美とセンスに溢れる2人の友情が、羨ましすぎる!
今年3月、パリにて91歳でこの世を去ったユベール・ド・ジバンシィ。1952年にメゾン設立、1988年に会社をLVMHに売却、そして彼自身が1995年にデザイナーを引退してからも、メゾンとしての<ジバンシィ>はジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、リカルド・ティッシ、クレア・ワイト・ケラーの才能を世に出してきました。
しかし、一デザイナーとしてのユベール・ド・ジバンシィの作品を世に広めた功労者は、やはりオードリー・ヘップバーン。『ティファニーで朝食を』『麗しのサブリナ』『パリの恋人』でジバンシィの作品を最高に魅力的に着こなし、1993年に世を去るまで、彼女がジバンシィのミューズであり続けたのは有名な話。
最高のデザイナーとモデルとして、友人として…山あり谷ありの人生を、付かず離れず共に過ごした2人の友情に、<TOWN&COUNTRY>がフォーカスしています。
撮影年不詳のこの写真は、若き日のオードリーがジバンシィのドレスを試着しているという貴重な1枚。この髪型といい、スタイルといい、オードリーも、そしてまたユベールも、トップクラスのスターとデザイナーになる前の初々しさがあります。
こちらも撮影年不詳ながら、すでにオードリーにはスターの品格が。場所はジバンシィのパリのアトリエ。実は侯爵家生まれのユベールのメゾンらしく、調度品など細部まで美しい!
映画『麗しのサブリナ』のオードリー。まとっている白と黒のボールガウンはジバンシィのもの。ドレスのデザインと、オードリー自身の魅力が調和して、もはや現実離れした美しさ。
第26回アカデミー賞の授賞式にて。この年オードリーは『ローマの休日』で、ローマでつかの間の恋と休暇を楽しむアン王女を演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞。まとっているドレスはもちろんジバンシィ。シンプルでとても素敵。
世界一有名なリトル・ブラック・ドレスと言っても過言ではない、『ティファニーで朝食を』のオープニングシーンでオードリーがまとったジバンシィのLBD。バックのデザインが凝っているのがまた素敵。
こちらは宣伝用スチル写真で着用された、別の『ティファニーで朝食を』のリトル・ブラック・ドレス。裾のファー使いが可愛らしい。
『尼僧物語』撮影中のオードリー。イタリアでユベールの訪問を受けていたよう。
パリのレストランでの2人。離婚・再婚・出産など私生活の変化もあり、1967年の『暗くなるまで待って』以降しばらく表舞台から退いていたオードリーは、この2年前にショーン・コネリーと共演した『ロビンとマリアン』で久しぶりにスクリーンに復帰。少し痩せて見えるけど、気心の知れた友人ユベールと一緒でリラックスした表情。帽子とケープコートが可愛いです。
撮影年月日は不明だけど、80年代にパリを散歩する2人の様子。実は170cmと女性にしてはかなり背の高いオードリー。それでも198cmという高身長で有名だったユベールと並ぶと、小柄に見えます。
ジバンシィのメゾン創立30周年を記念したファッションショーで、仲良くお辞儀する2人。ドレスの刺繍がゴージャス。
白地に黒のピンストライプのマニッシュなジャケットや、大きなイヤリングが80年代風のオードリー。つばの広いカンカン帽がおしゃれ。
カリフォルニアで開催された「ライフタイム・アチーブメント・アワード」を受賞したユベール。お祝いに駆けつけたオードリーが着ているのは、彼のデザインしたドレス。赤い羽をふんだんにあしらった、かなり大胆なデザイン。優雅に着こなしてしまうオードリーはさすがです。
黒のサテンに、大きめの淡いピンクのバラのモチーフをあしらった、ジバンシィのドレスをまとったオードリー。この年齢でもゴテゴテとしたメイクはせず、むしろ若い頃よりメイクが薄いところに自信を感じます。
パリコレの1992年春夏コレクションのバックステージで挨拶を交わす2人。現役引退が近づいてきた頃のユベール、昔気質な白い作業着にノスタルジアを感じます。
オードリーにはちょっと珍しい、ホットピンクのボールガウン姿。こちらもジバンシィによるデザイン。NYで開催された第8回「アニュアル・ナイト・オブ・ザ・スターズ・ファッションフェスティバル」にて。
パリにて、ジバンシィのメゾン創立40周年記念展での2人。背後に『麗しのサブリナ』の、オードリーの特大プリントが飾られています。
こちらもパリのメゾン創立40周年記念展にて。この年パリコレに参入した90年代の寵児ジョン・ガリアーノがこの4年後に、更にその翌年の96年には、ロンドンの下町育ちであるアレキサンダー・マックイーンがヘッドデザイナーに就任し、メゾンは時代と共に変わってゆくことになります。
パリのアトリエでポーズをとる2人。オードリーはこの2年後の1993年に世を去り、ユベールは1995年に引退します。変化してゆく時代の中で、刺激し合い寄り添い合った2人の友情に、憧れずにはいられません。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:山下 英子
TOWN&COUNTRY
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