公共の場所での授乳については、様々な議論が巻き起こっているのが現状。お店にいるときに授乳が必要になっても、やっぱり周りの目が厳しく思えてしまうというのは世界中のママさんたちが感じることのようです。

そんな中、ぐっときてしまうのが今回ご紹介するコスモポリタン アメリカ版の記事。

ある日「Snooze:an A.M. Eatery」というレストランで、10カ月になる娘のシャーロットちゃんに授乳していたイザベル・アメスさん。クタクタになりながらシャーロットちゃんをあやす彼女にウェイトレスが持ってきたのは、注文していないパンケーキと1枚のメモ。そのメモには、一言「ここで授乳してくれてありがとう! 愛と尊敬を込めて♡エリカ」と書かれていたんだそう…。

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何時間も前のことなのに、今でも涙が止まらない。いつも通り、朝食を食べながら10カ月の赤ちゃんのシャーロットを落ち着かせて、せめてコーヒーを少しだけでもすすりたいと思って格闘していた時のこと。なんとか授乳したのは良かったんだけど、その後シャーロットがぐずって大変だった。シャーロットは乳歯が生えかかっていて、私も彼女も最近ずっと具合が悪かったの。そこにウェイトレスさんがやってきて、パンケーキとメモを置いてくれた。「これは私からあなたへのサービス、理由はそこに書いてあります」って。そして「ママ同士、助け合いましょうね」と言ってくれて、一気に涙が溢れてきたわ。それから、その見知らぬウェイトレスさんをハグしてまた泣いた…。

授乳は、出産の次に大変なことだった。誰も授乳の仕方を教えてはくれなかった。でもみんなは、母親なら授乳は出来て当たり前だと思ってる。だから授乳がすぐにできるようにならなかった時、ものすごく落ち込んだ。シャーロットが生まれて2週間はお乳を吸ってくれなくて、泣きながら搾乳して与えていたの。ちゃんと吸ってくれるようになるまで6週間もかかって、その時は嬉し泣きしたわ。だけど授乳できるようになり、10カ月になっても、ものすごく辛い日もあった。シャーロットの体調が悪かったここ数日は、まともに寝ることもできなかった。疲れ果てていたわ…そんな時に見知らぬ人から貰った「ありがとう」という優しい言葉。まるで、彼女は何度も諦めそうになる自分を奮い立たせ、これまで頑張ってきた私のそばにずっと居て、その全てを目の当たりにしていたんじゃないかと思うくらい。

外でシャーロットに授乳するとき、いつも「嫌がらせされるかしら、叱られるかしら」ってビクビクしてたの。でも今日は違った。代わりに私はエリカから、愛と尊敬と、パンケーキをもらった。ありがとうエリカ。あなたは私の同志だわ

母乳育児をするか否かは、個人の選択。すべての母親が母乳育児を選ぶとは限らないし、また、中には様々な理由で母乳育児ができない人も。ただ、母乳育児を選んだお母さんが必要な時に公共の場で快適な授乳をできるようになるまでの道のりは、まだまだ長いみたい。

自分も子育てに苦労したであろうウェイトレスさんの温かい思いやり…パンケーキは、彼女からイザベルさんへの救援物資だったのかも。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:山下 英子

COSMOPOLITAN US