10頭身という持ち前のスタイルの良さを生かして、モデルとして活躍する香川沙耶さん。そんな彼女が、初登場となるコスモポリタンのカバーで、自身初のヌードを披露! ヌード撮影に込めた思いや美しさを保つ秘訣など、たっぷり語ってもらいました。

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KAZUYOSHI SHIMOMURA

ーーはじめてのヌード撮影はいかがでしたか?

これまでもセクシーさを意識し、自分のブランディングをしてきましたが、今回の撮影は、今までで一番セクシーなのでドキドキしました。でも、改めてもっとやりたいなと。すごく興味がある分野だし、とても楽しかったです。終わってみて、恥ずかしさは全然ないですね。むしろヌードを撮られたときに、どう美しく見せるかという興味のほうが強かったので。

ーー写真はご覧になりました? 感想は?

すごくきれいだった(笑)。自分のインスタでもセクシーな写真をアップしているんですが、ヘアメイクさん、スタイリストさん、フォトグラファーさんなどプロの力が結集してできたものって、やっぱり全然違いますよね。感動しましたね。バズらせたいです。

ーー特別な準備はしましたか?

特別なことはなにも。ジャンクフードを食べるのを少し抑えたくらいですね。どういう撮影でもそうですが、私の強みはボディなので、いつでも脱げる身体でいることに、モデルとしてこだわっています。もちろん、服を美しく見せることも大事ですが、身に着けるものを減らしたときでも、読者に美しいと思ってもらえることを常に意識しています。服を着ていても美しく、脱いでも美しくみたいな。

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KAZUYOSHI SHIMOMURA

ーー沙耶さんの言う「美しい」はどういうことでしょう?

痩せることが魅力だとは思いません。自分自身も、細すぎず、脂肪がつくところにはしっかりついた身体だと思っています。だらしない生活をしていると緩む、食べずに体重を落とすと貧弱になるなど、当たり前のことですが、ついついやってしまうことがありますよね。必要な時には、自分を律せることが「美しさ」で大切だと思っています。また、内面的な部分、自分の感情に素直に生きることも心がけています。自分自身を見つめることが大事かなとも思いますね。

ーー身体の美しさを保つために心がけていることはなんですか?

鏡の中の自分をちゃんと見ること。他人は「痩せたね」「太ったね」と色々言いますが、本当のところ、誰もあまり関心なんて持っていないと思います。自分の姿を自分で見つめること。そのために、我が家には鏡がそこら中にあるし、ある意味でナルシストのように、自分自身を見続けます。でもモデルとして、必要なことだと思うんですよね。自分に対しては嘘をつけないじゃないですか。昨日自分が何をどれだけ食べたかも自分しか知らないし。たとえば、「ジムに行ってる」とSNSにアップして周囲にアピールしても、そこで頑張らなければ引き締まりませんよね。コンプレックスだって、周囲に隠せても、自分には隠せない。それを受け入れて、努力するほうが素敵だなって思うんです!

ーー食事に関しては、どうですか?

無理に制限してリバウンドするよりかは、自分が食べたいときに食べたいものを食べるようにしています。でも「食べていること」をちゃんと意識していて。すると、それなりに運動しようと思えるんです。今の年齢だからこのやり方で、これまでうまくいっていますが、年齢を重ねるにつれて、身体も変わると思うので、その都度、自分にあったやり方を考えていきたいです。

ーーヌードはいつ頃から撮りたいなと?

モデルを始めた頃から、ずっと撮りたい! と言ってました。今日は女性目線のヌードですが、男性目線のヌードやグラビアにも興味があります。種類がぜんぜん違うので、撮り方もスタッフもヘアメイクも違うだろうし。もっと言えば、性別に関係ない、どちらとも異なる世界に受け入れてもらえるようなモデルになりたいと思っています。このカバーもそうですが、スタッフの思いが詰まった作品ですよね。だから、自分の身体はアートの素材だと思っています。なので、見た側がムラムラしちゃったとしても、感動したとしても、いろんな感情があった方がうれしいです。

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KAZUYOSHI SHIMOMURA

ーー最初のヌード撮影にコスモポリタンを選んでくれたのはなぜですか?

やっぱり一番最初はすごく重要だと思うんですよね。男性目線も興味を持っていますが、そこが本命ではない。そのイメージがついてしまうと、ファッションやアートのお仕事で起用が難しいと言われてしまうこともあるだろうし。コスモは連載もずっと続けていて、読者のみなさんも応援してくれているので、本当の”香川沙耶”を表現できる場所だなと思って。

ーー本当の「香川沙耶」とはどんなものですか?

ヘルシー、ナチュラル、フィアレス、セクシー、ハンサム。女性は女性でも、強さもある。カラーはピンクだけど、決してベビーピンクじゃない。コスモポリタンのイメージは、沙耶の性格そのままなんですよね。もちろん今日はヌード撮影が初めてだったから、戸惑いも含めて、演技ではない、沙耶のすべてを、そのまま表現した作品になったと思います。

ーー沙耶さんの強さは、どういうところでしょうか?

「有言実行」するところ。どんなに時間がかかろうとも、それが自分にとって価値のあるもので、手に入れたいと思ったらなんでもやります。今の夢は海外に行き、ヴィクシーモデルになることですね。最近だんだんとアジアのほうにシフトしているので、日本人のモデルの起用もあるのでは? と思っているんです。やっぱりヴィクシーで、最初の日本人モデルになりたい。考えただけで、テンションが上がります!

ーー今回のヌードプロジェクトは「バーレスク東京」のリアルイベントでも展開するそうですが、どんなことをやるんですか?

12月に25歳の誕生日を迎えるので、そのタイミングでダンスのショーをやります。クリスティーナ・アギレラ主演の『バーレスク』という映画のイメージなんですが、とてもきれいなボディの人が踊るのが印象的でした。「私もやりたい!」と提案したら、事務所にも応援してもらえて。やりたいことは声に出す大切さを感じました。これまでは主にファッション誌で自分のボディを武器にやってきましたが、他のモデルは誰もやらなそうなことに挑戦して、自分の立ち位置をより固めていきたいんですよね。

ーーその立ち位置というのは?

「NGのないモデル」です。特に日本人のモデルって、実はNGがすごく多いんです。ヌードはもちろんですが、水着とか下着も羽織ものがないとNGの人も多いし、ツーピースでお腹が出るデザインの場合、何カ月も前に言わないとダメだったりもします。海外ではボディを売りにして、いつでも脱げるNGのないモデルさんが多いんですが、日本はそういう人はほぼいないですね。私は日本でそういう存在になりたいんです。修正がきかない、360度みんなから見られ、隠しようのないショーの場で、どんなものでも堂々と着られる。そういう姿で、内面の強さも伝えていけたらいいなと思います。

ーー沙耶さんのヌードにはすごくポジティブな気持ちが込められていますね。

私が恵まれているんだと思います。家族からも、誰一人反対されなかったんですよ。父も「かっこいいじゃん!」みたいな感じで。おばあちゃんにも以前、一度言ったことがあるんです。「沙耶って下着でショーとか出たりしてるんだよ」って。そうしたら「あるものは出したほうがいい」って。日本人のモデルの中にも、すごくきれいな身体の人も沢山いるんですよ。もちろん出したくないのに出す必要はないけれど、NGなのはもったいないな、とも思うこともあります。

こんな風に「自信があります」と言っている私だって、自信がない時も、口に出しながら自分を盛り上げているところもあります。「沙耶ちゃんはそういう身体だから自信を持てるんだよ」とかじゃなくて、「他人なんて気にしないで!」と強く伝えたいですね。

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KAZUYOSHI SHIMOMURA

ーーポジティブに日々を送るために心がけていることはありますか?

ポジティブとネガティブ、オンとオフ、その切り替えをうまくやること。ただ自分の感情の波に素直に乗ることは、すごく大事にしていますね。喜怒哀楽があるほうが、やっぱり面白いじゃないですか。人間らしくて。だから男性からしたら扱いにくいかもしれない。でも、女性はわがままで生意気と言われるくらいでいいんじゃないかな。伝え方は気を付けた方がいいかもしれないけれど、言いたいことは言うべきだと思う。

ーー恋愛でそれがうまくいくこともあれば、いかないこともありますか?

全然あります。怒り狂った私を沈めようとした元彼に、ソーダを頭からかけられたことも(笑)。でも、怒っても引きずることはないですね。激しいタイプが好きな男性もいると信じています。

ーー今は恋愛と仕事とどういうバランスなんですか?

数カ月前に別れたばっかりで。いつも喧嘩別れが多いけれど、今回は話し合いで終わって。お互いに別れた方がいいなと思ったので、落ち込んではいません。ソーダをかけられたときよりは、大人になっている感じ(笑)。ただ私にとってはきれいでいるためには、恋愛とセックスって絶対に必要だと思うので、早く次の恋を見つけたいです。

――最後に来年やりたいと思っていることや挑戦したいことを教えてください。

「何に挑戦したいですか?」と聞かれたときに、今思いつきもしないようなことをやってみたいです!


初となるヌード撮影も、持ち前の明るさで現場を盛り上げ、心から楽しんでいた沙耶さん。インタビューでは、モデルという仕事への熱意とプロ意識、内面の強さもたくさん見せてくれました。色んなことに挑戦してく沙耶さんから、今後も目が離せません。

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Photo/Kazuyoshi Shimomura Styling/Izumi Machino Make up/Maki Ihara hair/Kazuki Fujiwara Model /Saya Kagawa Text/Shiho Atsumi

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