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贈りたくなる&飾りたくなる!誕生月の花とその意味をおさらい

何世紀にもわたり伝えられてきた、各月を象徴する花とその花言葉を占星術師が解説。

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誕生月の花
Nora Carol Photography//Getty Images

美しく、香りも楽しめる花は、いつ目にしても嬉しいもの。長い歴史のなかで、私たちはさまざまな想いや感情、思考、願望を花に投影し、ときには言葉の代わりに花束を渡す習慣も持つようになった。

自分の星座や誕生石を知っている人は多いけれど、誕生月の花にもさまざまな意味が込められている。古代ローマの時代にさかのぼるという説もあるほど、誕生日に特別な花を贈る習慣の起源は古く、18世紀初頭のイギリスでは花言葉が大流行。それぞれの花に込められた意味とともに、花束や誕生日プレゼントをとおして、メッセージを贈りあったのだとか。

もちろん、自分や贈る相手の誕生月の花に必ずしもこだわる必要はないが、花言葉を知り、それを尊重するのは意味深いこと。誕生月の花と、その花言葉が気に入ったら、花束を買って大切な人に気持ちを伝えてみては?ここでは、1月〜12月までの12カ月を象徴する花と、それぞれに込められた代表的な意味を、占星術師のカイル・トーマス氏が解説。US版『コスモポリタン』より。

From COSMOPOLITAN US

1月:カーネーションとスノードロップ

pink carnation
Xiuxia Huang//Getty Images

1月を象徴するのは、年の始まりを明るく照らしてくれるカーネーションとスノードロップ。

ゴージャスな花びらのカーネーションは、人気が高く広く栽培されており、手に入りやすい花のひとつ。古代ギリシャでは神々に捧げる花とされ、美術品や装飾品などに使われることも。色や品種によってそれぞれの花言葉があるけれど、一般的には愛、親愛、賞賛といった意味が込められている。

snowdrops
Trudie Davidson//Getty Images

和名で待雪草(マツユキソウ)と呼ばれるスノードロップは、冬の終わりから春にかけ、雪のなかから顔を出す力強い花で、希望、思いやり、無邪気さを表している。欧米圏では、慣習的に墓地の近くに植えられてきたことから、悲しみのなかでも希望を見出すことの象徴ともされている。

2月:スミレとサクラソウ

violets
jfairone//Getty Images

バレンタインデーのある2月を象徴するのは、スミレとサクラソウ。あまり花が多い季節ではないけれど、この2つは雪の降る寒い季節に花を咲かせる。

パープルだけでなく、さまざまな色の花びらをつけるスミレ。葉がハート型になっており、献身、慎み深さ、無邪気さなどと結びつけられてきた。

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violet primula with raindrops
portishead1//Getty Images

いっぽうサクラソウは、春に最初に咲く花のひとつ。保護や愛情など、人生のさまざまなステージを象徴する花だ。

3月:ラッパスイセンとジョンキル

field of yellow daffodils flowers
Stephanie Kenner//Getty Images

春の訪れとともに咲き誇るのが、ラッパスイセンと、その仲間であるジョンキル。

ラッパスイセンの花びらは6枚で、ラッパ形の副冠が特徴的。花の色はイエローや白が多く、冬の終わりを告げる植物のひとつであることから、新しい始まり、無邪気さ、創造性、希望を象徴している。多年草で、毎年同じ時期に咲く。

ジョンキルは黄水仙(きずいせん)とも呼ばれ、ラッパスイセンと比べて小ぶりで香りが強い。香水にも使われる甘く重厚な香りは、花束にすればインパクトのある贈り物になるはず。

4月:デイジーとスイートピー

chamomile flowers on blue sky background
voltan1//Getty Images

春を象徴する4月の花は、デイジーとスイートピー。

デイジーは古くから無邪気さや純粋さ、真実の愛を伝えると言われてきた。開花時期が長く、品種によっては晩秋まで花を咲かせるものもあり、強さも象徴している。生命力が強く、種子が広範囲に散布されるため、草原や小川の近く、または自宅の庭などに突然現れることも。

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sweet peas
Flavia Morlachetti//Getty Images

華やかな花びらがまるで蝶のようなスイートピーは、門出や飛躍、別れ、感謝、“あなたを思っている”というメッセージが込められている。ハチミツやオレンジに似た甘い香りは、空間全体に華やかさをもたらしてくれる。

5月:スズランとサンザシ

lily of the valley
oluolu3//Getty Images

暖かくなり、明るい日差しが楽しめる5月になると、花を咲かせるのがスズランとサンザシ。

小さな花をつけるスズランは、やさしくひかえめな印象だけれど、野原や山に広く生息する強い生命力を持ち、根底にある力強さを感じることができる花。ベル形の花びらと強い香りが存在感を放ち、長い冬の夜を乗り越えた後の幸福や、繊細さと優美さ、そして真の純粋さを表している。

hawthorn blossom in a cornish hedge
AL Hedderly//Getty Images

白い小さな花びらがかわいらしいサンザシは、赤い実をつける植物。春から夏への季節の変わり目を象徴する植物として知られ、大きな希望や強さを意味するとされる。

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6月:バラとスイカズラ

close up of red roses
Sophia / 500px//Getty Images

昼が長くなり、気候もさらに暖かくなる6月を華やかに彩る花といえば、バラとスイカズラ。

バラは、いつの時代も愛情やロマンスといった深い感情と結びついてきた花。さまざまな色があるけれど、最も象徴的なのは鮮やかな赤。赤いバラは情熱的な欲望、ピンクは喜びと賞賛、白は純粋さを表している。

honeysuckle temperate flower
hsvrs//Getty Images

ハニーサックルとも呼ばれるスイカズラは、日本の野山などでも自生する植物。甘い香りの花を咲かせ、蝶やハチドリなどが集まってくる。4枚の花びらを持つ花が、葉の付け根から2つずつ、もしくは束状になって生える豪華な見た目が特徴的。新たな愛、愛情を象徴し、初恋の人や昔の恋人への想いという意味で使われることも。

7月:チドリソウとスイレン

delphinium flowers
Jill Ferry//Getty Images

夏の暑さを癒してくれるような7月の花が、チドリソウとスイレン。

ラークスパーという名前でも知られるチドリソウ(千鳥草)は、背丈が高く、パープルやブルーの見事な花を咲かせる植物。成長すると50~100センチメートルにもなり、積極性と献身を示している。風に乗って軽やかに揺れる姿は、まさに花言葉そのもの。

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beautiful pink lotus flower
Thithawat_s//Getty Images

特徴的な見た目で人気のスイレンにはさまざまな品種があり、昼夜を問わず色々な時間帯に開花する。花言葉でいうと、白い品種は純潔と貞節に結びつき、ピンクは友情を、赤は情熱を表すとされる。毎日特定の時間に開花して、花を閉じるサイクルを繰り返すことから、復活と再生を表すという説も。

8月:グラジオラスとポピー

beautiful flowers of gladiolus, north china
lnzyx//Getty Images

夏真っ盛りの青空によく映えるのが、グラジオラスとポピー。この2つの花は、ともに思い出を称える意味を持つ。

鮮やかなネオンカラーの花をつけるグラジオラスは、強さと愛の両方を象徴するもの。剣のような茎とラッパ状の花弁は、まるで歴史上の英雄を連想させるような力強いビジュアルで、古くから勝利と癒しをもたらす花としても知られている。

poppies
Rixipix//Getty Images

ポピーには少し厳かな意味があり、(特に戦争で)亡くなった人々を悼み、愛と悲劇、そして感謝などの意味を持つ花。世界中に生育し、不屈の精神を感じさせる強い生命力を持つ花でもある。

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9月:アスターとアサガオ

lovely fresh pink and white asters in the garden selective focus
petrovval//Getty Images

夏の終わりを感じさせる9月に花開くのが、アスターとアサガオ。多くの花が春〜初夏に最盛期を迎えるが、そのあとに見ることができる、美しい花々だ。

ギリシャ語やラテン語で“星”を意味するアスターは、その名のとおり星形のキク科の花。日本では仏花として使われることも多いが、最近では鮮やかでさまざまな色彩を持つ品種も増え、鉢で育てたり、フラワーアレンジメントで使われることも。諸説あるが、フランス革命後の時代に人気が出た品種のひとつであることから、革命を意味する花として知られ、戦死した兵士のほか先進的な芸術家や詩人に敬意を表して贈られることも多かったそう。

morning glory
pookistock//Getty Images

日本では夏休みのイメージが強いアサガオは、永遠の愛を象徴する花。毎日花を咲かす姿は、どんなことがあっても愛を貫く信念と、情熱は決して枯れないという約束を意味する。

10月:マリーゴールドとコスモス

orange marigolds
stevencyc//Getty Images

日増しに夜が長くなり、寒さを感じ始める10月にぴったりなのがマリーゴールドとコスモス。これらはともに、12月頃まで長期間花を咲かせる強さを持つ花だ。

オレンジやイエローなど鮮やかな色が特徴のマリーゴールドは、さまざまな文化圏で埋葬の儀式に用いられてきた花。そのため、死や悲しみを連想させることが多いが、花言葉としては、生命を祝福するシンボルとして考えられている。

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beautiful cosmos flower
geargodz//Getty Images

暑さと寒さのバランスが取れた春や秋を象徴するように、コスモスは幸運や平和といった意味合いを持つ。ピンクからイエロー、白までさまざまな色が楽しめる柔らかな花は、多年草のため毎年楽しむことができる。

11月:キク

full frame shot of white chrysanthemum flowers blooming
Boy_Anupong//Getty Images

地球上で最も広く栽培される花のひとつである、キク。古くから秋の代名詞とされてきたこの花は、品種改良によりさまざまな色や形が流通するように。

それぞれの品種や色ごとに意味があるけれど、一般的には、忠誠、幸運、幸福、友情を意味するものが多いとされる。

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