6月5日は、一人ひとりが地球環境について考えるべき「世界環境デー」。自分には何ができるのか、一流セレブたちが実践するアクションや成し遂げてきた偉業を参考に、地球に優しい一歩を踏み出してみましょう。環境保護の大切さがかつてない規模で叫ばれる今、少しずつでも行動することが大事だから。
エマ・ワトソン
その名声と絶大な人気をいかし、近年は活動家としての活躍も目覚ましいエマ・ワトソン。
男女不平等に関する歴史的&感動的な国連でのスピーチがすさまじい反響を呼んだ彼女だが、エシカルファッションのパイオニア的存在としても知られています。
リサイクルプラスチック素材のドレス(写真)や、服の生産過程で生じる切れ端でできたドレスを着用したり、「フェアトレードとオーガニックな生産方法を選択するブランドとなら、ギャラなしでコラボする」と宣言したり、公正に製造された服を販売しているブランドを消費者に知らせるメディア『Good On You』に賛同したりするなど、公の場で巧みにアピール。
ファッションにおけるサステナビリティの重要性を、第一線で説いています。
ナタリー・ポートマン
幼い頃から映画界で活躍しているナタリーだが、アクティビストとしてのキャリアもなかなかの長さ。
8歳からベジタリアンで、9歳の頃からWorld Patrol Kidsというキッズグループに所属し、リサイクルの大切さを音楽で訴える活動をしてきました。
第一子を妊娠した2009年頃からヴィーガンに転向し、シューズブランドとコラボしてアニマルレザーを使わないラインを発表したり、『Eating Animals』というドキュメンタリー映画を制作し、高い評価を得たりもしているそう。
そのほか、ルワンダの野生のマウンテンゴリラの保護を支援したり、省エネ電球メーカーのスポークスパーソンになったりと多方面で活動を続け、環境問題を扱うアメリカのメディア『Grist』などから“最も地球に優しいセレブ”の第1位に選ばれたことも。
また、ここ数年はフェミニズム活動家としてもその名を知られており、パワフルなスピーチやスマートなコメントを様々な場で披露。
レオナルド・ディカプリオ
セレブのなかでも特にエコフレンドリーな人物として名高いのが、社会派トップスターに成長したレオ。
地球環境や野生動物を守るため、1998年には自身の名を冠した財団「Leonardo DiCaprio Foundation」を創設。多額の寄付金を集め、ナショナルジオグラフィックとともに環境に関するドキュメンタリー映画を制作し、一般人とともにデモ行進に参加し、国連ピース・メッセンジャーを務め、カリブ海にエコなリゾートホテルを建設するなど、かなり積極的に活動しています。
2016年に念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した際、スピーチで目を潤ませながら環境保護を訴えて話題を呼んだのを覚えている人もいるはず。
レオはまた、トヨタのエコカー「プリウス」ブームのきっかけを作り出した一人でもあり、自宅もソーラーパネルや省エネシステムをふんだんに取り入れるなど、ハリウッドにおけるエコ先駆者として君臨しています。
ジゼル・ブンチェン
ジゼルも、環境保護活動を熱心に行っているセレブの一人。
食用油をシンクに捨てない、エコバッグを使う、3つのR(「Reuse: 再利用する」「Reduce: ゴミを減らす」「Recycle: リサイクルする」)を実践するといったシンプルかつデイリーにできる取り組みから、国連親善大使を務めたり、著書の利益をすべて植樹事業に寄付したりなど、幅広いサステナ活動をしています。
また2010年には、ブログで「シャワー中におしっこをしてトイレの水を節約しよう」という一風変わったエコな呼びかけもして話題になったが、そんな彼女の教育のおかげで、子どもたちもしっかりエコ意識を持って育っているよう。
アリアナ・グランデ
「冗談抜きで人間より動物のほうが好き」と語ったこともあるほど動物保護に力を入れているのは、ここ8年ほどヴィーガンライフを送っているアリアナ。
イタリア系ファミリー出身の彼女は、小さい頃は肉とチーズをたっぷり食べて育ったそうだが、動物好きが高じてヴィーガンに転向したとか。
では、ヴィーガンであることが環境保全にどう繋がるのかというと、国連の調査によれば、畜産業により排出される温室効果ガスは、すべての交通手段から発生する排気ガスの量を上回るほどだそう。
彼女は、保護犬を新しい里親のもとへ届けるプロジェクトへの寄付や、家畜が保護される「アニマル・サンクチュアリ」への訪問など、アニマルライツにスポットライトを当て続けています。
10頭近い保護犬を飼っているというから、筋金入りの動物(特に犬)好きなのは間違いなさそう。
ブラッド・ピット
ブラピも様々な慈善活動や人道支援を行っているが、2007年に共同創設した財団「Make It Right」が特に有名。
この財団をとおして、2005年にアメリカに甚大な被害をもたらしたハリケーン・カトリーナの被害者のために、エネルギーを浪費しない断熱材や有毒物質を含まない素材を用い、ソーラーパネルなども備えたエコハウスを提供。
そのほか、日本でも人気のNY発のコスメブランド「キールズ(Kiehl’s)」とコラボし、“28日以内に100%地球に還る”という環境負荷の少ないボディソープを開発・販売したりもしているそう。
また、アンジェリーナ・ジョリーと結婚していた頃は、夫婦で財団を立ち上げ、人道支援活動も頻繁に行っていました。
マーク・ラファロ
マーベル映画で緑色の巨人ハルクを演じるマークは、スクリーンの外でもハルクさながらの“グリーン”派。
長年計画してきた組織「Water Defense」を自ら立ち上げ、フラッキング(水圧破砕法=大量の水や化学物質を用いて、地下の石油や天然ガスを抽出する技術)問題に取り組み、再生可能エネルギーという代替案を提案したり、世界の飲料水を保護したりすることに尽力しています。
そのきっかけは、ニューヨーク州カリクーンにある家族の土地が「企業から狙われているのではないか」と疑い、自ら調査を行ったことからだそうで、彼は今ではエコな反フラッキング派の先駆者として有名に。
さらに、スタンフォード大学の教授や映画監督らとともに、100%再生可能なエネルギー社会の実現を目指す「The Solutions Project」という組織を作り、よりクリーンな社会を目指して人材育成などに励んでもいます。
また環境汚染を取り扱った衝撃の社会派映画『ダーク・ウォーターズ』も制作&主演するなど、様々な方法でアプローチを続けています。
ケイト・ブランシェット
華やかなレッドカーペットで昔のドレスをたびたび着回しすることも話題になる、ベテランオスカー俳優のケイト。彼女も、エコフレンドリーなことで知られる存在。
ノーベル平和賞受賞者でもあるアル・ゴア元米副大統領にインスパイアされ、4人の我が子の未来のためにも、2000年代半ばから環境保護活動に身を投じるようになったそう。
よりヘルシーな環境を目指す、母国オーストラリアの団体「Australian Conservation Foundation」のアンバサダーを長年務め、また「カーボンニュートラル」「カーボンフットプリント」という言葉が普及するよりずっと前から、オーストラリアの炭素税キャンペーンに賛同しCMに出演するなどしています。
また、夫とともに芸術監督を務めるシドニー・シアター・カンパニーの劇場の屋根にソーラーパネルを設置したり、世界でもトップレベルの雨水収集システムを導入したりもしているそう。
ほか、難民問題や女性を取り巻く問題などにもアクティブに取り組み中。
ジョージ・クルーニー
イケオジ俳優として不動の人気を誇るジョージも、活動家の顔を持つセレブの一人。
2009年にはレオと同じく国連のピース・メッセンジャーに就任し、SNSを通じて平和な環境を実現するための優れたアイデアを一般公募するキャンペーンに参加したり、またエコカーを積極的に使ってガソリンに依存しない暮らしを推進したりするなど、いろいろなアクションを起こしています。
なお、愛車の一つは「テスラ(Tesla)」の高級電気自動車「ロードスター」だとか。
そのほか、前述のブラピの財団「Make It Right」に多額の寄付をしたり、ブラピ&マット・デイモン、ドン・チードルらとともに人道支援をサポートする団体「Not On Our Watch」を立ち上げたりもしています。
ジェイデン・スミス
小学生時代に海に浮かぶペットボトルを見かけたことや、マイクロプラスチックによる汚染について学んだことで、環境問題に関心を抱くようになったという、あのウィル・スミスの息子ジェイデン。
その後わずか12歳で父とともに「JUST goods, Inc.」という事業をスタート。「JUST WATER」という、ペットボトルを使わない紙パックのミネラルウォーターブランドを立ち上げ、現在世界各国で流通(2019年には日本上陸)させています。
プラスチックによる環境破壊を阻止すべく、紙容器は82%が再生可能で、キャップはサトウキビ由来の素材を90%以上配合したバイオマスプラスチック製、しかも18カ月も保存可能なのが特徴。
また、本社を過疎化が進んだ地域に置き、ボトル詰め工場も古い教会を市から購入して改装しインフラを整備するなど、雇用と税金収入を土地にもたらし、コミュニティの再生にも一役買っているという。
「ただの水」と思えるかもしれないが、ビッグスター親子の手にかかればこのとおり、一大エシカルビジネスに。