願わくば、年に数回はどこか遠くへ足を伸ばして、
いろんな国の文化や食事にふれ、人生に深みと刺激を与える体験をしたい。
だからといって簡単に仕事を休めないし、頻繁に海外旅行へ出かけられるほど金銭的余裕もない。
…そういえば、最後に海外旅行したの、いつだっけ。
今度の連休こそは、と旅行パンフレットを集めては、
ああでもない、こうでもないと頭を悩ませて結局どこへも行けずじまい。
意外に、行きたい場所がありすぎて選べない欲張りな人にありがちなパターンだったりします。
そんな人にぜひ一度、足を運んでもらいたい国があります。
それが赤道直下、常夏の国シンガポール。
日本からの直行便で約7時間のフライトは、東南アジアとはいえ決して近いとは言いづらい距離。
それでも、時間が限られている人にオススメしたい理由。
それは、多民族国家ならではの多様な文化がひしめき合い、
1つの国にいながらにしてまるで数カ国を旅したような気分が味わえるから。
最近のシンガポールといえば、
客船を模したルーフトッププールで知られる「マリーナ・ベイ・サンズ」や
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールなどを備えたまるごとエンターテイメントが楽しめる
「セントーサ島」など、近代的なイメージが先行しがち。
もちろんそれらも外せないスポットではあるのですが、
せっかくなら旅情気分を満喫できる昔ながらの多国籍な街並みを散策してみませんか。
1.チャイナタウン
19世紀初頭に中国人居留区に定められたのが始まり。
生活感漂う街の通りにはカラフルな漢字があふれ、活気に満ちています。
メインストリートのパゴダ・ストリートには、
パステルカラーに彩られた「ショップハウス」と呼ばれるお土産やさんがずらり。
散策に疲れたら味香園甜品に立ち寄って、ぜひ雪花氷を味わって!
薄いシルクを重ねたような、ふわふわとした舌触りが絶品。
2.リトル・インディア
地下鉄リトル・インディア駅を降り立った瞬間から漂う、スパイシーなカレーの香り。
原色を多用したカラフルな看板、行き交うサリーやターバン姿の人々。
まるで、インドにワープしてしまったのではないかと錯覚してしまいそうなほど、
五感でインドを感じられる街です。
魚の頭がドンと入ったフィッシュ・ヘッド・カレーが名物。
24時間営業の便利なショッピングセンター「ムスタファ・センター」
で売られているアーユルヴェーダ石鹸は、使うほどに肌が白くなるらしく(!?)お土産に大人気!
3.アラブ・ストリート
イスラム教徒の居住区として開発され、
スルタン・モスクを中心に数多くのモスクが経ち並ぶエリア。
伝統的に絨毯や雑貨などを売る店やハラル・フード店が密集していて
オリエンタルな雰囲気が漂っていますが、
近年ではローカルの若者が集うオシャレなショップが増え、
新たな流行発信地としても注目されているのだとか。
具をはさんだオムレツ風のパンをカレーソースで食べる料理「ムルタバ」は必食!
2泊4日の弾丸トリップでも、
まるでいくつもの国を滞在したかのような気分が味わえる魅惑的な国、シンガポール。
週末+有給2日をくっつけて、ひとっ飛びしてみてはいかが?