「健康のためにランニングをしている」という人は多いと思うけど、一体どのくらいの時間を走れば長生きできるのかを調べた研究チームがあるそう。ここではその研究結果を、コスモポリタン アメリカ版から。

長生きに最適なランニング時間を調べるために、この研究チームは過去15年分ものデータを再度調査し、成人55,137人の1週間あたりのランニング時間と死亡リスクを比較した結果を、学術誌『Progress in Cardiovascular Disease(循環器系疾患の進行/原題)』で発表。

今回の研究では、被験者の現在の病気、喫煙などの不健康な生活習慣、ランニング以外の運動も考慮した上で調査を行い、その結果、15年間の調査期間中の死亡率はランニングの速度に関係なく、ランナーの方がそうでない人に比べて40%も少なかったことが判明。これは15年前の調査結果でも示されていた、「1日に5分か10分走るだけで寿命が延びる」という点を改めて肯定することにも繋がったよう。

さらにデータを解析したところ、平均的なランナーが1週間に走る時間は約2時間で、走らない人に比べて3.2年長生きであることも分かったのだとか。1週間で2時間というと、40年間なら6カ月。仮に、ランニングで伸びる寿命3.2年から6カ月分のランニング時間を差し引いても、2.8年寿命が延びるということに。

もう少しわかりやすく言うと、1時間走るごとに生涯の寿命が7時間延びるというわけ! 

ただし、走れば走っただけ長生きできるというわけではなさそう。ランニング時間が週に4時間を超えると長寿効果に変化は見られなくなり、寿命が延びる期間もせいぜい3年といったところなのだとか。実際、「長く走る=健康にいいわけではない」という別の研究結果もあるよう。

また、これはあくまで観察研究の結果であって、介入研究(因果関係の立証が必要)の結果ではないという点も踏まえておきたいところ。つまり、ちょっと走る(または、たくさん走る)ことで絶対に寿命が延びると保証されたわけではない、ということ。ちなみにWHO(世界保健機構)では、中強度の運動を週に150分程度、または高強度の運動を75分程度(組み合わせてもOK)行うことを勧めているそう。

でも、1日5分走るだけで寿命が延びる可能性が高まるとしたら…試してみる価値はあるのでは!?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

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