2011年に『ミスセブンティーン』のオーディションでグランプリに選ばれモデルとしてデビューした後、 現在は映画やTVドラマの女優と幅広く活躍中の中条あやみさん。様々な作品に挑戦し続ける彼女の仕事や恋愛への向き合い方や、多忙ななかでも美しさを保つ秘訣をインタビュー!

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――今日の撮影はいかがでしたか?

ファッションの撮影でパンツを着ることはあるんですが、今回のような七分丈のジャンプスーツは初めてで。すごくカッコよかったです。ボーイッシュかつクールなイメージでやらせていただきました。

――肌が白くてすごくきれいですが、何か気を付けていますか?


食べるものは気を付けています。おなかにいいものを意識して取るように。納豆を食べるようにしたり、野菜が取れていないなと思ったら青汁を飲んだり。水も多めに飲むようにして、汗をかきにサウナに行ったりもします。ジムも1週間に1~2回、行けるときに行くようにしています。

春先から今の季節は乾燥も気になるので、家の中では加湿器を使っています。愛用品は白色ワセリン。寝る前に顔に塗ったり、人に会う予定がなければ外に行く時も塗って、花粉をブロックしたりしています。

――毎日欠かさずやっていることはありますか?

ヨガを含めたストレッチは欠かさずに。映画『チアダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』の時に毎日やっていたのを、そのまま続けているんです。お風呂の中とか寝る前、朝起きた時なんかに、10~15分。体がポカポカと温まるし、肩こりにもいいですよ。

――コスモポリタンは「フィアレスな女性」をテーマに掲げていますが、ご自身は「フィアレス」なタイプですか?

十代の時は「怖いもの知らず」という感じだったんですが、今は石橋を叩いて渡るような慎重派です。だから大きな失敗はしないですよね。なんでも挑戦したいなという気持ちはあるんですが、まだまだ分からないことも多いし、入り口ではいつも不安です。でも現場でやってみると、意外と楽しかったり、好きだなって思うことも多くて。食わず嫌いで不安になってるところがあるんですよね。

――出演作で挑戦したダンスと歌は、「できれば避けて通りたかったこと」だったそうですね。

そうなんです。でもマネージャーにすすめられて、「ええええーっ!私が」といった憂鬱な気持ちだったのですが...。下手くそで恥ずかしいのですが、その当時は「壁を乗り越えたい」という思いもあったんですよね。それで、自分に試練を課してみよう、やりたくないことにも挑戦してみようと。

――なぜ「壁を乗り越えたい」と思っていたんですか?

ちょうど高校を卒業した時で。それまでは学生とお仕事の「二足のわらじ」で、仕事がなくても学校があったけれど、卒業したら社会人だし、もっとちゃんとプロとしてやるべきじゃないかと。15歳くらいでこの仕事を始めて、どこか「遊びの延長」みたいな感覚もあったし、それを変えていかなければと思ったんです。

preview for カバーガール中条あやみが一問一答ゲームに挑戦

――女優さんには、なぜなろうと思ったんですか?

モデルをやり始めた頃は、ティーン誌でたくさんのページを飾りたい! と思っていただけでしたが、そのうち自分にできるのかな? と思っていたモード系の雑誌や、海外の仕事が実現してゆくにつれて、いろんな欲が出てきたんです。そのころ、自分の周りには女優の仕事をやっていた子がたくさんいたので、興味がわいて。やり始めてみると、どうしたら演技ができるのか、どうしたら上達するのか疑問だらけ。でもみんなでひとつのものを作っていく現場の一体感も好きだし、なにより作品が完成した時に、すごく達成感があるんですよね。

――お仕事で刺激を受けた人はいますか?

現場でご一緒する人は、毎回素敵だなと思うものがありますが、それこそ『チアダン』では、主演の広瀬すずさんがすごいなと思いました。私も映画に主演させてもらうことが多いので、現場に目を配り、雰囲気を明るく引っ張りながら、ここぞという時には緊張感を出せる彼女を見て、年下なのにすごいな、プロフェッショナルだなと。『ニセコイ』の時の中島健人君もそうでした。自分のすべきことをきちんとわかって現場に立っているというか。キャリアが長いからできることなのかもしれないけれど、主演の責任を負うというのは、こういうことなんだなって。

――女優として女性として、素敵だな、こんな大人の女性になりたいなというのはありますか?

憧れる女性はたくさんいます。日本の女優さんだと、安藤サクラさんとか、池脇千鶴さんが好きです。おふたりの作品を見ると、本当に演技が好きで、楽しんでいるのが伝わってきます。私はまだ恐る恐るのところがあるし、モデルよりも長い時間の集中力が必要なので、まだ楽しむまでにはいかなくて。おふたりは母性にあふれていて、地球ごと抱えられちゃいそうな気がします。なろうと思ってなれるものではないかもしれませんが私の憧れの女性です。

――将来的にお母さんになりたい、という気持ちもありますか?

結婚して、いつかは…と思いますが、今はそういった願望はありません。ただ少し前に姉が子供を産んで、頼りない一面もあったのに、すごく強く格好よくなって。自分の命より大切なものができるってすごいことだな、って思ったんですよね。

――「キラキラしたもの」だけじゃない存在に憧れているんですね。

もしかしたら大阪人だからかも。表面的にキラキラしているだけでなく、中身を求めてしまうんです。面白さとかオチとかも求めちゃうところがあるし(笑)。

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――恋愛映画の主演作も続きましたが、ご自身の恋愛観は? 恋愛は常に必要なタイプですか?

恋っていいなとは思いますが、常にドキドキしていなくてもいいかな…。映画『雪の華』では、100万円払って疑似恋愛するヒロインを演じましたが、人間って恋愛にここまでエネルギーを使えるんだ…と思いました。それを仕事に賭けたらどのくらいのことができるんだろうとか、考えたり(笑)。

――なんだか少し、他人事のように…(笑)

いえいえ、そんなことないです(笑)。でも私が15歳なら、全エネルギーを恋愛に! と思いますが、今は仕事が忙しくて。恋をするなら観葉植物みたいに、1週間くらい水をやらなくても枯れない、いつでも待っていて癒してくれるような男性がいいです。

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――今みたいな状況だと、恋愛を始めるのは難しくありませんか? 恋を育む時間もあまりかけられないし。

でも私って学生の頃から、「好きだな」と思うとすぐに言ってしまうほうなんです。自分が片思いしている相手から告白してもらったことなんて一度もありません。いまどきの男の子ってシャイな子が多いし、「相手は私のことをどう思っているんだろう」なんて迷っていると時間がもったいない。女の子も自分から伝えるほうが絶対にいいと思います。

――女子も男子も、フラれて傷つくのが怖い、と思ってしまうのかも。中条さんはそういうことは考えませんか?

あまり考えません。それならそれで仕方ないし。付き合い始めて上手くいかないなら、いろいろ考えてしまいますが、最初の段階でフラれても、思い入れができる前でよかったと思いますね。一緒に楽しむための気持ちが一致しなかったんだなって。恋愛ってどちらかがどちらかを楽しませるものではなく、お互いに楽しむための努力で成り立つものだと思うんです。

――仕事が楽しくなってくると、恋愛とのバランスって難しいですよね。

仕事って年を重ねるほどに、絶対に楽しくなってきちゃうと思うんですよね。特に30歳くらいになれば、自分の意見を自信を持って言えるようになるだろうし、自分の思うことがだんだんと実現できて、どんどん楽しくなって、気づいたら何年も経ってしまったり。私もそうなりそうなタイプなんですよね(笑)。周りの人には「気を付けて」「早く結婚したほうがいい」と言われるんですが、それだけ熱中できる仕事があるのは幸せなことじゃないかなと思います。


インタビューをしている間も終始笑顔で私たちを和ませてくれた中条さん。お話を聞いているなかで「現場の一体感も好きだし、なにより作品が完成した時に、すごく達成感がある」という言葉からも仕事に対する熱い思いが強く伝わってきました。年齢を重ねるほどに、ダンスや歌に限らず、さまざまな役を演じて、女優としてのキャリアを掴み取っていく…そんな中条あやみさんの今後の活躍に期待しましょう!

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【Info】
ドラマ『白衣の戦士!』
日本テレビ系
毎週水曜22時スタート
https://www.ntv.co.jp/hakui/

Photo/Cédric Diradourian Styling/Izumi Machino Makeup & Hair/Rei Fukuoka(Tron) Model /Ayami Nakajo Text/Shiho Atsumi

ジャケット/801,000円、 ベスト/277,000円、 ジャンプスーツ/246,000円、 ピアス/93,000円、 ネックレス/158,000円、 ベルト/163,000円、 フィンガーレスグローブ/112,000円、 ミュール/112,000円(すべてシャネル/シャネル カスタマーケア)※全て税抜価格