マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングが主演する大注目映画『バービー』に出演する俳優のイッサ・レイ(38歳)。実はキャスティングの話があった際、「バービーのような体型ではないため」不安があったと明かしました。
映画『バービー』は、『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を手がけたグレタ・ガーウィグが監督を務める話題作。7月21日に全米で公開され、3日間で興行収入が1億5500万ドル(約218億円)に達し、女性監督作品として歴代一位の記録を樹立しました。
またアジア系俳優やプラスサイズの俳優を起用し、現在のバービー人形同様に多様性や包括性を重視したキャスティングでも話題に。ロサンゼルスで暮らすアラサーの黒人女性たちが日々前向きに生きるさまを描いたコメディドラマ『インセキュア』で知られるイッサも、“大統領のバービー”役として登場しています。
しかし、最新の<グラマー>誌のインタビューで出演するにあたり、体型に自信がもてなかったことを振り返りました。
「この役がオファーされたときは、ちょうど『インセキュア』『ラップ・シット』の撮影が終了し、『インセキュア』ファイナルシーズンのプレスツアーを終えるところでした。私は自分を解放しようと思って、好きに食べていたんです」
「その後『バービー』の出演オファーを受けたのですが、『いや、私はバービーを演じるための体の準備ができていない』って感じました。しかし、その後グレタ監督が描くバービーの世界には、あらゆる体型が存在することに気づいたんです。“バービー体型”に私が当てはまっていないんじゃないかという不安は感じなくなりました」
またイッサは、グレタ監督とボディ・イメージや表現について事前に話す機会があったと言います。そこで様々な俳優をキャスティングすることを大切にしている姿勢がすぐに理解できたそう。
そして、グレタ監督が作り上げた同作の世界観を称賛したイッサ。
「ほかのバービーを誰が演じるのか、どんな姿をしているのか、私も気になっていました。そしてそれは、ダンスシーンのリハーサルを行った初日にすぐに知ることになります。現場にはさまざまなタイプのバービーがいて、ケンも多様でした。身体能力の違いや年齢、性別など…。グレタはできるだけ“みんな”を表現しようとしたのです」
「バービーランドは完璧です。バービーの世界のみんなが、それぞれ“完璧”なバービーなんです。それをとても美しいと感じました。世界中のほとんどの人が、何らかの形で表現されています。簡単なことではありませんし、それでも『わたしが含まれていない』と感じる人もいるでしょう。でもバービーランドを包括的なものにするために、数え切れない努力があったことを知ってほしいです」
パートナーで映画監督のノア・バームバックと同作を共同脚本したグレタ監督は、誰もがバービーになれると強調します。
「私にとって本当に重要だったのは、誰もが自分自身をバービーやケンだと感じられるようにすること。すべてのバービーが同じバービーではないし、すべての女の子が同じ女の子でもありません」
日本では、8月11日(金)に公開予定の映画『バービー』。どんな内容になっているのか、楽しみでしょうがないですね!