減量するうえで「特定の食べ物を禁止するのは良くない」とアドバイスする専門家もいるのは事実だけど、コスモポリタン アメリカ版によると、ダイエット中は"絶対に"避けたほうがいい食べ物があるんだとか。


【INDEX】

  1. 炭水化物の"塊"のような軽食
  2. 冷凍食品
  3. 食物繊維が多く含まれるスナックバー
  4. いわゆる"低脂肪"食品
  5. ジュース
  6. 人工甘味料入りの飲み物
  7. お買い得サイズで売られている食品
  8. お酒

1.炭水化物の"塊"のような軽食

クラッカーや乾燥シリアル、パンなどを食べると、体では炭水化物を単糖(ブドウ糖もその1つ)に変え、それを血流に送り込む働きが始まるそう。そうして糖分が急激に摂り込まれると、今度はその糖分をできるだけ早く体に吸収しようと、インスリンがより多く分泌されることに。これによって低血糖に陥り、空腹を覚え、また炭水化物を求める悪循環になるというわけ。米ペンシルベニア州の減量専門家、チャーリー・セルツァー医学博士によると、体が瞬時にエネルギー源となる食べ物を要求し、それを満たそうと栄養素がなくて糖分の多い食品を欲するようになるのだとか。

といっても、炭水化物が絶対にダメってわけではないらしい。ポイントは、炭水化物を適度な脂肪分やタンパク質と組み合わせること。これにより、通常よりも消化に時間がかかる=腹持ちがよくなるそう。

また、3度の食事をガッツリ食べるよりも、"栄養のバランスが取れた軽食"を挟むことで、結果的に1日の食事全体のバランスが良くなるのだとか。ニューヨーク在住の栄養士、レイチェル・ハーベストさんによると、ピーナッツバターを塗ったパン、または低脂肪のチーズを塗った全粒粉クラッカーがオススメとのこと。

2.冷凍食品

食品メーカーは新鮮な材料を長持ちさせるため、自然の保存料であるナトリウム(塩の主成分)を使うことが。だけどナトリウムには、水分を体に蓄積する働きがあるのでむくみの原因にも…。つまり、ダイエットの味方にはならないみたい。

さらに、食品メーカーは商品の小さなパッケージに、"1食分と同程度のカロリー"を詰め込もうとするので、食べれば食べるほど、摂取カロリーもかなりのものに。食べ物の量が多いと、脳が「満腹だ」と認識しやすいけれど、小ぶりの冷凍食品はその逆。カロリーはたっぷりなのに、量が少ないため満足できず、さらに食べてしまう可能性が。だから冷凍食品は避け、低カロリーの食品を選んで食べる量を増やしましょう。

3.食物繊維が多く含まれるスナックバー

人間にとって食物繊維は欠かせない要素。食べ物の消化に必要だし、満腹感も与えてくれる。もちろんそれは、カロリー制限をしているときでも同じ。だけどダイエットと称して、1本で1日分の食物繊維(およそ25グラム)を含むスナックバーを食べるのはオススメできないのだとか。レイチェルさんいわく「食物繊維の摂取量は、空腹感を避け、消化機能を向上させ、そして胃もたれを防ぐためにも、(スナックバーで一気に摂取するのではなく)各食事のときに一定量ずつにすべきです」とのこと。というわけで、食事や軽食では果物や野菜といった、別の食物繊維が豊富な食べ物を選びましょう。

4.いわゆる"低脂肪"食品

ある研究によると、人は低脂肪の食品を食べるとき、普段よりも3割も多く食べてしまうんだそう。問題はそれだけでなく、食べ物から脂肪分を排除することによって味も落ちてしまうので、食品メーカーはそれを補うために砂糖を加えているのだとか! せっかく脂肪分を避けたと思ったのに、糖分を多く摂取する羽目になるなんて、本末転倒でしょ?

5.ジュース

コップ1杯のオレンジジュースを作るには、オレンジ数個分が必要なのだとか。だけどジュースで摂取するカロリーはすべて、果実から食物繊維を除いたもの。つまり、"100%果汁"のジュースでさえ、ほとんど栄養素を含まないカロリーだけの存在ということ。血糖値を急上昇させてしまうのはそれが理由なんだそう。

また、ニューヨークの病院の食事療法士で、ダイエットアプリ<Rise>の監修も手掛けるメリッサ・リフキンさんによると、果物やジュースを甘くする自然由来の果糖"フルクトース"は、満腹感を感じる機能を鈍らせるんだとか。結果、食べる量が増えてしまうだけでなく、体のインスリン耐性に支障を及ぼし、糖尿病のリスクを増やしてしまう可能性が。もちろんダイエットには逆効果!

6.人工甘味料入りの飲み物

ダイエットソーダや、甘いのに"ゼロカロリー"をうたっているソフトドリンクも要注意。セルツァー医学博士によると、「人工甘味料が食欲を増進させてしまうケースもある」のだとか。「"ダイエット〇〇"という名の飲料を飲むと、アイスクリームなどの甘いものが食べたくなるという人は、水に切り替えたほうがいい」とも。または炭酸水もオススメとのこと。カロリーゼロな上に、満腹感を得やすい炭酸入りなので、食べ過ぎ防止になるのだそう。

7.お買い得サイズで売られている食品

米コーネル大学の研究によると、大きめサイズのパッケージに入った商品は、通常のサイズのものより22%も多く食べすぎてしまうという結果が。人は「食べ物がまだある」と認識すると、摂取量が増えてしまうのだそう。これは、安売りされている食品にもいえること。安く買った食品はつい食べ過ぎてしまうということも、他の研究で実証されているのだとか。とはいっても、高い食材を買って食べる量を減らしなさい、ということではなく、特大サイズや見切り品の食品を買ったら、1回に食べる量をあらかじめ決めておくなどの意識が大切。そうすれば暴食は避けられるはず。

8.お酒

カクテルの中には、他のお酒よりカロリーの低いものもあるけれど、アルコール類がダイエットの味方になることは、やっぱりないらしい。なぜならお酒には栄養素がほとんどなく、カロリー"だけ"だから。むしろアルコール類は食欲をかきたて、食べ物に対する判断力を鈍らせるので、ダイエットには逆効果(酔っぱらうとサラダじゃなくて高カロリーのピザやラーメンなどを食べてしまうのが、その典型的な例)。

「体内にアルコール分が摂り込まれると、体はそれを"毒"だと判断し、取り除こうとします。その結果、肝臓は解毒にかかりきりになるのです」と語るのは、食事療法のウェブサイト<bistroMD>を手掛けたキャロライン・セダキスト医学博士。肝臓がデトックス(解毒)モードに突入すると、効率的な脂肪の燃焼が妨げられてしまうため、減量には逆効果というわけ。どうしても飲みたいときは、量を制限しましょう。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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