本来は最も寛げる場所である、リビングルーム。でもなんだか、家に帰っても落ち着かない…一体どうしたら、居心地のいいリビングが作れるの? 

そんな疑問を解消すべく、コスモポリタン イギリス版が、家具・インテリア専門店<DFS'>のデザイン・ディレクターであるフィリップ・ワトキンスさんと、心理学者のサイモン・ムーアさんを直撃。居心地のいいリビングを作るコツについて聞いてきました!

1.色を抑える

ムーアさん曰く、「心理学的に言って、リビングルームがあまりに刺激的だったり、興奮度の高いものがあふれた空間だと、部屋本来の目的である、"ストレスからの避難所"としての目的が損なわれてしまいます。リビングルームは家の中で唯一、楽しむことや落ち着くことを提供する、安全で居心地の良い空間であるべきなのです」。というわけで、1日の緊張をほぐし、心身を回復するためには、クリーム色、ベージュ、グレーあたりの色がベストチョイスと言えそう。

2.座り心地の良いソファを置く

座り心地の良さよりオシャレを優先したい気持ちはわかるけど、そのせいで落ち着かない部屋になってない? ワトキンスさん曰く、「我が国の全国調査によると、国民の59%がフカフカのコーナーソファで1日の疲れを癒したいと思っているそうです。これは当然の結果と言えます。我々のリビングルームは、外界や日々のストレスから自由になる必要性をますます増しています。1日の終わりに帰って体を預ける、座り心地のいいソファが不可欠なのです」。

3.草花を飾る

SNSによる小さなストレスの積み重ねや、いつでも仕事ができてしまうネット環境により、「我々は最もストレスの多い時代の1つを生きています」とムーアさん。「リビングルームは趣味や気晴らしによって日頃の苦労を癒やす場であり、外界からの避難所でもあります」。もっとも、外界にある最良のものの1つである植物や花は、家の中に飾るべきなんだとか。観葉植物と心の安定の関連は、様々な調査で指摘されているそう。

4.小物の重要性を知る

「アート作品や家族写真などの小物が与える私たちの気分への影響力は忘れられがちです」とムーアさん。「私たちの脳は、置かれている環境が危険か安全かということを瞬時に伝える、視覚情報を非常に重視する傾向があります。意識的に家族写真を置くことで、その記憶と結びついた前向きな感情を強力に引き出すため、自然な方法でリラックスし、自分と向かい合うことができます」。

5.ソファを大きくする

ワトキンスさんによれば、「リビングルームは今や特別なときのための部屋ではありません。私たちは社会的動物であり、家族で寄り添ったり、友人たちと気楽に集まったりするのが1番幸せなのです。ですから、皆がゆったりと座れるよう、ソファも大きくなくてはいけません。大きければ大きいほど、楽しさも増すでしょう」。

6.素材感を大切にする

フワフワのラグや分厚い毛糸の膝掛け、クッションの数々は、のんびりできる居心地の良い部屋に必要不可欠。これらの素材感がヌクヌクと、のんびりしたムードを醸し出してくれるはず。ムーアさんによれば、「心理学的に言うと、私たちは色、素材、形のすべてから喜びを感じます。研究によれば、親しみのある素材はポジティブな感情を呼び起こすそうです」。

7.ライフスタイルに合わせない

「私たちのライフスタイルは変化しています。もし、生活上の要求に合わせていたら、リビングルームは必要に応じて他の部屋の役割も果たさなくてはいけなくなります」と、ムーアさん。「アンケートに答えた人々の半数以上が、テレビの前で食べる時はリビングルームがダイニングルーム代わりになっており、4分の1が、リビングルームが事務所の役割も果たしていると言っています。でも、何としてでも、リビングルームにストレスが入り込めないようにするべきです!」

8.実用性を重視する

ムーアさん曰く、「私たちが幸せに暮らすために、リビングルームはエネルギーを充電し、溜まったストレスを発散する場所となる必要があります。問題を解決し、日中に発生したネガティブなエネルギーを処理するための、居心地の良い、安全な環境でなくてはなりません」。リビングルームを"問題のない空間"にするため、様々な用途に使える家具や小物を置いてみては? 例えばネストテーブルなんかは、ちょっとしたおやつやティーカップを置くのにぴったりだし、何か趣味の作業をしたいときは、ミニデスクとしても活躍するかも。

9.散らかさない

散らかった部屋/机/リビングルームほどストレスになるものはないそうなので、モノを整理して、片づけることが大切。「本やブランケット、あるいは寝具などのステキな収納法を見つけることで、よりリラックスできるようになります」と、ワトキンスさん。「お客さん用のベッドルームとしてリビングを使う人が増えている今だからこそ、居心地の良い空間を保つために、余計なモノを隠しておくオシャレな収納法が必要です」。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK