女優やシンガー、モデルなど日米で活躍しているすみれさんが、昨年に引き続きカバーガールに登場! 今年はオーストラリア映画にも出演し、昨年よりもまたパワーアップしたすみれさんに、役作りや1年前とは変わったという結婚観についても、たっぷり語ってもらいました。
ーー前回カバーに登場していただいたのが去年の12月でした。この1年はどんな年でしたか?
今年はオーストラリア映画『ブライトンミラクル』に出演させていただきました。ラグビーを題材にした作品だったんですが、久しぶりの映画で楽しかったです。もちろん日本語で演じることもできますが、最初にお芝居の勉強をしたのが英語だったので、そっちのほうが慣れているし、セリフを覚えるのも楽なんです。なので来年も、日本を含めたインターナショナルな舞台で、映画やドラマに出演したいですね。
ーー来年には30歳になりますが、ご自身が感じる変化のようなものはありますか?
まだ全然感じていないんですよね。中身はまだ23、24歳の頃と変わっていなくて。女優としては、それなりの経験を積んできたと最近思えているのと、周囲の友人の結婚や出産を観察することでキャラクタースタディもしているので、30代だからこそ演じられる役に挑戦したいと思っています。ハリウッドだと、日本人は強い印象ではない役や悪役のオファーが多くあると感じるので、そうでない強いキャラクターを演じてみたいですね。
ーーアメリカで役を得るためには、日本以上に苦労することも多いですか?
やはり「大きな役は名前の通った役者を使いたい」とか「アジア人はメインでなく脇役」というのは、まだまだあると思います。素晴らしい役者さんでも、なかなか主役を得ることが難しいわけですから。それでも、日本人の先輩の役者さんたちで活躍されている方もいるので、私も努力していきたいと思っています。
これまでハリウッドで活躍している役者さんの多くは、ルックスも日本語なまりの英語もトータルして「日本人」としての個性を評価され、役を得ているところもあると思うのですが、私の場合、英語はネイティブの発音ですし、小麦肌で髪の色も明るいので、海外の方が想像する、典型的な日本人のイメージとは少し違うんですよね。なので、どうやったら、自分の個性をアピールし、役を得られるか日々考えています。最近では、『クレイジー・リッチ!』などの作品も作られていますから、その波に乗っていきたいです。中国や韓国の女優さんに負けてはいられません(笑)。
ーー20代のうちにしておいたほうがいいことはありますか?
たくさん遊ぶことじゃないでしょうか(笑)? 30代でも遊べるかもしれませんが、周囲も結婚や出産で生活が変わってくるし、「大人にならなきゃ」っていう意識も生まれてくるから。私自身、「もう遊んでばかりいる年齢じゃないな」と思うようになってきましたね。大好きなディズニーランドなんかではしゃぐのもそろそろかなって。体力的にも結構違いを感じるんですよ(笑)。以前は前日に飲みに行っても翌日の仕事に全く響かなかったけれど、今は翌日仕事のことを考えて、色々と調節しています。
ーーアメリカではディズニープリンセスなどのキャスティングも変わりつつありますが、日米両国で働く中で、女性のあり方が変わりつつあると感じることはありあすか?
特に日本では、女性はあまり意見を言わず、男性のリードについていくとか、おとなしくしているという空気があったと思うんですが、今では都知事も女性ですし、女性が強くなってきたのはうれしいです。アメリカでも以前、話題になりましたが、『世界でひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンスさんが、W主演のブラッドリー・クーパーさんとのギャラの平等を主張していましたよね。世界中でそういう考え方が当たり前になってほしいと思います。特に芸能の世界は、まだまだ女性の立場が弱く、セクハラなどへの意識も低いと思うんです。すぐに全てを変えるのは、難しいことではあるけれど、#MeTooの意識をもって、若い世代の女性たちのことは気を配ってあげたいと思いますよね。
ーージェニファーさんとは同じ年齢ですよね。
そうです。マーゴット・ロビーさんも確か同じ年で、彼女たちの映画を見るとすごく刺激を受けます。ジェニファーさんの出演作で印象的なのは『世界にひとつのプレイブック』。マーゴットさんは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のお芝居がすごく好き。ちょっとクレイジーで、パッションがあって、笑いと毒を併せ持っているような役。私もそういう役を演じてみたいです。
ーー以前のインタビューで「30歳くらいで結婚したい」とおっしゃっていましたが、そういう部分の考え方は変わってきていますか?
そうですね。結婚はそんなに急がなくてもいいかなと思うようになりました。ただ自分が小さい頃に一人だったから、子どもはたくさん! 4人は欲しいんです。出産も経験したいけれど、養子を育てることも考えています。なのでずっと一緒に暮らしながら、協力して子育てをできるようなパートナーと出会えたらいいなと思っています。また、金銭感覚とか、育った環境が似ている相手がいいと思うようになりました。そうなると、出会ってワーッと盛り上がってすぐ結婚! とか、そういうのは無理だなと。アリアナ・グランデみたいに4カ月で婚約とか、絶対にNOですね(笑)。だけど、今現在は、結婚のことよりも、仕事に夢中です。
ーー仕事にすごく熱中し、楽しんでいるんですね。
今は、いろんな人と関わりながら、さまざまなジャンルのお仕事させて頂いていますが、特に女優のお仕事においては、「常に100%で臨みたい」、「役作りのためなら何でもする」という思いでいます。マーベルのテレビドラマ『インヒューマンズ』で超人的な能力を持つ役を演じたときは、強そうに見せたかったので、筋肉をつけて体重を10キロぐらい増やしたんですよ。
ーーすみれさんはポジティブなエネルギーに満ちていますが、時にはネガティブになってしまうこともありますか?
もちろんモヤモヤすることもありますよ。でも溜め込まずに、その都度解消するようにしています。あとは考え方でしょうか。私は小さい頃にイジメられた経験があるのですが、だからこそ、誰かが同じ目に遭っていたら守ってあげないとと思うし、機嫌の悪い人もきっとそうなってしまった理由があるはずだから、優しく接してあげたいな、と思うようになりました。
ーー10年後のこと考えますか?
考えません。先のことをあまり考えすぎると不安になるし、それなら今を楽しく生きることを考えたいですね。
ーーでは29歳の今、大事にしていることは?
最近は、周りの目を気にせず、自分のことも気にかけ、ケアすることを大事にしています。
ーー肉体的に、精神的に、どんなセルフケアを心がけていますか?
8年ほど前から週に2、3回、筋トレと有酸素運動のミックスで1時間くらいのトレーニングをしています。出るところは出て、締まるところは締まった、メリハリのあるボディになりたいと思っていて。ヴィクシーのモデルの中ではテイラー・ヒルさんが、ボディも含めて好きです。細すぎず、筋肉もそれなりにあって、いい感じのバランスですよね。あとはジェニファー・ローレンスさんがやっぱり好きですね。彼女のボディは目指しているものに近いです。
マインドのケアは、メディテーションをやることと、週に1回〜2回のカウンセリングを受けること。日本にはカウンセリングの文化があまりないようですが、すごくいいですよ。仕事と休みのバランスも重要です。1カ月休みナシなんてことがないように、週休2日くらいのペースで休んでいます。まとまった休みがとれれば、海外旅行に行き、リフレッシュする時間を作ります。
ーーちなみに今年はどんなところに行かれましたか?
今年は1月にバリ島に、3月にはブータンに、9月にはハワイに行きました。以前から行ってみたいなと思っていたブータンは印象的でしたね。「世界一幸せな国」と言われている場所ですが、すごく自然が多くてスピリチュアルで、お寺でメディテーションやヨガのクラスを受けたりして。テクノロジーと切り離され、精神的なデトックスができました。年末年始はベトナムに行く予定です。行ったことがないので、今から楽しみです!
ーー行ったことのない場所に行って、得られるものは何ですか?
新しいものを見て、新しい空気を吸い、新しい何かを感じること。そういう刺激を受けることは、すごく大事だなと思っています。
来年は、「日本を含めたインターナショナルな舞台で活躍したい」と強く語ってくれたすみれさん。ハリウッド進出など、過去のインタビューで話してくれた夢を着々と実現していく姿は、コスモ読者もパワーをもらえるはず。年々ステップアップするすみれさんの今後の活躍が楽しみです!
■最新リリース曲
すみれ「カタオモイ」配信中
(TOKYO RABBIT RECORDS)
Spotify、Apple Music等、各配信サイトより配信中
■出演映画
・映画 『ブライトンミラクル』知美リーチ役で出演
Amazon他で配信中
映画『ブライトンミラクル』プレミアム試写会の様子はこちら(前編/後編)から。
Photo/Kazuyoshi Shimomura Styling/Izumi Machino Make up/Maki Ihara hair/Kazuki Fujiwara Model /Sumire Text/Shiho Atsumi
ジャケット/290,000円、パンツ/115,000円、ピアス/89,000円(すべてサルヴァトーレ フェラガモ/フェラガモ・ジャパン)※全て税抜価格