新たな美容習慣として多くの海外セレブがハマっている、「デトックスウォーター」「プラントウォーター」。前者は水にフルーツやハーブなどを入れて作るフレーバー(風味付き)ウォーターで、後者は植物そのものが持つ水分を飲料にしたもの。手軽さや飲みやすさに加え、ジュースと比較して低カロリー、ビタミンやミネラルが豊富でダイエットや美容効果が期待できる、というのが主な人気の理由だけど、その効果や信ぴょう性については詳しく知らない人も多いのでは?

そこで栄養学に精通し、食を中心としたライフスタイルについて様々なメディアに寄稿するライター、ジャクリーン・ロンドンが種類別に解説した「デトックスウォーターにまつわる真実」を、コスモポリタン イギリス版から。

1. ココナッツウォーター

最近コンビニでも見かけるようになったココナッツウォーターは、巷にある"◯◯◯ウォーター"人気の火付け役となった存在。熟す前のココナッツに含まれる液体で、甘みがあるけど脂肪分はゼロという点が特徴。ジャクリーンによると、炭酸飲料や果汁ジュースなどの砂糖入り飲料を選ぶよりはベター、だけどダイエット効果はあまり期待できないのだとか。というのも、1本当たり約110キロカロリーあるので、大量に飲むとかなりのカロリー摂取になってしまうそう。

2. ウォーターメロン・ウォーター

ジャクリーンいわく、「激しい運動の前にスイカ果汁を飲むと、心拍数の上昇や運動後の筋肉疲労を緩和できる」という研究結果があるそう。でも「アスリートでない限り、私たちの生活にはあまり関係ありません」というのが彼女の見解。スイカにはシトルリンと呼ばれる希少なアミノ酸の一種が豊富に含まれていて、むくみ解消や冷え性の改善に効果があると言われているけれど、そのカロリーを考えると、たくさんのスイカを使ってデトックスウォーターにして飲むよりも、「そのものを一切れ食べる方がおすすめ」とのこと。

3.メープルウォーター(樹液ウォーター)

メープルシロップでおなじみのカエデの木の樹液のことで、糖質が少なく微量の電解質が含まれているそう。ジャクリーンによると、「水分補給をしたいなら果汁ジュースよりメープルウォーターを選んで」とのこと。またメープルウォーターには、炎症を抑える効果や血糖値の上昇を抑える効果もあるのだとか。ただ、アンチエイジング等の目的で抗酸化作用を期待するなら、野菜やフルーツ、全粒穀物を食べる方がより効果的とのこと。

4. カクタスウォーター

"カクタス"とは、ウチワサボテンのこと。すなわちカクタスウォーターとは、サボテンの実から抽出した液体で、ミネラルや電解質を含む上、特有の抗酸化作用があるんだとか。カロリーは低いけど、注意したいのは多くの商品において、原材料に「果汁ピューレ」や「果汁ジュース」が使用されていること。つまり、糖分が含まれているものが多いということのよう。せっかく贅沢して体に良いと思った商品を買っても、糖分が入ってしまっていたら台無し。原材料は細かくチェックしてみましょう。

5. アロエウォーター

鎮静効果で知られ、化粧品にも使われることの多いアロエが、低カロリーで飲みやすいドリンクとして人気上昇中。ただしジャクリーンいわく、「栄養学的な見地からすると、全く効能がない」とのこと…。一般に言われるアロエの鎮静効果や傷への作用も、経口摂取された場合に関しての明確な研究結果はまだないそう。また便秘解消効果に関しても、ドリンクにした時に効果が発揮されるかどうかに至っては不確かなんだとか。「アロエ=ヘルシー」というイメージは強くあるし、もちろん食べても飲んでも健康に害は無い食品だけど、「これじゃなきゃダメ!」という理由はないよう。

6. レモン水(レモンウォーター)

カリウムとビタミンCが豊富なレモンには、免疫力アップや血圧を整えてくれる効果が。しかし残念ながら、レモンを絞ったお水をたくさん飲んだからって、デトックスには繋がらないそう。ダイエットへの効果を期待するものではないみたい。

7. 市販のデトックスウォーター

ジャクリーンいわく、市販の"デトックス"と名の付く商品を100%は信用しない方がいいのだとか(!)。というのも、たとえデトックスを謳っているものでも、砂糖や甘味料が使用されていることがあるからなんだそう。覚えておきたいのは、「食べるものによって、デトックスはもたらされない」ということ。「肝臓や腎臓、消化器官が正常に働いている限りは、体を自然にデトックスしてくれているのです」とジャクリーン。つまりデトックスのために、わざわざ高い商品を買わなくても大丈夫、ってことのよう。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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