著名人が料理本を出したというニュースはよく目にしますが、アメリカでは昨年末に発売された、ある一風変わった料理本が注目を集めています。

それは「レニー」と名づけられた、1歳のフトアゴヒゲトカゲがシェフをつとめる料理本!

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この本の発案者はレニーの飼い主で、自身もシェフを生業とするワシントン州レドモンド在住のヴァレリー・マッサーさん。<Metro>によると、ヴァレリーさんは過去10年間ケータリング事業を営みながら、料理本のためにレシピを書き溜めていたものの、なかなか落ち着いて整理する時間が取れなかったそうです。

しかし、パンデミックの到来により自主隔離生活に入ったことで、時間に余裕ができたため、本の準備に取りかかることにしたのだとか。

「レニーを題材にするというアイディアは、ネットショップで彼に小さなコック帽を買ってあげたときに思いつきました。レニーは帽子をかぶることも、カメラに向かってポーズを取るのも大好きだったので、私は撮影用のセットとして、彼のためにミニチュアの料理を作り始めたんです」と語るヴァレリーさん。

ミニチュアに使っているのはすべて食べられる本物の食材で、メニューはヴァレリーさんが大好きな、昔ながらの家庭料理が中心なのだとか。「私がトカゲの姿になって、料理をしているようなイメージですね」とのこと。

また、レニーの料理本には、コロナ禍に生きる人々を元気づけたいという想いも込められているそう。

「最初にレニーと料理の写真をSNSにアップしたとき、人々から『元気を貰った』というコメントが届いたんです。今、みんなが求めているのはこれなんだと気づきました。新型コロナウイルスが猛威を奮い始めてからは、落ち込んだり不安になるような情報ばかりが溢れているので、私は何か楽しくて、気分が上がるようなものを作りたかったんです」

こうして昨年11月、『Chef Lenny Cooking for Humans(原題訳:シェフのレニーによる人間のための料理)』と名づけられた本が、無事に発売されました。

購入者たちからも「可愛い!」という感想が寄せられており、ヴァレリーさんとレニーは人々に笑顔を届けることに成功した様子。

これからも抜群のチームワークで、楽しくて癒される写真をたくさん撮り続けてほしいですね♡