術する技術を採用したマシンが、Evoke以外にも数々登場している模様。

同じくニューヨークの別の皮膚科医からも「人の手をほとんど必要としない、非侵襲的(直接触れない)な施術への関心が高まっているのを実感しています」との声が。

彼はコロナ禍の今、接触が少ないことがこういった施術の一番の魅力になっているとしながらも、短時間で施術でき、さらにダウンタイムがほとんど必要ないため、今後も人気は続くと予想!

young woman is looking her face in the mirror after beauty treatment procedure
praetorianphoto//Getty Images

多くの人が複数のタスクを抱える昨今、「効率化」は美容の分野でもこれまで以上に重要なテーマになってきていて、ビューティブランドもこれに優先的に取り組んでいます。

たとえば、「シャネル」は今年「リップスキャナー(Lipscanner)」というアプリをリリースしました。このアプリを使って花や雑誌のページ、靴など、インスピレーションを受けた「色」を写真に撮ると、それに近い色のリップスティックを見つけ出してくれ、色味をバーチャルで試し、すぐに購入することができます。

また、サンフランシスコではロボットネイルサロン「クロックワーク(Clockwork)」が誕生。独自のAIや3Dカメラ、優れたアルゴリズムを用いて、素早い&タッチレスのマニキュア施術を、手頃な価格で実現しました。

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クロックワークの共同創設者兼CEOのレヌカ・アプテは、「ロックダウン中に私たちが選んだ行動や嗜好の多くは、しばらくの間、そのまま続いていく」と考えているそう。

効率と満足感が、美を追求するうえでの基本的な指針であることに変わりはないけれど、一方で現実世界の施術に回帰することが望ましいと考える人も。

皮膚科医のエイミー・ウェクスラーによると、彼女の患者の多くは、実際に会って施術することに目を輝かせているそう。「私の仕事では、人との触れあいがとても大切ですし、手を当てて治療することはとても意味がある」とのこと。

laser peeling treatment
SCIENCE PHOTO LIBRARY//Getty Images

臨床心理学者のアレクサンドラ・ソロモンによれば、私たちの体は免疫力の調整や共感性の向上、ストレスの軽減のために、人間の体に触れることを必要としているのだとか!

でも、コロナ禍で常に他人との接触を警戒し、人との触れあいが長い間途絶えていた状況から抜け出すのは、なかなか難しいですよね。

これに関してソロモンは、「他人との接触を再開するのは怖いと感じるかもしれませんが、それを解消するためにも、安心して触れあえる場所や、清潔で親しみのある場所、例えばドクターのいる診察室やサロンなどを選ぶといいでしょう」「これは、本格的に人との触れあいを再開するための手始めとなります」とアドバイスしています。

※この記事は抄訳です。

Translation: Hearst Contents Hub



From: Harper's BAZAAR JP