モデルや女優、MCなどで活躍の場を広げる三吉彩花さんが、カバーガールとしてコスモポリタンに初登場! 主演を務める、2019年8月16日(金)公開のミュージカル映画『ダンスウィズミー』の撮影秘話や、女優としての目標、恋愛観やファッションに至るまでたっぷり語ってもらいました!

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Koichiro Inomata

ーーカバーガールの撮影はいかがでしたか? いつものクールな印象とは少し違いますよね。

そうですね。ここまでポップな感じは久しぶりでしたが、とても楽しかったです。衣装は何種類かあったんですが、一番最初に着た衣装がスタッフ全員に気に入って頂いたので、このワンピーススタイルで撮影に挑みました。

ーー服によって表情を変えたりしますか?

求められているテイストによって変えますね。『コスモポリタン』は、クールな感じとポップな感じ、両方あったほうがいいかなと思い、意識しました。

ーー普段はどんなファッションが多いですか?

シンプルなもの、色だと白や黒が多く、柄も少なめですね。フェミニンなデザインはあまり着ません。「かわいい」というイメージを求めていないので。アクセサリーで着飾るのも嫌いではないですが、どちらかというと、Tシャツにスキニーパンツ、でもおしゃれ! みたいなスタイルの方が好きです。自分が好きな、自分に合う服を着るのが基本です。タートルネックが好きすぎて、素材とか袖の丈感、タートルの幅や厚さの違いで10枚くらい持ってます。

ーーこの秋に気になるファッションは?

丈の長いスタイル。コートやワンピースなど裾を引きずるくらい長いもの。身長が高いからこそ着られる長めの服を楽しみたいな、と思うようになってきて。10代の頃はミニ丈も着ていましたが、なんとなく今はソワソワしちゃうんですよね。「短いな~」って(笑)。

ーー女優とモデル、それぞれどういう部分が楽しいですか?

スタンスが全然違うのが面白いです。モデルは自分を出す仕事。三吉彩花という個人が着ることで、服をどう生かすかを常に考えます。反対に女優は「自分」はいらない。違う役に染まり、その役としてお客さんに見てもらわなきゃいけないので。

だからこそ、「前の作品と同じ女優とは思えない」と言われるようなふり幅は楽しいですよね。たとえば、性格の悪い役だったら「三吉彩花って本当にこういう人なの? 嫌いになりそう」って言われるのも嬉しい。その人が感情移入して見てくれた証拠だから、女優としては大成功ですよね!

ーー主演最新作『ダンスウィズミー』は日本では珍しいミュージカル映画ですね。

肉体的にも精神的にも、今までで一番大変でした。歌やダンスの特訓を含め、準備しなければいけないことがすごく多かったし、これまでの日本にはないミュージカル映画を作る、それも主演で…ということで、いろんな人の期待と圧力が一気に肩にかかって。実は一度体調を崩して少しお休み期間をもらったんです。でも「神様が休暇をくれたんだな、何も考えずリセットしよう」と開き直りました。そうするうちに鍛えられて、撮影が終わった後には、ひとまわり強くなっている自分を実感しました。

ーー剛速球を打つたびに、距離を飛ばせるようになるタイプですね。

そうだと思います。壁の前に突っ立っていても誰も助けてくれない、自分で超える以外にないから。特に今回は主演でしたし、「無理」なんて言っていられなかったです。主演女優が全部できること前提で作られた世界観ですから。

ーー一番楽しかったこと、一番大変だったことは?

大変だったのは思い出せます。ガラの悪いお兄さんたちに拉致されて、倉庫でヒップホップを踊る場面。夜の場面だったので夜からしか撮影できなかったんです。リハーサルをして22時くらいに撮影が始まり、朝の6時くらいまで踊りっぱなしで。途中みんなで何本レッドブルを飲んだんだろうというくらいハードでした(笑)。

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KOICHIRO INOMATA

ーー女優として挑戦してみたいことはありますか?

最近は特に海外の仕事に挑戦したいという思いが強いです。日本よりも海外のほうが、たとえばシリアスな作品やアクション映画など、幅広い役が得られるんじゃないかなと思って。何年先になるかはわかりませんが、海外の作品に携わることができるように、今は英語と韓国語を勉強しています。

ーー韓国映画にも興味があるんですね。

アジア映画全般に興味がありますが、中でも韓国映画はすごく好きですね。演技の上手な俳優さんが多いし、世界で公開されることを意識して作られている気がします。映画が社会問題を取り上げて、そこから世の中が動いたりした作品もありますし。それだけ人の心に刺さっているんだなと、うらやましい気持ちになります。私は世の中に対する「もっとこうなったらいいのに」という思いが結構強くて。映画にはそういうメッセージを訴える力があると思うし、そういうものであってほしいなと思うんですよね。

ーー今回の映画では上海とトロントの映画祭にすでに行きましたね。

おかげさまで『ダンスウィズミー』はどちらの映画祭でもすごく好評で。そういう場に立つと、やはり海外でお仕事をしたい思いが強くなります。外に出るなら早いにこしたことはないし、それによって日本映画の魅力も再確認できると思います。ゆくゆくは、海外と日本を行き来しながら頑張っていけたらと思いますね。

ーー好きな女優さん、憧れている女優さんはいますか?

アンジェリーナ・ジョリーさん。あと最近はクリステン・スチュワートさんも大好きです。

ーー10年後の目標はありますか?

女優として出演した作品や、SNSでの投稿などで、名前も顔も知らない人たちが「元気をもらいました」とか「自分も女優になりたい」と言ってくれるじゃないですか。今SNSのフォロワーは78万人いるのですが、そういう規模でプラスの輪が広がってゆくのはすごいことだし、素晴らしいことだなと。その輪をどんどん大きくして、ゆくゆくは女優やモデルだけでなく、よりクリエイティブなこと、より社会に貢献できることにつなげていきたいなと思っています。10年後の目標というより、それが私がこの仕事をやる上で根本にあることです。

ーー三吉さんと同世代の20代前半の女性は、世の中に同調してしまう人も多いのではと。そういう在り方をどう思いますか?

もったいないですよね。少数派になるのが怖いという気持ちもわかるんです。私も以前はそうだったので。でも人の目を気にして自由になれず、少し異なる人がいると、「あれって、なんかちょっと」と叩いたりするのは……。人の個性を個性として、多様性を認められない人がまだまだ多いのかなと思います。

誰でも、何するのでも、最終的に決めるのは本人だし、それを他人がとやかく言うことじゃないですよね。他人を叩くことで自分を守れる、自分が責任を取らずに済むと思っているなら、ちょっと子供っぽい気がします。そういう風潮は、誰かが「違うと思う」と言いださないと変わっていかないと思います。

ーーそう考えるようになったきっかけは、何かありますか?

20歳の誕生日を、写真集の撮影で行ったインドで迎えたんです。あの頃がきっかけかな。現地で自分の時間が少しあったので、いろいろ考えたんですよね。自分はこの仕事が本当に好きなのか、ただ「好き」なだけでやっていけるのかと。20歳を過ぎれば「スタイル良いね、可愛いね」というだけで続くはずがないから、演技力もつけなければいけないし、伝えたいことを伝えるために、どうセルフプロデュースすべきかなど。その当時の私って、結構ネガティブな子だったので……。

ーーネガティブだったんですか?ホントに?

そうなんです。周囲の目をすごく気にしていました。みんなが黙れば「私なにかヤバイこと言ったかな」とか、友達のレスが遅ければ「変な風に思われちゃったのかな」とか…。気持ちがすぐに落ちて、みんなに気を使わせて。でもそういう自分のネガティブ思考、自分はこんなに頑張っているのに、みたいな気持ちを表に出すことに、何の意味があるんだろうと、ふと思ったんです。

ファンの方には、私が出ている作品、インスタグラムの姿、発信する言葉だけが伝わればいいわけだし。ポジティブでいたほうがいい、そのほうが自分の人生が豊かになるし、楽しくなるなって。

ーーインドが変えてくれたんでしょうか?

それもあるかもしれませんね。今自分が考えていることって、小さい! って思うことが多い気がします。インドは町中に人やあらゆる動物がたくさんいて、みんなすごい生命力で生きている感じ。日本はモノがありすぎて、便利すぎて、デジタルすぎて、情報がありすぎて、そういうものにみんな翻弄されているんだと思います。

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Koichiro Inomata

ーーここまで聞いて、三吉さんは仕事が大好き! という印象ですが、恋愛のことももちろん考えますよね。

もちろん考えます。でも今は仕事も交友関係もすごく充実していて、恋愛の優先順位はどうしても3位になってしまいますね。会わないといられない人とか、マメに連絡しないと怒る人とかは、絶対に無理。「俺より仕事のほうが大事なのかよ」って言われたら「ごめん、仕事が大事」って答えちゃうと思います。でも恋愛はしたいですよ。女優としてもプラスになる、何か変わると思うので。

ーーじゃあ現時点で「夢見る理想のデート」なんてものは…。

ないです。普通にカフェでコーヒー飲もう、とか(笑)。それぞれの人生を尊重しあいながら、一緒にいることで高め合っていける人だったら最高ですよね。でもいろいろな女優さんの結婚を見ていると、仕事と両立するのは大変なことのかもしれないなと。ジョニー・デップとアンバー・ハードとか…。結婚という形ではなくて、パートナーとして一緒にいるという形でもいいのではと思います。

ーー「このお仕事がやりたい」と思う時に、自分が一番大事にしていることは何ですか?

自分がその役をやることで、世の中の人にどういう影響を与えるのか。たとえば自分の等身大の役を演じた時に、作品を見た観客の方がリアルに感じてもらえるかどうかは、今仕事をする上で意識していることのひとつです。

映画『旅立ちの島唄』や『グッモーエビアン』で演じた役は、私自身が15~16歳の時でほぼ実年齢だったし、ちょうど親元を離れたばかりの時で、境遇や抱えている思いが役とリンクする部分がすごく多かったんです。その当時は特に意識はしていなかったけれど、今思えば、そういうものがそのまま映し出されてリアリティが増したのかなと。そういう部分で、役を通じて同世代のファンと繋がれたのかなと思います。


カバーガールの撮影現場ではモデルとして、さまざまな表情を見せてくれた三吉さん。インタビューでの「海外の仕事に挑戦したい」「モデルや女優としてだけでなく、社会に貢献できることにつなげていきたい」といった言葉からも、三吉さんの仕事への情熱や芯の強さを感じました。これからは目標に向かって型にはまらずに、女優として世界へ羽ばたいていってほしいですね!

【Info】
映画『ダンスウィズミー』
2019年8月16日(金)全国ロードショー
(C)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

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ワーナー・ブラザース映画
COVER GIRL三吉彩花のアザーカットをお届け!
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これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
三吉彩花 | 一問一答に挑戦♡ | COVER GIRL | Cosmopolitan JP
三吉彩花 | 一問一答に挑戦♡ | COVER GIRL | Cosmopolitan JP thumnail
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Photo/KOICHIRO INOMATA Styling/Izumi Machino Makeup & Hair/Rei Fukuoka(Tron) Model /Ayaka Miyoshi Text/Shiho Atsumi

ドレス/予定価格123,000円(アリス アンド オリビア/ルック)、シューズ/139,000円(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン)、ブレスレット/41,000円(ヴェルサーチェ/ヴェルサーチェ ジャパン)※全て税抜価格