日本でも最近湘南方面への移住が注目を浴びているように、「海のある街に住みたい!」と考えたことがある人は結構いるのでは?
コスモポリタン フィリピン版では、首都マニラを出て地方のビーチタウンへ移住した女性の体験談を紹介。
海辺での暮らしを選んだのはなぜ? そのきっかけは? 移住してからの生活は? 将来、移住を夢見ている人は必見かも。
名前:カミール・ピラール
職業:ライター/バリスタ
年齢:28歳
居住地(移住地):フィリピン ラウニオン州 サンフアン
Q.ラウニオンに引っ越す前はどこで何をしていたのですか?
A.以前はマニラ・パシッグ市のカピトリオ地区に住んでいました。大学でメディア学、音楽、映画、そしてビジネスを学ぶ学生たちに英語とコミュニケーション学を教えていました。
Q.ラウニオンに移り住んだのはいつですか?
A.2014年の10月だから…気づけば2年以上も経っちゃいましたね。
Q.なぜここに移り住もうと思ったのですか?
A.シンプルだけど豊かな暮らしがしたいなと思って。豊かといっても"お金の面で"ということではないですよ。マニラで暮らしていた頃は、交通渋滞に巻き込まれては、時間に追われる毎日で、人生を楽しむ余裕がほとんどありませんでした。買い物でストレスを発散するうちにエスカレートして、自分の収入以上の買い物をしてしまう人もいるでしょ? このままマニラで暮らしていては、私も自分自身をコントロールできなくなってしまうんじゃないかと思ったんです。ラウニオンに越してからは、そういった都会のしがらみからは解放された気がしています。
Q.ラウニオンに移り住む決断をしたときの、家族や友だちの反応はいかがでしたか?
A.みんなとても応援してくれました。どんなときでも私の思いをバックアップしてくれるから、とても感謝しています。
Q.ラウニオンでの日常について教えてください。
A.朝はとっても早いですよ。日の出とともに1日がスタート。良い波がある日は出勤前にサーフィンを楽しみます。今の職場はエル・ウニオンというカフェで、サーフィンができるエリアの中心にあります。オフの日は、パートナーのハロルドと3匹の愛犬を連れてビーチでのんびり。あとはサーフィンして、家で料理して、掃除して…早めに就寝。こういう何気ない日常が、大きな喜びなんです。
Q.ラウニオンに住んで一番良かったと思えることは何ですか?
A.ここにはクリエイティブで活動的な人がたくさんいて、みんな都会とは違う暮らしに大きな価値を見出しているんです。ここに来てビジネスを始めたっていう人もいて、みんな真面目に取り組んでいるし、お互い支え合ってもいる。そういう人たちと知り合えてコミュニティの一員になれたことは、私にとってとても良かったこと。必要なものはほとんど彼らから買っているんです。例えばパン、ビキニ、サーフィンのアクセサリー…どれもこの土地で愛情込めて作られたものばかりですから。
Q.では、ラウニオンに住んで努力しなければならなかったことは何ですか?
A.新しい土地に住むとなれば、その土地に溶け込まなければならないですよね。地元の人たちや、私よりも先に移住してきた人たちへの敬意を忘れてはいけないと思っています。私とパートナーも時間をかけて、真摯にその努力をしてきました。まだまだ教わることもたくさんありますが、私たちでお役に立てる場面があれば進んでやるようにしています。例えば英語を教えたり、文章を書いたり、デザインだったり…これまで培ってきたスキルが、コミュニティに溶け込むのに大いに役立っています。
Q.マニラでの生活を思い出して、恋しくなることはありますか?
A.友だちにはすごく会いたくなります。でも、みんながここまでちょっとしたバカンス気分で会いに来てくれることもあるのは嬉しいですね。次にマニラに帰るときには、最近すごく良いレストランやバーがオープンしているらしいので、食べ歩きをしたいです! それから大型のブックストアにも。本や画材に囲まれて過ごす時間…懐かしい!
Q.移住して変わったことはありますか?
A.観光地に住んでいると、いかに多くのゴミが捨てられているかを痛感します。私とハロルドはここの住人として、プラスチックごみを減らすことを意識していて、犬たちとビーチを散歩するときにはビーチのゴミ拾いもしています。ゴミは海に流されていくか、そこに残って景観を汚すでしょ? ここは私たちの地元だから、キレイな海やビーチを保ちたいんです。
Q.移住して学んだことはありますか?
A.心から与えることの大切さを学びました。新しい土地では、人の親切がとてもありがたいもの。人に真心を持って接すれば、自分自身にも優しくなれるんです。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Captain & Me, Inc.