海外旅行へのハードルが下がり、旅の計画を立てているという人も多いはず。旅の専門家によると、飛行機に乗るときは手荷物だけに抑えるのが賢明とのことだけど、それが難しい場合がほとんど…。

今年は特にヨーロッパでの人手不足やストライキなどによってロストバゲージ対策が多発したことも話題に。今回は<タウン&カントリー>より、飛行機に乗るときの荷物の紛失対策として使える「AirTag(エアタグ)」のメリットとデメリットについてご紹介。


【INDEX】


「AirTag(エアタグ)」とは

専門家がロストバゲージ対策としておすすめするのが、アップルの紛失防止トラッカー「AirTag」。

2021年4月に発売が開始されたAirTagは、BluetoothによってiPhoneにつなぐことで、「探す」アプリを使い、正確な場所を見つけ出すことができるという仕組み。元々は、カギやバッグ、財布など、見失いやすいものに取り付ける・入れることを目的とされています。

Apple公式サイトによれば、耐水性能があるほか、セットアップが簡単で、バッテリーは1年以上使えるように設計されているとのこと。直径約3cmで、重さは11gほど。

airttag
The Washington Post//Getty Images

そんなAirTagを“トラベルアクセサリー”として使っているのは、旅行アドバイスサイトThe Points Guyの創設者、ブライアン・ケリーさん。

「最近はあらゆる荷物トラブルが発生しているので、AirTagは欠かせません。特に国際線に乗る場合、あるいは、飛行機を乗り継ぐ場合には、AirTagを購入することを強くおすすめします」

Apple社以外の紛失防止デバイスも!

AirTagは、基本的にはApple製のデバイスでなければ使用できないものの、こうした紛失防止デバイスは他にも販売されています。

たとえば、サムスン電子の「SmartTag」やあらゆるタイプのスマホと適合する「Tile Pro」、紛失物を大音量で知らせてくれる「Chipolo One」など、種類も価格帯も豊富。自分の使用しているスマホとの相性や、機能で選んでみるのがいいでしょう。

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Chipolo ONE SPOT
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また手荷物を機内持ち込みをしようとしても、規定を超える大きさ・重さのものや、機内収納スペースに適切に収納できないと判断されたものは、貨物室に入れられる場合も。そのようなときのためにも、AirTagを手荷物に入れておくことを検討してみて。

位置情報がわかっていても…

旅行の際に安心感を与えてくれるAirTagではあるけれど、自分の荷物の位置情報が見えていながら、何も行動を起こせないという声も。

カナダ代表としてオリンピックで砲丸投げに出場したサラ・ミトンさんもその一人で、競技用の道具が一式入ったバッグにAirTagを付けていたのだとか。

「最初はAirTagのおかげでかなり安心していました」
「荷物を紛失していないことや荷物がある場所はわかっていたけれど、5日間とり戻せない状況は続いたので苛立ちました」

自分に合った正しい使い方を

アメリカ合衆国運輸省が2022年5月に発表したところによると、およそ23万個の荷物が空港で誤った取り扱いを受け、昨年から持ち越された荷物の数は10万個。

もし自分の荷物がなくなり、位置情報がわかるのであれば届けを出し、航空会社が補償してくれるかを聞いてみましょう。(※使用した航空会社によって異なります)

便利な一方で、セキュリティ状の懸念やストーカー行為などの犯罪目的で使用されている事例もある紛失防止デバイス。正しい使い方と自分に合った方法で、試してみるのがいいかもしれません。

※この翻訳は、抄訳です。
Translation: mayuko akimoto
TOWN & COUNTRY