専門家が教える「結婚が長続きする夫婦の特徴」15
夫であり、恋人であり、友達であり…。いい関係を続けるには?
結婚生活が長続きするのは、どんな夫婦? 専門家たちが臨床研究を通じて見出した、その特徴を<redbook>からご紹介します。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
【INDEX】
- それぞれに別の趣味がある
- セックスだけじゃない
- ユーモアのセンスがある
- 必要なときには異議を唱える
- 聞き上手である
- デートを優先する
- お互いに尊敬し合う
- 小さなことには目をつぶる
- お互いを責め合わない
- 妥協することができる
- 2人で大変な困難を乗り越えた
- 「愛の言葉」を持っている
- 相手の存在が自分をより良い人間にしてくれる
- ただ話すのではなく、コミュニケーションをとる
- 人生に同じものを求めている
1.それぞれに別の趣味がある
結婚しているからといって、何でも一緒にしなくてはいけないということはないもの。個人的な興味や活動、友達を持つことは、自分自身の感覚を保ち、夕食の席で話す話題を作ることにもなる。「これは、相手とは一緒に行動しないということではありません。ただ、何でも共にしなくてはいけないという義務意識を持っていないということです」と語るのは、
『Happy Together』の著者、ジェームズ・パウェルスキー博士。独立している人は、依存しているより人よりも人間関係がうまくいくという研究もあるので、これはいい兆候。
3. ユーモアのセンスがある
自分や自分が置かれている状況を「笑えること」は、小さないざこざを大げんかにまで発展させずに済む素晴らしい力。たとえ、ケンカしてしまっても、修復させる方法にもなるもの。「子どものような精神を持ったカップルは、決して物事を真面目にとりすぎないものです。ユーモアのセンスは、私の経験上から言うと、カップルをより幸せにし、人生の困難にもより柔軟に対処させてくれるものです」と語るのは人間関係コーチのサミーラ・サリバンさん。「遊び心やユーモアはすべての良好な関係において重要な役割を占めるものです。それは、パートナーへの信頼を意味しており、どんな状況でもお互いといることを楽しめる力なのです」
4. 必要なときには異議を唱える
相手に意義を唱えるのは、楽しいことではないけれど、結婚生活にとっては必要なこと。反対する必要がない方がいいけれど、反対されることがあればお互いにとって何が重要なのかを学べるのです。「人々は、黙ってやり過ごすことや受身でいることがケンカを減らし、離婚の可能性を低めると思っています。でも、私が見てきた多くのカップルは、気持ちを閉じ込めることでコミュニケーション能力を失っていました。ただ、コミュニケーション不足はほぼすべての離婚の背景にあるものです」とサリバンさん。関係が長く続く人たちは衝突がないのではなく、衝突をともに解決しているのだそう。
5. 聞き上手である
多くの人々は、問題を解決できることが大切だと思っているようだけど、実際は聞き上手であることがずっと重要なのだとか。「お互いに良い聞き手であることが、関係を成功させるカギとなります。相手の言うことに耳を傾ける意志があること、(特に!)自分が相手の意見に反対のときでさえ、です」と説明するのはノースイースタン大学の講師、エイミー・モリンさん。「人は相手に自分の話を聞いてもらいたいものなのです」
6. デートを優先する
「良い関係を築くために必要なこと」のリストに必ず入っているのがデートすること。それには理由があって、一緒に時間を過ごすことを楽しめるカップルは、長続きするものなのだとか。でも、月に1度外食したり映画を見たりすればいいわけではなく、ともに過ごす時間を計画し、優先することが大切だとのこと。「長く続くカップルは『繋がっている』という実感があるものです。それは別に特別なことをすることではありません。お互いに気に入っているテレビ番組を一緒に楽しむことでもいいのです。あるいは、2人だけでスポーツを楽しんだりや何かのゲームをしたりしてもいいですね」と語るのは、家族法専門の弁護士、リビー・ジェームズさん。「一緒にすることがあると、新しい話題や接点ができるので、つながりを感じられるのです」
7. お互いに尊敬し合う
尊敬の念の有無は、すべての行動の背景にあるため、結婚生活を成功させるも失敗させるも「尊敬できるか次第」と述べるのは臨床心理学者のシャーリン・ルーアン博士。「関係が友情と尊敬に基づいている場合、それはより柔軟で回復力のあるものになります」とルーアン博士。「パートナーがあなたを1人の人間として信頼していれば、いかなるライフステージにおいてもあなたとともにあり、あなたの夢を支えるよう適応してくれるでしょう」
8. 小さなことには目をつぶる
ウソや卑劣な振る舞いを見過ごす必要はないけれど、小さなことに目をつぶることは関係を長続きさせることに。「小さな事をとやかく言わないカップルは健康的で長い関係を築くものです」と語るのは「The Love Write」の創設者、マリー・ペリー博士。「人の生活は脆いもの。そうすることで、あなたは小さなことのために大きな喜びを犠牲にしないと示しているのです」
9. お互いを責め合わない
責めることは状況の改善にも関係の構築にも決して役立たないもの。たとえ、あなたの気分を害した責任がパートナーにあったとしても。「長続きする結婚生活に必要なのは、相手を責めないことです」と語るのは、セント・ジョンズ大学の心理学スタッフであるペイ・ハン・チェン博士。「『私は』と言うことで、自分自身の感情やリアクションに焦点をあて、『相手』を責めないように。そうすることで、怒りが増大するのを防ぎ、ともに問題を解決することができるようになります」
12.「愛の言葉」を持っている
ただそこにいるだけでは相手に対する愛情は伝わらないもの。人はそれぞれ違った形で愛情を感じるもので、長続きするカップルはお互いに愛情を伝える「愛の言葉」を持っているのだとか。「彼らは愛情の感じ方の違いを認識しており、どうすれば相手に一番愛情が伝わるか、そこから学んでいるのです」と語るのは結婚および家族関係セラピストのジム・シーボールドさん。「彼らは記念日やサプライズ旅行といった、非日常を待つのではなく、日常生活の中で、ささいだけれど着実に愛を表現する方法を作り上げています」
13.相手の存在が自分をより良い人間にしてくれる
理想的なのは、パートナーはあなたと100%同じではなくて、あなた自身の不安や疑問、恐怖を克服するよう促してくれるような形であなたの足りない部分を補ってくれる人。「自分がより良い自分でいられるような相手とは長く関係を続けられます」と語るのは人間関係専門家のクラリッサ・シルヴァさん。「1人ではできないけれど、相手のためならと、自分を成長させてくれるパートナーは、自分の潜在能力を発揮した状態を自覚させてくれるでしょう」
14.ただ話すのではなく、コミュニケーションをとる
カップルの中にはただ話している人たちもいるけど、健康なコミュニケーションのためには、ただその日にあったことを話すだけでは不十分。「長く続く関係では、パートナーは気持ちを共有しており、恒常的にお互いに対応しているものです」と語るのは、結婚生活および家族関係を専門とするセラピストのマーニ・フォイアーマン博士。「それはつまり、必要なときには相手に慰めや支援を与えるとともに、日々のささいなことに関しても互いに向き合っているということです。彼らは毎日の生活の中で感じることやその影響について話し合い、関わり合っているのです」
15.人生に同じものを求めている
ささいなことまですべて同意する必要はないけれど、宗教、政治、家庭の文化、人生の目的などの大きな問題で一致していれば、ずっと一緒にいられるもの。「多くのカップルはお互いを熱烈に愛し合うところからスタートするのですが、すぐにそれぞれが人生に違うものを求め、優先することが違うことを発見するものです」と語るのは公認ソーシャルワーカーのミンディー・ユーテイさん。