マイケル・ジャクソンやケンダル・ジェンナー、ベラ・ハディッド、リタ・オラなど、大物セレブのボディガードを務めていた、イギリス・ロンドン出身のサイモン・ニュートン。

ハリウッドスターたちと仕事をするうちに、その完璧なスタイルが話題になり、ファッション誌で取り上げられたことも ! 現在は俳優としてのキャリアを歩み始めているサイモンが明かした、セレブのボディガードの裏側とは…?

サイモンは、機械工学の見習い期間を経て、2000年に英国陸軍王立通信隊に入隊。 カナダとイラクで4年間勤務した後、2004年に退役し、民間警備会社でのキャリアをスタートした。

Daily Mail』の取材に対し、当時についてこう振り返り。

「子どもの頃から軍人になりたいと思っていました。軍隊は個人の規律を重んじるので、ボディガードになりたい人には絶対に役立つ経験だと思います」

その後、中東でアメリカの石油会社のボディガードとして勤務。イラクで数年活動したのち、アフガニスタンで英外務・英連邦省のボディガードに任命された。

そして2006年、ロンドンで開催された「ワールド・ミュージック・アワード」にマイケル・ジャクソンが出席した際に、突然サイモンのもとに仕事のオファーの電話が。ひょんなことから、サイモンの最初のクライアントはマイケル・ジャクソンとなったそう。

サイモン自身も、誰が自分をマイケルのボディガードとして推薦したのか、いまだにわからず「まったくの青天の霹靂で、予期せぬことだった」そう。

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Dave Hogan//Getty Images
▲2006年、「ワールド・ミュージック・アワード」にて。写真左がサイモン

特に好きなセレブもいないというサイモンにとって、有名人のケアをするのは“仕事の一環”。セレブの護衛は業務が多く、過酷なシフトパターンで週に100時間以上働いたことも。

スーパーモデルのナオミ・キャンベルやケイト・モスのボディガードなど、ファッションが注目されるシーンでの仕事も多く、常にセレブのスケジュールに合わせた服装を意識していたという。

「クライアントの少し後ろにいる場合もあれば、自分が目立たなければならない場合もあります。私はいつも、その日の活動に合わせた服装を心がけていましたし、公共の場では穏やかな対応をすることでうまくいきました。威圧的なボディガードを望む人はいませんからね」

当時は、パパラッチに好印象を与えるような服装をすることが多く、スーツにエルメスのベルトを合わせるのが定番のコーディネート。

彼の非の打ち所のないセンスはファッション業界の目に留まり、2018年にベラ・ハディッドのボディガードとして参加したロンドン・ファッション・ウィークでは、英国版『VOGUE』がサイモンに注目したことも!

「自分の好きなものを着るだけです。毎日、スマートで身だしなみの整った格好をしたいと思っています。見た目と気分が良ければ、その日一日が充実したものになるので」
マイケル・ジャクソンやケンダル・ジェンナーなど、大物セレブのボディガードを務めていた、イギリス・ロンドン出身のサイモン・ニュートン。仕事をするうちに、その完璧なスタイルが話題になり、ファッション誌で取り上げられたことも ! 現在は俳優としてのキャリアを歩み始めているサイモンが明かした、セレブのボディガードの裏側とは…?
Ricky Vigil M//Getty Images
▲2018年のロンドン・ファッション・ウィーク

これまでの仕事の中でも印象に残っているクライアントは、マイケル・ジャクソン。彼のファンは数が多すぎて、常に5人のボディーガードが必要だったそう。

「マイケルには熱狂的なファンが多く、365日、世界中で彼を追いかけていました」
「彼は本当にいい人で、いつもファンのために多くの時間を割いて、とてもプロフェッショナルな対応をしていましたね」
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昨年、演劇学校を卒業し、現在はロンドン中心部に拠点を置く民間警備会社を経営しながら、俳優として事務所にも所属しているサイモン。

2012年『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』ではロバート・ダウニー・Jrと共演し、2018年には、『ファイナル・スコア』ではデイヴ・バウティスタのスタントマンとして出演。最近ではBBCのドラマ『Strike(原題)』へ出演したり、2本の映画の準備をしたり、と順調に俳優としてキャリアアップしているよう。

そんなサイモンの夢は、『007』シリーズ出演。警備会社の経営者と俳優としての二足の草鞋を履く彼の、今後の活躍から目が離せない!