3匹でいつも一緒にいるオーストラリアン・キャトル・ドッグのベラ(7歳)、ボルト(2歳)、ボニー(3歳)。ゴーグルをつけてお出かけしているキュートな姿で街中で人気者のトリオだけれど、実は彼らと飼い主のティムさんの出会いは、壮絶だった。

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ある日、ティムさんがゴミ捨て場の中の段ボールからベラを発見。また、ボルトは尻尾に障害があり、ブリーダーにとって価値がないとされていたそう。そしてボニーは耳が聞こえず、元の飼い主は育てることを放棄してしようとしていた。

ベラとボルトを保護したティムさんが、ボニーにも新しい家が必要だと知ったとき、2匹を連れて、彼女に会いに行くことに。

「初めて会ったとき、ボニーはすぐさま僕の胸に飛び込んで来たんだ」

こうしてティムさんは新しいメンバーとして、ボニーを受け入れることを決意。3匹はすぐに仲良くなり、先住犬たちは耳に障害があるボニーを支えるようになった。

家族になってすぐ、3匹がリードなしでハイキングをしているときのこと。ボニーが突然が草むらの匂いを嗅ぐのをやめ、様子がおかしくなってしまったそう。ボルトがボニーを確認しに行くと、すぐに吠え始め、ベラも合流。それはなんと、ボニーのすぐそばにいたコヨーテを追い払うためだった!

「2匹のおかげでコヨーテは逃げていった。3匹とも無事だったよ。それで僕は『2匹がボニーの耳の代わりになっていた』と気が付いたんだ」

現在、住んでいるネバタ州付近を冒険している3匹はSNSでも注目の的。サボテンの棘や太陽の紫外線から守るためにつけているゴーグルが、彼らのアイコンになっている。

ティムさんは、どんな犬でも年齢と共に聴力を失うことがある可能性を考え、3匹に口の動きを読むことや手話の訓練も行っているそう。特に普段からアイコンタクトをとることの多いボニーは、訓練を簡単にこなしているんだとか。

聴力に障害がある犬を保護したことに後悔はないというティムさん。そして同じことをしようとしている人へのアドバイスは「やってみるしかない」だそう。3匹の心温まる物語。私たちも助け合いながら、生きていきたいですね。