家の中が片づかないと、落ち着かないもの。リラックスできず、生産性が落ちるうえ、メンタルヘルスにも悪影響があるのだとか。 でも片づけるためにまず必要なのは、不要な物を一掃する「断捨離」。いざ気合いを入れて断捨離しようとしても、なかなかモノを捨てられなかったり、思い出に浸ってしまったり…という人も多いはず。

今回は<ハウス・ビューティフル>より、インテリアブランド「トール・ボーイ」と、インテリアセラピストのスザンヌ・ロイノンさんが提唱する、性格タイプ別の断捨離方法をお届け。気持ちのいい毎日を過ごすためにも、自分に合ったやり方を見つけてみて。


【INDEX】


思い出に浸りやすいタイプ

センチメンタルになりやすいタイプは、持ち物に深い思い入れがあり、特に愛する人に関わるモノは捨てられない傾向にあるよう。子ども時代のトロフィーから、旅行のおみやげ、子どもが学校で描いた絵まで、幸せな思い出につながる物はすべてとっておきたいと考える人も多いかもしれません。

まずはこうした「捨てられないモノ」が自分や家族に与える影響を認識してみましょう。守れないルールを作ったり、プレッシャーをかけたりせずに、達成可能な目標を立ててみてください。

そしてロイノンさんは、第三者の力を借りるのも手だと言います。

「『モノを捨てること=愛する人を捨てること』だと考えがちですが、モノを捨てられないからといって誰かに腹を立てても問題は解決しません。家族とは別の人のたすけを借りて、一対一で取り組むのが一番簡単で早いでしょう」

また「宝箱」を作るのも、特別な思い出の品を残す良い方法。焦らずに時間をかけて、幸せな思い出を安全な場所にしまいましょう。この宝箱に入れなかった物は、売却するか、寄付するか、リサイクルに回して。

家の中が片づかないと、落ち着かないもの。リラックスできず、生産性が落ちる上、メンタルヘルスにも悪影響があるのだとか。 でも片づけるためにまず必要なのは、不要な物を一掃する、「断捨離」。いざ気合いを入れて断捨離しようとしても、なかなかモノを捨てられなかったり、思い出に浸ってしまったり…という人も多いはず。

今回は<ハウス・ビューティフル>より、インテリアブランド「トール・ボーイ」と、インテリアセラピストのスザンヌ・ロイノンさんが提唱する、性格タイプ別の断捨離方法をお届け。気持ちのいい毎日を過ごすためにも、自分に合ったやり方を見つけてみて。
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片付けをあきらめているタイプ

物が散乱しているのは大嫌いだけど、あまりに見慣れ過ぎて、対処しない自分を許してしまっている人へ。個人的な事情だけではなく、子どもやパートナーと一緒に暮らしていてなかなか片付かないという人もいるでしょう。

こういった場合、ロイノンさんは自分と他人のモノの線引きをしっかりとすることを推奨します。

「最善の方法は、片付けをあきらめている本人が支配権を持っているモノについてのみ対処し、他の人の持ち物については敬意を持って扱うことです」

他の人のモノについては気にせず、まずは自分の持ち物やスペースにだけ集中してみて。これがうまくいけば、自分自身の評価が上がり、家族のモノが気にならなくなってくるはず。これが雪だるま式に影響して、他の家族も片づけ始める場合も多いのだとか。

物質主義的なタイプ

所有することと安心感が結びついているのがこのタイプ。お金を稼いで苦労した分、買ったモノを捨ててムダにするのを見たくないという気持ちもあるでしょう。特に、大金をつぎこんで獲得したモノは、捨てられません。

ロイノンさんがおすすめするのは、購入した当初の値段を認識し、今も同じようなモノに同じ代金を払うか、と考えてみる方法。また、捨てないことでどれだけのコストがかかっているかを振り返ってみるのもいいそう。

「賃貸で毎月家賃を払っていたり、ローンを返済中の人は、部屋の一平方メートル当たりの値段を計算し、使わないモノを置いておくのにどれだけのお金を払っているかを考えてみましょう。がらりと価値観が変わることがあります」

実家暮らしや持ち家の場合には、理想の家を思い描き、そこに移り住むなら何を持っていくかを想像してみて。新しいきれいな家をがらくたで満たしたくないと考えると、自分のライフスタイルに合わない物は手放そうと思えるはず。

家の中が片づかないと、落ち着かないもの。リラックスできず、生産性が落ちる上、メンタルヘルスにも悪影響があるのだとか。 でも片づけるためにまず必要なのは、不要な物を一掃する、「断捨離」。いざ気合いを入れて断捨離しようとしても、なかなかモノを捨てられなかったり、思い出に浸ってしまったり…という人も多いはず。

今回は<ハウス・ビューティフル>より、インテリアブランド「トール・ボーイ」と、インテリアセラピストのスザンヌ・ロイノンさんが提唱する、性格タイプ別の断捨離方法をお届け。気持ちのいい毎日を過ごすためにも、自分に合ったやり方を見つけてみて。
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習慣を変えられないタイプ

「もしものときのため」ととっておいた結果、クローゼットや納戸に修理不可能なアイテムや時代遅れのモノであふれ返っている人の断捨離には、「我慢強さ」が重要。

それぞれのモノには意図やストーリーがあるので、まずは敬意を表しましょう。そして現実的、かつ忍耐力のある家族か友人のたすけを借りてみて。

そのときに「必要かどうか」を考えるような質問してもらうのも手だとロイノンさんはアドバイス。

「それを最後に使ったのはいつ?」「今後いつそれを使いそう?」「それは手放そうか?」などと客観的な目線で聞いてもらえば、感情的になることもあるかもしれませんが、最終的にはとても心が軽くなります。

仕事で成功しているタイプ

これまでに紹介した性格タイプとは違い、使用価値を失ったモノは迷わず捨てる人もいるでしょう。自宅やライフスタイル=成功の表れと考える場合も多いので、自分のためになるモノか、ステータスを強化するモノを好む傾向にあります。

ただこういったタイプでも、仕事でもらった賞状、高価なビジネススーツ、ブランド品、書類、ノート、資料など、“栄光の証”であるモノは捨てられないことも。

ロイノンさんは、仕事で成功している人が断捨離をするなら、精神的なスランプを脱する決意をしたタイミングがベストだと言います。また、リストや予定表を作って計画的に進めていくのが重要とのこと。

「心の準備ができたら、ご褒美や達成可能な目標を設定しましょう。そこに向かって動き始めると、緊張は消え、自分を違った視点で見るようになり、新しいチャンス、人、そして成功が見えてくるのです」

※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
House Beautiful