クリスマスの準備はワクワクする一方で、その片づけとなると気が重くなる人も多いはず。特にクリスマスツリーを出した年には、どのタイミングでしまうべきか悩むことも。実はクリスマスツリーには、伝統的に“片づけるべき日”が存在しているんだとか。

本記事では、クリスマスツリーをしまうべきタイミングについて、<グッド・ハウスキーピング イギリス版>より紹介します。

1月6日までに片づけるべき理由

多くの人にとって、ホリデーシーズンは一年で最も忙しい時期。そのため、それぞれのタイミングでクリスマスツリーを片づけても問題はありません。ただし、伝統的には1月6日までにクリスマスツリーをしまうことになっているんだそう。

クリスマスの伝統について解説してくれたのは、 クリスマス用品を扱う「Christmas At Home UK」の共同創設者で、もみの木の栽培と販売を行う「Stagsden Christmas Trees」の2代目生産者でもあるクリス・クレイグさん。

「クリスマスから12日目(1月5日)となる十二夜(Twelfth Night)が、伝統的にクリスマスの終わりと見なされています。ヴィクトリア時代には、クリスマスの終わりに家族でケーキや音楽、ゲームなどでお祝いし、ツリーを片づけたとされています。こうして、1月6日の公現祭(顕現日)にクリスマスツリーをしまう伝統が生まれました。そのため、現代でもこの日を過ぎてもクリスマスツリーを飾っておくのは不吉と考える人が少なくないのです」

もみの木を販売する「Pines and Needles」の創設者サム・ライルさんによると、実際にもみの木の返却が最も多い日は1月6日なんだそう。

「1月6日が最も忙しい日なので、お客さんの多くが現在でも十二夜にクリスマスツリーをしまう習慣を守っていることがわかります」
it's a christmas time
svetikd//Getty Images

とはいえ、宗教的・伝統的なこだわりがない場合で、クリスマスツリーがあるとお正月感がない…という場合には、年内にしまっても良いでしょう。 インテリアコーディネーターのネス・ハンコックさんも「現代では、いつ片づけるかは個人の選択」と強調しています。

「クリスマスの日が終わってすぐにツリーを片づける人もいますし、もっと長くお祝い気分を楽しみたい人もいます。先延ばししたい気持ちはわかります。クリスマスツリーをしまうのは、飾りつけるときほど楽しくありませんからね」

※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。
Translation: Mayuko Akimoto
Good Housekeeping UK