家の中にほこりはつきもの。花粉、糸くず、汚れ、砂、ダニなどが、小さなほこりとなって至る所に蓄積します。放っておくと、見た目に美しくないだけでなく、アレルギーが発症する恐れも。
今回は、グッドハウスキーピング研究所ホームケア&クリーニングラボのエグゼクティブ・ディレクター、キャロライン・フォルテさんに聞いた、「家の中のほこり」の掃除方法をご紹介します。
ほこりの基本的な対策と掃除の頻度
家の中のほこりの量を減らすための基本的な対策としては以下の通り。
- 窓を閉めて花粉などが外から侵入するのを防ぎ、こまめに掃除機をかける
- マットレスはダニのホットスポットなので、防ダニカバーをかける
- 定期的に寝具を洗う
- 家具のほこりは週に1度、ブラインドなどの作りつけの備品のほこりは月に1度、家具の裏のほこりは3〜6カ月に1度は除去する
- 3~6カ月に1度はマットレスに掃除機をかけ、枕やコンフォーターケース(ベッド用の掛カバー)を洗う
ほこり掃除におすすめの道具
ほこり掃除によく使われるイメージのある、羽根のはたき。フォルテさんは、「羽根のはたきはほこりを広げるだけ」だと言い、使うのを避けるようにアドバイス。そのかわりに下記のアイテムをおすすめします。
- 水か家具用の掃除スプレーを軽くつけた柔らかい布
- マイクロファイバーのはたき
- 静電気ほこり取り
場所別・家の中の掃除方法
家電製品
パソコン、スピーカー、プリンター、テレビなどは特にほこりがつきやすい家電。掃除の前には必ずプラグを抜いてください。
通常はマイクロファイバーの布でやさしく拭けばOK。柄の長いマイクロファイバーのはたきなら、隙間のほこりもキャッチしてくれます。また、掃除機を使ってコードや通気口のほこりを除去し、穴を詰まらせないようにしましょう。
家電の裏側を掃除する場合は、電源を抜いて壁から離し、隙間用ノズルをつけた掃除機でゴミやほこりを除去して。
それでもまだゴミが残っているようなら、柄の長い、やや湿ったモップでゴミを掻き出して。仕上げに、洗剤を混ぜたぬるま湯をマイクロファイバーの布につけて、軽くこするとGOOD。
フローリング
少なくとも週1回は掃除機をかけ、1、2カ月に1回は水拭きで掃除しましょう。頻度は、汚れの程度に応じて多少増減させてもOKです。
表面処理がされている床の場合は、フローリング用のスプレーを1平方メートルずつ吹きかけて、マイクロファイバーのモップで拭きとり、床全体がきれいになるまで繰り返してください。
天井・床・幅木
床から天井まで掃除するには、アタッチメントがいくつもついた高性能の掃除機を使うのがベスト。フォルテさんのおすすめは、ホース、延長管、こまわりのきくブラシノズルか、フロアブラシがついたものだそう。
また、フローリングワイパーも便利な選択肢のひとつ。壁を掃除するときは、上から下に向かって動かすと、ほこりをまき散らすことなく最大限除去することができます。
幅木に関しては、まず掃除機のブラシノズルを使ってみて。それから、汚れた部分に少量の水か、多目的用洗剤をスプレーして、サッと拭きましょう。
カーペット
日常的にカーペットにほこりを持ち込まないように、玄関で衣服や体についたほこりを払うほか、掃除機で定期的に掃除をしましょう。
プロのおすすめは、微細なゴミ粒子を逃さないHEPAフィルターがついている、強力なパワーの掃除機とのこと。
シーリングファン
電源を切り、延長できるはたきか掃除機の延長管を使ってほこりを除去しましょう。あるいは、脚立に乗って乾いたマイクロファイバーの布でブレードのほこりをとっても◎。
細かいほこりを拭きとるときには、清潔なマイクロファイバーの布を濡らして、油落ちのよい多目的用洗剤をつけ、もう一度ブレードを一枚ずつ拭くときれいになります。
換気扇・フィルター
天井、床、換気扇の大きなほこりは、ブラシノズルをつけた掃除機か、フローリングワイパー、柄の長いマイクロファイバーのはたきなどで取り除きましょう。その後、マイクロファイバーの布をぬらして、表面を拭いてください。
またエアコンのフィルターもお忘れなく。よりよいパフォーマンスを発揮し、長く使い続けるためには、所定のクリーニングやメンテナンスが必要です。取り扱い説明書をよく読み、適切なケアを!
飾り棚
飾り棚はほこりが溜まりやすい場所。清潔なハケやメイク用のブラシを使ってほこりを落とした後、マイクロファイバーの布で拭きとって。
布製の家具やぬいぐるみ
布製の家具やぬいぐるみ、布製の人形には、衣類スチーマーを使ってみて。ニオイが消え、表面のダニの除去に役立ちます。その後、掃除機の布用ノズルをつけて、ほこりを吸いとりましょう。
ぬいぐるみは洗濯機で洗えるものもあるけれど、傷める可能性もあるので、必ずタグを読むこと。
空気中のほこり
定期的な掃除は家の中のほこりを最小化するのに役立つものの、すべてを除去することはできないというのが厳しい現実。
ただし、空気清浄機は、人間が取り切れなかったダニやペットのフケなどを除去するのに有効。HEPAフィルターを搭載した、トップクラスの空気清浄機をつけておくのがおすすめです。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
GOOD HOUSEKEEPING