ファッション界のオスカーと言われるほど、権威ある賞「CFDAファッション賞」がニューヨークで66日(現地時間)開催された。

今回「ファッション・アイコン」賞を受賞したのはビヨンセ。

今では強い女性の代名詞とも言われるほど、女性の憧れ的存在になった彼女だけれど、母が作るドレスに支えられていたという。ファッションへの想い、駆け出しの頃に受けていた黒人差別を告白した。

ファッションに慣れ親しんだ子ども時代

「私は生まれる前から、ファッションに影響を受けていました。あまり知られていないと思いますが、私の祖母は裁縫師でした。祖父母はあまりお金がなく、母をカトリック学校へ通わせる授業料がなかったのです。なので神父や修道女の洋服、生徒たちの制服を縫う代わりに母を学校へ通わせていました。のちに母は祖母から裁縫を習ったのです」

デビュー当時に"黒人だから"受けた差別…

「デスティニーズ・チャイルドのメンバーとして駆け出しのころ、高級ブランドは田舎出身の曲線のある黒人4人に洋服を提供したがらず、私たちも高い洋服を買うお金はありませんでした。そんなとき、祖母が母にしたように、母も私たちの夢を応援してくれました。母とおじが私たちの衣装を作り、クリスタルやパールを縫い付け、細部までこだわってくれました。その手作りのドレスを着たとき、私は鎧を着けたように、強くなりました。有名ブランドのものとは比べものになりませんでした」

ドレスは、自分の個性を表すもの

「母が作ってくれたのは、私のウェディングドレス、プロムのドレス、初めてのCFDAファッション賞とグラミー賞のドレス…あげだすときりがありません。自分の個性を知ることができて、表現できる。これこそが本当のファッションのパワーだと思います」

「お母さん、おじさん、おばあちゃん、ありがとう。ブランドや外見よりも内面の美しさが大切だということを教えてくれてありがとうNo』という返事を受け入れないように教えてくれてありがとう冒険をし、一生懸命働き、自分の思い通りの人生を送ることを教えてくれてありがとう

信念を持ち、諦めずに続けていけば成功できるというメッセージが込められたスピーチに、思わず涙腺が緩んでしまう。ビヨンセの強さ、自信の源には、こんな家族とファッションへの想いがあったとは。その内面の美しさに憧れずにはいられない。

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