今年で芸能生活10年となる女優の山本美月さんが『COSMOPOLITAN』に初登場! 2009年にモデルデビューし、現在は女優として第一線で活躍する彼女に、仕事や恋愛観についてインタビュー。愛らしい容姿とは裏腹に、目標に向かって突き進む芯の強さや、仕事への熱い思いが感じられるかっこいい一面を私たちに見せてくれました!

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――小さいころから女優になりたかったそうですね。きっかけは?

小学校6年生の時、学芸会での初めての劇で主役をやったんです。抜擢とかではなく、なかなか主役が決まらず、早く塾に行きたいから「私がやる!」と手を挙げてみたのですが、それがすごく楽しかったのを覚えています。中学校には演劇部がなく美術部に入りましたが、その楽しさが忘れられず、高校で演劇部に入りました。モデルになったのも、そこから女優になれるかなと。『CanCam』から女優になっている方って多いんですよね。でもやり始めたらモデルも楽しくて、負けず嫌いなので結構頑張りました。ファッションも好きだし、どちらの仕事も楽しいです。

――美術部と言えば、絵もすごく上手ですよね。

マンガが大好きだし、絵を描くのも好きです。最近はインスタでも書いていますが、そういうお仕事もできたらいいなと。女優と絵の二足の草鞋なら、履きたいですね。

――忙しい日々の中での息抜きは、やっぱり絵を描くことですか?

見るほうですね。いいアニメを見るとすごくストレス発散になります。でも最近はそこまで忙しい! という感覚はありません。むしろもっと仕事がしたいです。私が思い描いていた27歳って、もっと多くの作品で主役を張る、誰もが知っている女優になっているイメージだったので、まだぜんぜん追いついていないです。もっと頑張って経験値を増やさなければ! と、ちょっと焦っています。トップになる! という気持ちで仕事をやっているし、30歳くらいまでにはちゃんとしたポジションを確立したいという気持ちはあります。

――これまでの出演作で「自分を変えた作品」はありますか?

どの作品も得るものはありますし、毎回が試練なんですが、最近で言うとドラマ『モンテクリスト伯―華麗なる復讐―』と『刑事ゆがみ』でご一緒した、西谷監督との出会いは大きかったです。心の底から信頼できるし、自分も信頼していただけていると思えるというか。西谷さんの演出についていけば、自分なりにですが、ちゃんと見られるお芝居になるし、周りからも「いいね」と言ってもらえている気がします。

――結婚について考えることはありますか?

結婚願望は昔からあります。自分が結婚しないというイメージがないんですよね。今も普通に、タイミングがあれば結婚したいと思っています。

――恋愛ではご自身から動くタイプですか?

待つタイプです。誰にでも言ってると思われるのが嫌だし、自分から言うのは負けたような気持ちになるので(笑)。でも友達からは「あふれ出ちゃってるから分かる」と言われます。これまで何度か相手から告白してもらっていたのは、私の気持ちがバレていたからなんでしょうね。

――どんな結婚をイメージしていますか?

趣味を共有できる人と一緒にいるのは楽しいだろうなと思いますね。あと、なんでも面倒見てくれるタイプだと楽だなと。でも、そこまでわがまま言ったら続かないだろうし。仕事との両立もしたいですが、家事全般を任されるのはちょっと。洗い物が嫌いで、結構キッチンにためてしまったりするタイプなんです。自分のペースでできるならいいですが、そういうのを「早くやれ」とか言うような人とは合わない気がします。

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――脚がすごくきれいですが、特別なケアなどしているんですか?

全然していないんです。むくむこともないし。週に2回ほどジムに行くくらいです。それもスタイルを維持するというよりは、足腰が弱くなるのが嫌で(笑)。でも、ついているパーソナルトレーナーさんは、モデルさんも多く抱えている方だし、余計な筋肉がつかないようにとか、多分考えてくれているんだろうなと思います。メニューは、筋トレで30分、酸素濃度を低くした場所で、高地トレーニング的なウォーキングを30分。あとは、忙しくても毎日お風呂に浸かっています。冷え性なのでバスソルトを入れて体を温めています。

――仕事やプライベートで訪れた海外で、刺激を受けることは?

休みが1~2週間あれば海外に行きます。最近もパリにいる友人を訪ねて、合流してポルトガルに行きました。海外旅行って刺激だらけですよね。何でも自分でやらないといけないので、成長する感じがするし。人との出会いもあるし。その旅行でも、パリで活躍している日本人の方と出会い、そのパートナーの方の実家に遊びに行きました。海外で愛のかたちがいろいろあることを垣間見て、日本は窮屈だなとか、結婚を急がなくてもいいんだなとか、いろいろ考えました。

――このお仕事をやっていて、一番の喜びは?

監督に「良かったよ」と言ってもらえることが、とてもうれしいです。この仕事をしていて良かったなと安心します。グループではなく個人で活動していると、よりどころを見つけにくいんです。自分のやっていることが間違っていないのか、客観的に判断しにくいし、正解が見えないから毎回心配です。でもそれは自分で消化するしかない。悩み始めたらきりがないし、なるようにしかならないし、切り替えて次を考えるようにしています。

――問題を引きずることはあまりないですか?

ありますよ。人から何か言われたとかではなく、自分が現場で失敗してしまったときなど。やってしまったことはどうしようもないし、現場のことは視聴者の方には見えないので、自分の中で「なかったもの」として割り切ります。あとは時間が解決してくれると思っています。自分の心の傷は友達に話して、ワーッと泣いたりして、はい、終わり!って。

泣いても許してくれる学生時代の友人がいるのは心強いです。業界にはあまりいません。作らないと決めているわけではないのですが、やっぱり女優さんは、どこかでみんなライバルと思っている部分があると思いますよ。私も同年代の女優さんがいい役をもらっていたり、いい演技をしているのを見ると、悔しいなと思いますし。負けず嫌いすぎるんでしょうね。でもそういう気持ちがあるからこそ、伸びてゆくこともできるのかなと思っています。

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――それではこの世界に入って、一番悔しかったことは?

本当に最初に「悔しい!」と思ったのは、『CanCam』の同期の子が私より先に単独表紙を飾ったことです。今は彼女とも仲がとてもいいし、「悔しかったんだよね」と言えますが、その時はそんなこと口にできないくらい悔しかったです。周囲はどっちが先なんて気にしていないと思いますが、私としては当時とても悔しかったです。

――そこまで悔しいと、すごくストレスになりませんか?

なります。考えすぎて眠れなくなったり、明け方に目が覚めちゃったり…。でもどうしようもないので、眠れない時は眠らないです。「眠らなくちゃ!」と思うと、またそれがストレスになるので、携帯見たりマンガ読んだり。「こうしなければ!」と思いすぎると、そのことで疲れちゃうので、たまには自分を甘やかすこともしなきゃなと思います。

――例えばどんなことで、自分を甘やかしていますか?

今日は疲れちゃったから、夕食は作らないでテイクアウトにしちゃおうとか(笑)。すぐ痩せてしまうほうだし、食べないでいるよりは、何でもいいから食べたほうがいいなって。元気を出すには肉。でも最近は「野菜を食べなきゃ!」と思って意識的に食べるようにしています。

――かなりストイックなイメージですが、実際はどうでしょうか?

ストイックじゃないですよ、諦めるときは諦めています。例えば、誰かと意見が食い違う時、ある程度までは「相手を知ろう、歩み寄ろう」と努力はしますが、「ダメなんだな」と思えばそこで。あんまり追い込みすぎても疲れてしまいますし。それこそ西谷監督に「小さな妥協、大きな収穫」と言われたことがあるんです。確かにそうだな、妥協することで何かを得ることもあるなと。

もちろん本当に無理な人は無理ですね。思っている意見を伝えているだけでも、自分本位な意見のように受け取る人もいますし、この年齢になっても子ども扱い、「かわいい女の子」っていう扱いをする人もいますし。「いつまでそのくくりをされるんだろう」と思うことも。見た目ではなく、もう少し人として向き合ってもらえるようになりたいです。もちろん自分に足りない部分もあるのかもしれませんが、お芝居の現場そのものが、どこかまだ発展途上の部分があるような気もします。

――でも長い目で、しぶとく上を目指していこうという気持ちでしょうか?

そうですね、目指しているところまでいけたらなと。でも結婚して子供ができたら、子供にもちゃんと時間を使いたいなとも思いますし。その時その時に自分が幸せだと感じられるように行動をしていく、それでいいかなと思っています。


実際にインタビューしてみると、可憐で柔らかなイメージとは違い、仕事に対する考えやビジョンをしっかり持った、知的でかっこいい山本さん。「その時その時に自分が幸せだと感じられるように行動をしていく」という言葉も、仕事や恋愛に悩む読者たちの参考になるはず。4月にはドラマ、6月には映画の公開も控えた山本さんのこれからの活躍に期待しましょう!

COVER GIRL山本美月のアザーカットはこちら!
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【Info】
ドラマ『パーフェクトワールド』
カンテレ・フジテレビ系全国ネット
毎週火曜夜9時スタート
https://www.ktv.jp/perfectworld/index.html

Photo/Cédric Diradourian Styling/Izumi Machino Makeup&Hair/Tomoe Nakayama(Three PEACE) Model /Mizuki Yamamoto Text/Shiho Atsumi

ニットトップス/70,000円、 ニットスリップ/85,000円、 レザースカート/226,000円、 イヤリング/55,000円、 ハンドカフ/45,000円、 リング/59,000円(すべてヴェルサーチェ/ヴェルサーチェ ジャパン)、 シューズ/101,000円(ジミー チュウ) ※全て税抜価格