現代社会において、処女性は価値あるものとして見られがちですが、それも「ある一定の年齢まで」という考え方もあるようです。セックスにまつわる赤裸々トークを繰り広げる、コスモポリタン アメリカ版のコーナー<Sex Talk Realness>では今回、20代の処女女性3名の素顔に迫りました。


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――現在の交際ステータスは? また、結婚まで処女でいようと思っていますか?

A21歳):シングルです。いいえ、結婚まで待つつもりはまったくありません。

B25歳):シングルです。いいえ。

C21歳):シングルです。いいえ、セックスしたことない相手と結婚するのはイヤなので、出来れば結婚前に処女喪失したいと思っています。

――自分の処女性は、意識的に守ってきましたか? あるいは、たまたまそうなってしまったという感じですか?

A高校時代まではある程度意識的なものでしたけど、それは"婚前交渉反対"的な感じではありませんでした。はじめに付き合った数人は高校の同級生で、性的には特に惹かれていなかったんですが、別れるまでそのこと自体が問題だったことに気づきませんでした。その後付き合った彼は私よりだいぶセックスに貪欲な人で、それが若干居心地悪かったというか。私が性的なプレイに挑戦すると、「やり方がおかしい」と言われて批判されたので、そのせいで今でもやっぱり緊張してしまいます。大学時代の彼氏には処女を捧げるかな~と思っていました(彼自身も童貞だったこともあり)。でもその関係はかなり波乱が多く、セックスへの一歩を踏み出してしまったらお互い傷つけ合ってしまうんじゃないかっていう恐れが常にあって、結局体の関係を持つことはありませんでした。

B意識的にしていたつもりは一度もありません。私は内向的な性格で、不安症も抱えていたので、誰かと付き合うというのは簡単なことではありませんでした。それに女子大出身で、すごくいい学校ではあったけれど、やっぱり男性と出会う機会がなくて。単に今まで処女を失うのに値する男性に出会って来ていないのかもしれません。ここまで来ると、なんとなくナンパした人に処女を奪われちゃうのはもったいない気がして。

Cたまたまそうなってしまいました。

――どのくらいの頻度でポルノを見たり、マスターベーションしますか?

A平均的に毎日、あるいは1日置きくらいです。ポルノもよく見て、最近ではマスターベーションする度に見ます。でももし誰かと交際したら、相手のことや相手とのセックスを想像するだろうから、ポルノは使わなくなるかな。ただ、私はストレートプレイのポルノは見ません。映像を見て、いつか来るであろう自分自身の体験を"台無し"にされちゃうのがイヤだからかな…だから基本的には前戯やマスターベーション、あとゲイやレズビアン関連のポルノを見ています。

B私も数日置きにマスターベーションし、毎回ポルノを見てしています。

Cどちらも週に3回くらいです。

――オーラルセックス/手淫/性器の接触などは、実際に挿入するのと同様に"性交した"うちに入ると思いますか?

A何が"した"うちに入るかということは、あまり考えないようにしてます。そういった前戯に集中するのも、相手に尽くしていることになるし、やればやるほど上手くなるし、十分いいと思います。でも、挿入しないと性交渉自体を体験していないという意味では、自分は社会的にも置いて行かれている感はあります。処女性に関して言うならば、手で触られたり、オーラルセックスされるのは前戯であって、実際のセックスとは違うと思います。

B一度、女の子と途中までセックスしたことがあるので、もしかしたら処女じゃないって言われるかもしれないけれど…、あまりに一瞬で酷い内容だったから、私的には"した"うちに入っていません。自分自身は男性に惹かれるので、男性との挿入までいくセックスが本当のセックスかな。もしフェラチオとかするだけなら、それはまだ処女のままだと思います。

Cどれも挿入するセックスと比べたら"した"うちに入らないと思います。理想的な関係では、そういった性的な前戯をすべて経てから、実際に挿入すると思いますから。それこそがハイライトで、それを待ち望むのがセックス。だから、手淫やオーラルセックスは性交としては数えません。

――自分が処女であることは、付き合う相手に伝えますか? 伝えたときどんな反応が返ってきましたか?

A不思議と今まで付き合ってきた相手のほとんどが童貞だったからか、さほど問題にはなりませんでした。でもそれには良い面も悪い面もありました。例えば、相手にセックスを迫られるようなことはなく、プレッシャーを感じる必要がなかったので、相手と一緒にいるのが居心地良かったです。でも逆に、誰にも面と向かって「したい」と言われたことがないので、もしかしたら誰も私としたくないんじゃないかと思い込むようにもなってしまいました。

B伝えるほど誰かと親密な関係になったことがないですね。基本的に誰かと2回以上デートに行くことがないので。

C付き合う相手に自分が処女であるということは、すぐには伝えません。それに残念ながら、伝えたいと思うほど親密な関係になる前に終わってしまうことが多いです。

――処女であることが、誰かと交際しにくくさせているように感じますか?

A恋愛という観点では、そうは思わないです。でも自分自身が女として"信憑性"を持つためにセックスは体験しておかなきゃというプレッシャーは感じます。ときどき自分が処女だから、経験豊富な男性たちは寄り付いて来ないのかもしれないと思ってしまうこともあります。まぁ、実際はそんなことないとは思いますが…。

Bはい。今となっては、ただ遊びで付き合ってもセックスへの期待が生まれるだろうから、それすらできない気がしています。男性となんとなく2カ月付き合ってからやっぱり一緒に寝たくないって気づいて、お互い時間の無駄だったって思いたくないし、男性に自分が処女であることを話して変な目で見られたくもないです。

Cもちろん。時々すごく自信をなくしちゃうことがあります。例えばある人のことが好きで、関係が上手くいってたりすると、いざ自分が処女だって伝えたらどう反応するのかなと思って、緊張して言えなくなります。それに、以前テレビドラマの『GIRLS』の一話で、ある女性が相手に自分が処女だって伝えたら、それまでやる気だった彼がその場でやめて帰っちゃうシーンがあって。あれを見てから、同じようになるのが怖くて。

――ある時期までには処女喪失しなきゃ、というプレッシャーを感じたことはありますか?

Aもちろんです。周りからは、高校生になるとセックスに対するプレッシャーを感じ始めるって聞いていました。でもその頃はしたいとは思わなくて、大学に入ったらと思っていました。でも、もうすぐ大学を卒業しようとしている今、未経験であることに対して自分を責めたりしてしまいます。なんだかものすごい損をしてきたような気持ちになったり、大学時代4年間、ただの遊びでも誰とも寝たことがないなんて、自分に相当魅力がないのか、あるいは問題があるのかもしれないと思ってしまったり。メディアでは"男はとにかく誰とでもセックスしたがる"みたいにいわれていて、それがもし本当だとしたら、私はそんな真っ盛りの年代の男子学生にも見向きもされなかったのかと思うと、すごくイライラしちゃうし落ち込みます。最近ある人と別れたんですけど、その決断は良かったとはいえ、同時に大学時代にセックスできる最後のチャンスを失ってしまったようにも思えて落ち込みました。

B30歳になるまでにはしたいですね。単純に、何か楽しい思いをしそびれているような気がして。17歳くらいに処女を失っていればよかったな~、それが例え良くない思い出に終わったとしても。同世代の女の子たちはみんなあちこちでしまくっているはずなのに、私にはそれができない…。誰か心から信じられる人としたいんですけど、そういう人に未だ出会えていないんです。

Cあるような、ないような。ここまで来たら、"この人だ!"と本当に思える人と出会うまで待つという覚悟はできているので、そういう意味でプレッシャーは感じていません。でも、その時期は早ければ早いほどいいですね。

――他の処女のみなさんに、なにかアドバイスをするとしたら?

A他の処女の女性をサポートしてあげること。魅力的でかっこよくて何の欠点もない女性でも、自分と同じように"この人!"という相手を待っていることを知れるのは、大きな安心につながります。それと、処女という表現を、まるでそれだけがその人を表す言葉であるかのようなネガティブな意味合いで使わないこと。中には、自分がまだ未体験である理由が見出せない人もいるので、どうか優しくしてあげて欲しいです。周りの処女の友達に、彼女たちはそのままで十分魅力的だと伝えてあげてください。そして、いつか処女を失う相手を見つけたら、その相手はとってもラッキーであるということも。

B社会に出回っている処女性に関する間違ったメッセージに惑わされないように。セックスしたことがないとか、したいと願っているからと言って、私は女性としてもフェミニストとしても何ら劣っていません。

C初めては1回きりです。それはきっと一生忘れられない体験になるはずだし、他の処女女性たちにもそのことは忘れないでいて欲しいです。また、処女だからと言って人としての価値が下がるわけではないということも。

この翻訳は、抄訳です。

Translated by 名和友梨香

COSMOPOLITAN US