タンパク質は、食生活に欠かせない重要な栄養素。髪の毛や爪の状態を整える他、骨や筋肉、肌、血液の健康のためにも大切なのだとか。

フィットネススターたちが次々とインスタグラムに投稿する今日、彼らの食生活にならって、脂肪分の少ない肉やプロテインシェイクを摂っている人も少なくないかも。ところが、コスモポリタン イギリス版によると、いくら良いものでも、過ぎたるは及ばざるがごとし、なのだそう。

ロンドン・ドクターズ・クリニックの創設者で医師のセス・ランキンさんによると、タンパク質は減量に効果的ではあるけれど、あくまでも適度に摂取した場合なのだとか。「タンパク質はたしかに食欲を抑制します。同じ165キロカロリーでも、チキン(胸肉)を食べた方が、軽くバターを塗ったトーストを食べるより満足感があります。そのため、高タンパク質、低炭水化物の食生活にはたしかに減量効果があります」とランキン医師。

では、タンパク質を摂り過ぎた場合は? ランキン医師いわく、「食生活をタンパク質のみに依存すると、我々の体はダメージを受ける可能性があります」とのこと。「体が正常に機能するためには、バランスのとれた食事が必要なのです」。

というわけで、ランキン医師によると、タンパク質を摂り過ぎた場合に陥る生理学的な結果は以下のとおり。

1.脱水症状に陥る

「炭水化物をタンパク質に置き換える際、不足する水分によって脱水症状が起こりえます」とランキン医師。タンパク質は体内で尿素窒素に変わるため、その処理には大量の水分が必要。そのため、水分不足になりやすいのだとか。

2.ケトーシスになる

ケトーシスとは、「通常の代謝プロセスの1つで、食生活に炭水化物が不足している場合に、脂肪をエネルギー源として使うことです」とランキン医師。高タンパク質の食生活を送っていると、体に不可欠な他の食品群が不足することに。例えば、炭水化物はグルコースとなって主なエネルギー源になるけれど、これがなくなるわけ。ランキン医師によると、ケトーシスの兆候は、「疲れ、過剰なのどの渇き、目まいです」とのこと。

3.肝臓に負担がかかる

3番目に起こりうる事態は、ケトーシスの結果。ランキン医師によると、ケトーシスは「肝臓に多大な負担をかけ得るもので」、「肝臓は化学物質を解毒するために不可欠な臓器で、血中の毒素を浄化するものです。そのため、肝臓に負担を掛け過ぎず、正常に機能するように心がけることが非常に重要です」とのこと。

では、1日に摂取するタンパク質の適量とは? 「食べたいだけ食べてはいけません。体重は減るかもしれませんが、肝臓も失うことになります」とランキン医師。「望ましいとされる1日の摂取量を超えないことです。男性なら、1日に56グラム、女性なら46グラムです」。

何でも適量が大事。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK