モデルや俳優としての活躍を経て、人気リアリティ番組『リアル・ハウスワイフ in ビバリーヒルズ』の主要キャストの一人となった、リサ・リナ。そんな彼女が<コスモポリタン アメリカ版>の表紙に登場!

インタビューでは、60歳である今だからこそ語れる、出産や更年期を経て変化した性との向き合い方や、社会に根づく“年相応”との闘いについて明かしている。

1997年に俳優のハリー・ハムリンと結婚し、モデルとして活躍する2人の娘を持つリサ・リナ。交際期間を含めると、夫ハリーとのパートナーシップは31年に及ぶという。

リサは、2013年には性生活に関するカウンセラーと共に制作した書籍「The Big, Fun, Sexy Sex Book」を発表したほか、夫婦でポルノを観る習慣があることを明かすなど、これまでにも自身の性生活についてオープンに語ってきた。

そんなリサが今回<コスモポリタン アメリカ版>のインタビューで明かしたのは、妊娠や出産、産後うつ、そして更年期などの経験を経て、自分の体や性に対する向き合い方がいかに変わってきたかということ。

モデルや俳優としての活躍を経て、人気リアリティ番組『リアル・ハウスワイフ in ビバリーヒルズ』の主要キャストの一人となった、リサ・リナ。これまでにも自身の性生活についてオープンに語ってきた彼女が、60歳である今だからこそ語れる、出産や更年期を経て変化した性との向き合い方や、社会に根づく“年相応”との闘い。
PHOTOGRAPHS BY BRENDAN WIXTED

ルール通りに生きてきた20代

当時の社会的な圧力から、若いころには自分の中に色気を感じることが難しかったと話しているリサ。 そしてその状況は、20代まで続いたという。

「60年代に育った他の人たちと同じように、私も抑圧された環境で育ちました。“良い子”が、性についてオープンになることはもってのほか。しばらくして私は反抗するようになりましたが、夫と出会ってからも長い間はルール通りに生きていました」
「変わったのは、29歳になってから。交際から1年半ほどした頃に、タヒチに旅行をしたんです。水上バンガローで写真を撮っていたものの当時の私は自信がなくて、他人の目が気になっていました。ただ両手をまっすぐ下ろして立っているだけの私に、思わず夫が『何かポーズしないの?』と言ってきたほどでした。ところが、その日に扉が開かれたんです」

結婚後もカップルとしての時間を持つことの重要性

タヒチ旅行をきっかけに、自己肯定や性に対して前向きになったというリサ。その背景には、夫であるハリーの“受け入れる”姿勢も大きく影響しているとも話している。また、健全な関係を保つために夫婦で大切にしているのは、「カップルとしての時間を持つこと」だそう。

「人生は、列車のように高速で過ぎ去っていくもの。だからこそ、カップルとしての時間をつくる必要があるんです。ディナーに行く時間、体を重ね合う時間、ホテルで過ごす時間。私たちが、ずっと続けてきたことです」
リサ
Gregg DeGuire//Getty Images
ファッション誌の表紙を飾るなどモデルとして活躍している二人の娘(左からアメリア・グレイ、デリラ・ベル)と、ハリーと共に。

更年期を経て変化した“性”との向き合い方

出産や産後うつを経験したことで、無気力になっていた時期も。産後うつは治療によって改善したものの、自身のセクシャリティを取り戻すまでには時間がかかったという。

ポールダンスに出合ったことで、自己表現や性との向き合い方を捉えなおすキッカケになったとも話しているリサ。その後にやってきたのが、更年期だった。 更年期を経た今、性や性行為に対して感じていることとは?

「年を重ねるごとに、ホルモンの状態も変動しますよね。それに合わせて、私たち自身も変化を迎えるように感じます。(中略)更年期は、とても興味深い経験でした。更年期を“隠していたほうがいいこと”と捉えて語りたがらない人も多いと思いますが、変化が訪れることは事実なんです」
「誰も私に、将来の身体について教えてくれませんでした。だから、心地よく、プレッシャーを感じず、自分らしい60歳の私を探すことを大切にしています。その私は、頻繁に性行為をしたいとは思わないのです」
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「“みっともなく”年をとりたい」

現在60歳のリサは、社会に根づいている“年相応”の価値観とも闘っていくと宣言。

「優雅に年をとることばかりが、誉めそやされますよね。でも私は、“みっともなく”年をとりたい。世間が思う“60歳らしさ”と闘うつもりです。だって、自分らしく年を重ねたいから」
「今回の表紙撮影は、社会に何か変化を起こすことができるかもしれないと本当に楽しみでした。娘や、世の中の女性たちが写真を見て、『諦めなくていいんだ。仕事を辞めなくてもいいんだ。60歳や、それ以上になっても必ずしも“落ち着く”必要はないんだ』って感じてもらえたら」
「年をとることに、逆らうことはできません。でも、楽しく年を重ねるためには何をすればいいんだろう。私は探しつづけたいと思っています」