ジゼル・ブンチェンは現在36歳のスーパーモデル。ブラジル出身のモデルとして世界的に成功した初めてのモデルと言われており、2012年から2015年まで連続で「フォーブス」誌にもっとも稼ぐモデルとして紹介されてきた。
そんな彼女が、引退を表明し、最後のランウェイに選んだのは…母国ブラジル五輪の開会式。少し長めの約500フィート(約152メートル)を歩いた彼女だが、ジゼルの登場に不満をあらわにした人もいたようで…。
▼金色のドレスをまとって颯爽と開会式のランウェイを歩くジゼル。
まさかの批判意見が集まった。
<New York Times>のインタビューで、ある心理学者兼フェミニスト・コメンテーターは、ジゼルの選定自体に疑問を呈した。
多民族の国で、そこにプライドを持っている国が、なぜ肌が白く、細くて金髪に青い目の女性をブラジルの代表だと言っているのでしょうか?
逆に言えば、さまざまな人種が集まっている国、ブラジルだからこそ"ブラジル人らしい"見た目とは少し違うジゼルを代表にしても、問題ないようにも思えるが…。
さらに、演出についても。
「ジゼルは魅力的な人だけど、モデルを引退する前にリオの開会式で長〜いランウェイを歩くって変だわ」
「私はジゼルの大ファンだけど、ランウェイの長さを半分にしても長すぎたと思った」
このように理解を示す人も。
「ブラジルの一番の自慢がジゼルだとは思わないけど、ロンドンのときはジェームズ・ボンド&スパイス・ガールズを使ったからね」
ファンからは大絶賛の声も。
「ジゼルの最後のランウェイがブラジル五輪って最高! 素晴らしい!!」
賛否両論騒がれてしまったけれど、ジゼルは、母国の五輪を最後の晴れ舞台にできたことを誇りに思っているとコメントした。
参加できたことをすごく誇りに思ってる。それにブラジルやブラジルの人のことを誇りに思うわ
すごく感情的になったの。深呼吸をして泣かないようにしたのよ。だって泣きながら歩いてたらって想像して
開会式の前にジゼルは泣きそうになるほど感情的になっていたのだとか。
「このような特別な瞬間に関わることができて、とても嬉しく思います。イベントに携わった全ての人が熱心に、情熱的に働き、ブラジルの歴史やエッセンスを美しいまま見せられたと思います。ブラジル人は勤勉で、明るく、温かいです。ブラジルが持つ多様性の美しさを表すことができたと信じています」
多様性にも触れ、その美しさを表現できたとInstagramにアップした。彼女のブラジル愛は本物だし、ブラジル出身だということを誇りに思い、堂々と歩いたその姿は、どこか感動を誘う。
最後のランウェイ、ステキだとしか言えない。