女優兼歌手のデミ・ロヴァートが25日(現地時間)民主党全国大会に参加し行ったスピーチ。精神障害を患う彼女が、治療の大切さについて語った。

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Demi Lovato on her struggle with mental illness
Demi Lovato on her struggle with mental illness thumnail
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「私は、多くのアメリカ人と同じように精神障害を持っています。しかし私は幸運なことに、素晴らしい施設で治療を受けられるだけの資金と周りのサポートがありました。

残念なことに、階級などにかかわらず、多くの人が治療を受けられていません。その理由は、恥だと思っていることや治療を受ける費用がないなどです。精神障害は治療をしなければ、自殺や薬物乱用、長期間にわたる医学的問題など、命に関わる問題を引き起こします。

しかし、この状況は変えられます。私たち、1人1人が変えられるのです。すべての政治家にお願いしたいことがあります。この病気について、また病気に関わるデータなどの知識をつけ、タブーだという考えを壊してください。そして、すべての人が適切な治療や支援を受けられることを目的とする法律を支持してください。

これは政治の話ではありません。ただ、やるべき正しいことなのです。

私は微力ではありますが、私をサポートしてくれた治療センターと一緒にツアーを周っています。少人数ですが、ほんの束の間でも、その人たちが私と同じようなサポートを受けられるようにです。

私自身が、精神障害を持っていても、普通の、自立した力強い人生を生きていけるという証です

デミは子役だった7歳のときには自殺願望があり、ティーンエイジャーでは摂食障害、自傷行為、コカイン中毒、アルコール依存上に悩まされた。ずっと自分に何か起こっていると感じながら、どうにもできなかったそう。しかし18歳のとき、ジョナス・ブラザースと一緒に周っていたワールドツアーでダンサーを殴ってしまい、ライブから降りた。周囲に説得され、リハビリ施設に入った。そこで初めて自分が躁うつ病だとわかったのだとか。

自らの壮絶な経験を例に挙げて、治療の大切さを伝えたデミ。長い間苦しんだ過去がある彼女だからこそ、パワフルなメッセージを伝えられたのだろう。

最後に「自信を持って何が悪いの?」という歌詞が印象的な大ヒットシングル「Confident(自信)」を披露した。

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Watch Demi Lovato perform 'Confident' at the 2016 Democratic National Convention
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