アメリカで暮らすヒラリー・バードさん(30歳)は、過去7年間にわたってコーポレート・マーケティングの仕事をして来ましたが、その仕事は非常にストレスが多く、やがて彼女は頻繁に、不安感による発作を起こすようになったそうです。

「何かを大きく変える必要がある」――そう考えた彼女は、仕事を辞める決意をし、バンを買って旅に出ることにしました。

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「不安感による発作が起き始めたのは、私自身が変化を渇望している証だとわかっていました。私はいつも、行きたい時に、行きたい場所へ旅をし、自分が自分のボスになって、リモートで働きたいと考えていたんです」と、<METRO>に語ったヒラリーさん。

仕事を辞めた彼女は、中古のバンを6,200ドル(約68万円)で購入し、父親に手伝ってもらいながら、5カ月かけてDIYで車内のリノベーションを行いました。

ブレーキや窓ガラスの修理、インテリアの設置など、追加で5,300ドル(約58万円)ほどの資金がかかりましたが、少しでも節約するため、部品の大半は実家のガレージに眠っていた古いものを使用したのだとか。

こうして自分だけの“小さな家”が完成してから、太平洋岸北西部やアリゾナ州などを巡り、すでに2万4,000キロ以上の距離を旅しているというヒラリーさん。

当初、次の仕事の当てはありませんでしたが、逆にそれが「リモートワークを本気で探すきっかけになる」と思ったそうです。

そこでヒラリーさんは、ある行動に打って出ました。

「前職を辞めた後、LinkedInを通じて過去のつてを頼り、『マーケティング関連の仕事で、フリーランスの人を探していませんか?』と呼びかけてみたんです」

これによって、現在は3つのクライアントから、リモートでできるパートタイムの仕事を貰えているそうで、「過去のつてを頼るのは、相手や仕事内容についての透明性が高いので、とても良い方法ですよ」と述べています。

好きな時に好きな場所へ移動しながら、自分でスケジュールを管理して働く――このライフスタイルは、ヒラリーさんに非常にマッチしているそうで、かつて悩まされていた不安感からは、すっかり解放されたのだとか。

「家に住んでいた頃と違って、(予期せぬ機械のトラブルなど)色々と細かい判断をしなければならないことに疲れる日もありますが、自分の時間をすべて自分で管理できるのは刺激的です。かつて感じていたような不安感も消えました。バンで過ごす誰にも邪魔されない1人の時間は、人生をより大きな視点で見つめるのに役立っています

また、現在のライフスタイルに切り替えてから、「以前よりもずっと幸せになった」と語るヒラリーさん。自身の日々をInstagramで発信することで、楽しい生き方を模索している人たちのヒントになれば…とも考えているそう。

働き方や生き方が多様化しつつある今。「何かを変えたい」と感じている人は、ヒラリーさんのようなライフスタイルも、選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょう?