ボディメイクや健康を意識した食事法として、大きく注目される「グルテンフリー」。

グルテンとはタンパク質の一種であり、実際は大半の人にとって体に害のないもの。しかし、アメリカ人の133人に1人はグルテンに敏感な体質であり、グルテン摂取を控えた方が良いと言われているのだとか。

グルテンを含んだ食事を避ける食生活に興味はあるけれど、その効果や副作用が気になるという人へ、<デリッシュ>から「グルテンフリー生活によって体に起こる変化」をご紹介。食事法を大きく変えるにあたって、自分に合う方法かどうかリサーチするところから始めてみて。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

【INDEX】

1.便秘になりやすくなる

グルテンフリーの食生活では、パンやパスタなどの全粒粉食品の摂取量が必然的に減ることになります。しかし、全粒粉は食物繊維の供給源。

何かに置き換えたりせずに突然食物繊維の摂取量を大きく減らしてしまうと、消化器系に不調を感じたり、便秘になる場合があるそう。便秘を避けるには、葉もの野菜や豆類の摂取量を増やすことがおすすめ。

2.空腹感を感じやすくなる

グルテン過敏症の人の多くは、パンなどを食べると気分が悪くなったり、その後も食欲不振を感じることが多いと言われています。

食生活からグルテンを抜くことで食欲は“戻ってくる”ので、それにより空腹感をより強く感じるようになったと思う人もいるのだとか。パンやパスタに慣れていると大きな満腹感は期待できないかもしれませんが、野菜をヌードル風にアレンジするレシピもあります。

3.「ブレインフォグ」解消に期待

まるで“頭に霧がかかったよう”にぼんやりする症状を指すブレインフォグ。「無気力」「物事に集中できない」という言葉で表現する人も多いこの症状は、食生活と関連があると考えられています。腸の健康はメンタルヘルスと関連性があると指摘する科学者もいるのだとか。

(グルテン過敏症による)胃の炎症を抑えるとブレインフォグが解消される場合もあるので、心当たりがある人は医師に相談を。

4.“禁断症状”が出る場合も

グルテンを含む食品の接種をきっぱりやめた場合、吐き気や足の痙攣、頭痛、全身の疲労感といった「禁断症状」が起こる場合が。こうした症状が起こった場合には、たっぷりと水分を補給し、デトックス期間中は特に激しい運動を避けるように医師はアドバイスします。

5.エネルギーレベルが向上する可能性も

食べ物の消化には、大きなエネルギーが必要とされるもの。特に消化しづらい食品をなんとか消化しようとしているときは、体に大きな負担がかかります。グルテンフリーの食生活をすると腸への負担が減り、エネルギーレベルが向上する可能性があるという説も。

6.食物アレルギー症状の緩和に貢献?

小腸に大きなダメージを与えると言われるグルテン不耐症は、グルテンに対するアレルギー体質ということでもあります。グルテンを接種しているとその小腸に対する負荷から、乳製品の消化を助ける酵素「ラクターゼ」の生成が止まったり、ほかの酵素(糖分の消化を助ける酵素など)も一時的に失われたりしてしまうこともあるのだそう。

問題の根源にグルテンがあるので、グルテンを抜いた食生活によって、ほかのアレルギー反応が緩和する可能性があると言われています。

7.体重が増減する可能性も

食生活からパンなどを完全に排除した場合、何か“代わりになるもの”に手を出しがちに。その代わりとして何を選ぶかによって、体重に影響が出る場合も。 増えた場合も減った場合も、グルテンフリーの食生活に慣れた頃に、体重がグルテンフリー実施前と同じぐらいに落ち着く場合もあるので、しっかりモニターしてみて。


※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。
Translation: 宮田華子
DELISH