健康のために減量をはじめたところで、大好きなお酒を飲めなくなってしまったストレスに頭を悩ませている人も少なくないはず。たしかにお酒はカロリーが高めではあるものの、しっかりと管理したうえで「ほどほどに飲む」分には、そこまで罪悪感を覚える必要はないんだそう。
そこで本記事では「カロリーが低めのアルコールの種類」について、栄養士の解説をお届けします。
減量中のお酒は1日1杯まで!
「ヘルシーなドリンクや禁欲的な飲み方にこだわるより、ほどほどの飲酒をおすすめします。およそ、1日1杯までですね」と話すのは、アメリカを拠点とする登録栄養士マリサ・ムーアさん。
<プリベンション>によると、アルコール1杯のカロリーは、蒸留酒でも、ワインやビールでも、およそ100キロカロリーなのだとか。ただし、本当にカロリーを増やしているのは、カクテルなどでお酒に加えるシロップや、糖分を含むジュース。そこで、これらを上手に避ける方法や、おすすめのお酒の飲み方を、栄養士の方々に解説してもらいました。
テキーラ&ライムジュース
カロリー:200以下
カリフォルニアを拠点とする登録栄養士のヤシ・アンサーリさんによると、テキーラを低カロリーで楽しみたいなら、生ライムを搾るか、パロマというカクテルを頼むこと。
「(テキーラを使ったカクテルの代表格である)マルガリータ1杯は、160~400キロカロリーの間で、フレッシュジュースを使っているか市販のシロップを使っているかによります。ほとんどのマルガリータミックスは糖分やカロリーが高めです」
「一方で、パロマはシロップよりジュースをブレンドしているので、カロリーを200以下に抑えられます」
おすすめは100%アガベ(リュウゼツラン)を使ったテキーラ。甘味を添加していないので、糖分も抑えられるそう。
レモンウォッカ
カロリー:95程度
登録栄養士のヴァネッサ・リセットさんによれば、少量で満足するお酒を飲むのがおすすめなんだそう。
「蒸留酒をベースにしたカクテルなら、たくさん飲むことも少ないでしょう。ワインだったら軽く3杯は飲めてしまうという場合でも、レモンウォッカであれば飲むペースが落ちるはず」
また、アンサーリさんいわく、アルコールには脱水作用があるため、炭酸水が含まれているところもポイントなのだとか。
「炭酸水にはカロリーがない上、水分補給にも打ってつけです」
モヒート(シロップ不使用)
カロリー:100以下
アンサーリさんによると、モヒートは通常168キロカロリーだそうですが、シロップを変えるだけで1杯につき40から70キロカロリー減らせるそう。
「ライト・ラムを使い、砂糖(またはステビアなどのカロリーゼロの甘味料)を小さじ1杯加えれば、100キロカロリー以下に抑えられます」
たっぷりのミントに炭酸水とフレッシュなライムジュースを加えれば、カロリーを増やすことなく風味がアップ。バーで注文する場合は、シロップを入れずにミントとライムジュースを加えるようにお願いしてみて。
ライトなブラッディ・メアリー
カロリー:100以下
フルーツジュースを使ったものよりカロリーが低めなカクテルの1つが、トマトジュースを使うブラッディ・メアリー。でも、市販のものは200から400キロカロリーあるそうなので、「手作りするのがおすすめ」とアンサーリさん。
「ウォッカ1オンス(約30ml)に、それよりちょっと少ないトマトジュースと、ウスターソース、タバスコを一滴垂らしましょう」
これで塩分は少なめでも風味は豊かに。また、思い切ってスパイスで辛みを足せば、スローペースで楽しめるはず。
ライトビール
カロリー:103
ビール腹の原因は、ビールの選び方にあるのかも? 大抵のライトビールは、普通のビールより50キロカロリーほどカロリーが少ないそう。
「あまり嬉しくない情報かもしれませんが、夕飯と一緒に飲む時を考えてみてください。余計なカロリーを摂ると、健康を害する可能性があります」
また、「一般的に言って、ビールは軽ければ軽いほどいいのです」と語るのは、ニューヨークを拠点とする栄養士のリサ・モスコヴィッツさん。
「通常、色が濃いほどカロリーも高めです。つまり、黒ビールよりも軽口のものがおすすめ」
ロゼワイン
カロリー:120
「ロゼワインは、甘すぎなければ、一番頼みやすいローカロリーのお酒です」とモスコヴィッツさん。なので、糖分高めのデザートワインは避けること。
大まかな目安として、アルコール度数が高いほどカロリーも高いので、できるだけアルコール度数が低いものを選びましょう。
シャンパン
カロリー:90~96
ブリュットやエクストラ・ブリュットは「辛口」なので、糖分も少なめ。通常、スパークリングワインは酸味が強いため、糖分を足してバランスをとっているのだとか。
一般的に言うと、ドゥミ・セックの残糖値が3.3~5%なのに対し、エクストラ・ブリュットの残糖値は0.6%。だから、かすかに甘いスパークリングワインが飲みたい場合は、エクストラ・ブリュットがおすすめ。
ダイエット・ジントニック
カロリー:120
ジントニックが好き人におすすめな飲み方を、アンサーリさんが提案。
「通常のトニックウォーターは糖分やカロリーが高めですが、低カロリーのトニックウォーターを選ぶか、通常のトニックウォーターを少量加えるだけなら、少なくとも60キロカロリー減らせます」
トニックウォーターをスパークリングウォーターに代えてもいいし、ローズマリーやグレープフルーツを一切れ添えて風味を加えても◎。見た目や風味で満足感が増すはず。
白ワイン
カロリー:121
甘口を選ばなければ、白ワインは簡単にローカロリーに抑えられるお酒。
「ピノ・ブランやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリージョなどの辛口ワインは比較的カロリーが低いでしょう」
また、よりカロリーの高いお酒と同じくらい満足できる、とも付け加えています。
紅茶キノコ&ウォッカ
カロリー:90
プロバイオティクスが豊富な紅茶キノコは、今や人気の発酵飲料。紅茶と砂糖にスコビーという菌種を入れることでできるそう。腸に良いこの炭酸飲料は、ウォッカとも相性抜群。糖分に気をつけて、砂糖の少ないものを選んで。
赤ワイン
カロリー:125
白ワインと同じく、辛口でアルコール度数低めのものがカロリーも低め。ヘルシーな赤ワインは、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなど。
ホット・トディ
カロリー:150以下
冬の温かいカクテルとしてアンサーリさんがおすすめするのは、スコッチかバーボンに、お湯、ハチミツ、レモン、シナモン少々を加えて作るホット・トディ。
お湯を多めにする、ウィスキーやハチミツを減らす、レモンジュースとシナモンの量を増やすなどして、カロリーカットを。
シーブリーズ
カロリー:165以下
フルーティなドリンクを飲みたい気分なら、シーブリーズのライトバージョンを頼んでみて。
登録栄養士のボニー・タウヴ=ディックスさんによると、「コップ半分で約45キロカロリーのピンクグレープフルーツジュースに、ひとさじで20キロカロリーのクランベリージュースを加え、1.5オンス(約45ml)で100キロカロリーのウォッカと混ぜて作るのが特におすすめです」とのこと。
ウォッカ・マティーニ
カロリー:128以下
シンプルなローカロリーカクテルが飲みたいときは、定番のマティーニなら間違いなし。
登録栄養士のケリー・ガンズさんは、ベルモット酒を入れず、オリーブと一緒にストレートで飲んでカロリーダウンするそう。そして、飲むのは1杯だけ。
「ウォッカはワンショットで約64キロカロリーですが、マティーニには、グラスの大きさによって2、3ショット入っています。私は自宅では必ず小さめのグラスを使います。また、オリーブは一価不飽和脂肪酸が豊富なので、きっと体に良いはずです!」
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
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